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週刊朝日 2013年9月13日号
消費税の増税までに夢のマイホームやリフォームを――そんな「駆け込み」を考える人が多くなってきた。しかし、それに比例してトラブルも続出するのではないか、という危機感も広かる。
国民生活センター、建築Gメンの会、建築士と弁護士などで組織する「欠陥住宅全国ネット」に寄せられた相談のなかから、典型的な事例を紹介する。
「基礎」については、問題があれば建物全体が傾いて日常生活に支障を及ぼすだけではなく、耐震性の面から命にかかわることもある。
恐ろしい例を挙げると、中古の木造2階建ての物件で、基礎のコンクリートがひび割れを起こし、完全に割れてしまったケースがある。ひび割れは、表面だけではなく、貫通していたという。
建物本体と基礎が6センチもずれていたという欠陥もあった。しかも、本体と基礎が固定されていなかったという。本体を基礎の上に置いただけだった。似たような例では、基礎のコンクリートに埋め込んで本体とつなげるボルト「アンカーボルト」がきちんと埋め込まれておらず、浮いている物件もあった。
「基礎の欠陥は、コンクリートを流す前にチェックしないと見逃されてしまうので注意が必要です。最悪の場合、全面的な建て替えが必要になることもあります」(NPO「建築Gメンの会」理事長で1級建築士の大川照夫氏)
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