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http://netallica.yahoo.co.jp/news/20130831-00000004-allabout
2013/9/1 12:30 - All About
都市部に住んでいると理解しにくいけれど、地方ではクルマが無ければ生活出来ない。公共の交通機関も不採算と言う理由を付け、バス路線まで撤退していく。都会人はクルマというと贅沢品だと思っているものの、日本の大半の地域に於いちゃ完全な生活必需品である。したがって軽自動車の税率上げは大反対だ。むしろ公共の交通機関への補助をしていない地域なら減税してもいい。
例によって政府は「TPP交渉で優遇されている軽自動車にアメリカから圧力を掛けられている」というガイアツを使って軽自動車の税上げを正当化しているようだけれど、だったら普通車の自動車税を引き下げればいいだろう。そもそも自動車から多重の税金を取っている。アメリカ車が不利になっているなら、2000cc以上の自動車税を一律にしたら良いと考えます。
実際問題として軽自動車の販売シェアがドンドン増えており、税収と言う点じゃ下がっている。1300cc車から軽自動車に乗り換えられてしまえば、自動車税3万4500円から7200円へと、5分の1になってしまう。財政事情を考えれば軽自動車の増税は避けられない状況。さて。なんで軽自動車が売れるのだろうか? 理由は簡単。普通車と同じくらいの性能を持つからだ。
例えばスズキ・ワゴンRやダイハツ・ムーブを見ると、大人4人がキチンと座るだけのスペースを確保。絶対的な動力性能だって1000cc車と大差なし。装備内容だって豪華です。しかも同じ装備内容の1000cc車より価格は高かったりする。「必要最低限の移動手段」というより、快適な乗用車というイメージ。客観的に見れば「優遇されていますね」と思われて当然だ。
どうしたらいいか? こらもう「移動の手段」としての軽自動車を分けるべきだと考えます。普通の乗用車と遜色無いような装備内容や性能を持つモデルは軽自動車の税率アップも仕方ないですね、ということ。「税収減をカバーする」という考え方だと、7200円が1万5000円くらいになったってやむを得ない。
一方で「足としての簡易な自動車」は増税すべきじゃないと思う。具体的にどのあたりを境界にしたらいいだろうか。1つは価格。今やフル装備にすると総支払額200万円になってしまう軽自動車だって珍しくない。だったら総支払額で90万円以下という条件を付けたらどうか。おそらく華美な装備内容の軽自動車にはならない。ダイハツ・ミライース(74万5000円〜)くらいで十分だと思う。
軽トラックのように2人乗りの商用車(4ナンバー)も税率据え置きでいいだろう。このタイプのクルマは農村部で重要な足になっている。アメリカだって軽トラックならTPPで不公平だと言いづらいハズ。いずれにしろ現在の軽自動車は「良くなり過ぎた」と考えます。もう一度ベーシックな「移動の足」として考え直す時期。増税反対だけじゃ済まないと思う。
(国沢光宏)
文・All About News Dig編集部(All About )
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