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株式日記と経済展望
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「シリア危機」が伝えられると、世界の投資家は「比較的安全資産だとみられる
日本国債」に「質への投資」が進んでいる(日経新聞朝刊8月29日付)。
2013年9月7日 土曜日
◆シリア危機でバラされた「日本国債暴落説」のウソ 実は米国債の方が不安 9月6日 ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20130906/ecn1309060745000-n1.htm
「シリア危機」が伝えられると、世界の投資家は「比較的安全資産だとみられる日本国債」に「質への投資」が進んでいる(日経新聞朝刊8月29日付)。おやおや、日経、朝日新聞など全国紙は、日本の政府債務は世界最悪水準で、予定通り消費増税しなければ国債は暴落する恐れがある、と盛んに喧伝してきたのに、いったいどっちが本当なんだい?
日経に代わって、拙論が答えよう。日本国債は暴落不安などない。財務省やそのお先棒を担ぐメディアにだまされないのが、マーケットなのだ。
財務省が国民をだます常套(じょうとう)手段が、「国の借金」なるもので、その残高が6月末時点で国民1人当たり792万円の借金を背負っていることになる、と発表している。国債の大部分の保有者は日本の金融機関であり、そこに資金を預けているのは国民である。つまり、債権者のはずの国民を債務者にすり替え、しかも、増税を受け入れてもっと税金を払ってこの借金を返しなさいと言うのだから、悪質な詐欺行為である(詳しくは拙著「財務省オオカミ少年論」参照)。
とはいえ、きまじめな日本人である。政府債務の絶対額が経済規模に比べて大きいのは間違いないから、やはり不安だと感じる向きは多い。だが、ちょっと待てよ。
現代の市場経済制度では、資産と負債を対照して信用度を計る。つまり、債務から資産を差し引いた純債務が問題なのだ。そこで、日米両国政府の純債務をみると、2011年度末で日本は473兆円、GDP比97%、米国は14兆8000億ドルで同95%である。日米の債務水準はほぼ同じなのだ=グラフ。日本国債が「やばい」なら米国債は大丈夫なのか。実は、米国債の方が日本国債よりも不安いっぱいだ。
まず、日本国債の90%以上は日本国民の貯蓄で賄われている。そのうえ、「異次元緩和」の日銀が買い増しするゆとりが十分ある。米国の場合、国債の3分の1は外国勢に依存している。外国勢の最大の勢力は中国共産党の支配下にある中国通貨当局や政府系投資ファンドである。北京が米国債を対米戦略のてこに使う恐れをワシントンも強く抱いている。
米連邦準備制度理事会(FRB)による国債買い入れも限度に来ている。外国の投資家はそれをよく知っており、米国債よりも日本国債を安全な資産として買い続けるので円高を引き起こしやすい。
日本がデフレを進行させる消費増税に踏み切れば、税収は減り続け、増税→デフレ→財政悪化の悪循環から抜け出られなくなる。日本の国と若者の将来をなくし、究極的には日本売りを呼び込むだろう。
これまでのようにデフレ日本の国内で使われない貯蓄は、米国に流れて、米国債市場安定に貢献する。ワシントンは日本の増税にニンマリし、国際通貨基金(IMF)を使って、盛んに消費増税を催促している。(産経新聞特別記者・田村秀男)
(私のコメント)
新興国バブルがはじけて、投機筋は少しでも安全な資産に流れが強まっていますが、有事のドル買いと共に、円買い日本国債買いが目立つようになっています。常識はずれの金融緩和を日銀がしても1ドル=100円以上にまで円安にならないのも、非常時の円買いがあるからなのでしょうか。
「シリア危機」があっても、円や日本国債が買われるのは不思議な事ですが、石油が来なくなれば日本経済はストップする。それに対してアメリカは石油産出国であり、石油が高くなればなるほど得をする。さらにはシェールガス・オイルの生産増で中東危機に対しても優位になってきた。
石油が高くなれば、ガソリン価格も高くなり、ガソリンを食わない日本車が売れる。本来ならば東日本大震災で大被害を受け、福島原発災害で日本の円が売られるところなのでしょうが、世界に投資されていた円が逆流して円が高くなるような状況だ。だからこそ大規模な金融緩和で資金を世界に供給する必要がありますが、日本政府は円高を放置してきた。
たとえばジンバブエのような国が金融緩和したらハイパーインフレになりますが、日本やアメリカのような国が金融緩和しても金利が低下してドルや円が高くなる。これは通貨の価値が、その国の経済力が裏打ちになるからであり、円が高いという事は世界に資金を供給して経済の拡大規模に通貨供給を合わせなければなりません。
本来ならば、日本もアメリカのように世界から物を買って円を世界にばら撒くべきなのでしょうが、資源や食糧は買っても工業製品で買うものはあまりない。天然ガスの輸入で貿易は赤字になっても経常収支は黒字であり、日本は世界の金融大国であり金利収入が大きな収入になっている。
経済学者の中には、金融緩和でハイパーインフレになるだの国債の大暴落が起きるだのと騒いでいる学者がいますが、田村氏が指摘するようにアメリカのほうが国債の暴落の可能性がある。「シリア危機」で米中が険悪になって中国が米国債を投げ売りすればどうなるだろうか?
むしろ今懸念されているのはアメリカのQE3の解除であり、QE3が解除されれば新興国の通貨が暴落して株も暴落する。世界の投機筋や金融機関はドルや円を買って新興国の通貨を売っている。このような状況で円や日本国債が売られるような状況ではない。
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