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事実上のクビ宣告/(C)日刊ゲンダイ
マック社長交代で加速するリストラの嵐
http://gendai.net/articles/view/syakai/144247
2013年8月28日 日刊ゲンダイ
<安売りもダメ、高額商品はもっとダメ>
羅針盤を失ったマクドナルドはどこへ向かうのか。日本マクドナルドホールディングス(HD)は27日、傘下の事業会社、日本マクドナルドの原田泳幸会長兼社長(64)が同日付で社長(CEO)を退任し、後任にマクドナルドカナダのサラ・カサノバ氏(48)が就任すると発表した。原田氏は引き続き事業会社会長とHDの会長兼社長にとどまるが、事実上の“クビ”といわれている。
「アップルからマックにヘッドハンティングされ、04年に社長に就任した原田さんは、無料キャンペーン、100円マックなどを次々にヒットさせ、“原田マジック”と言われました。ところが、3年前に高級バーガー『ビッグアメリカ』を投入したあたりから息切れし始め、8期連続プラスだった業績が、12年12月期はついに9年ぶりに減収減益になってしまった。その後も売上高の前年割れが続き、13年6月中間期はついに営業益が対前年比4割減に。筆頭株主である米本社の堪忍袋の緒が切れたのでしょう」(アナリスト)
とはいえ、原田氏をトップから引きずり降ろしたからといって、マックに明るい展望があるわけではない。カサノバ新社長は海外の商品政策、マーケティング手法を積極導入するらしいが、劇的に復活するのは難しそうだ。
「本日より『時間外・退職金』なし」の著書があり、マックの経営と賃金体系を細かく取材したジャーナリストの田中幾太郎氏がこう言う。
「原田氏があらゆるオプションを試したことで、マックは万策尽きた感があります。低価格商品、無料キャンペーンで新規顧客を呼び込みましたが、顧客がそれに慣れ、客単価が下落した。ならば、と逆転の発想で高額商品を投入したものの、カンフル剤になるどころか、せっかく掴んだ顧客がサーッと引いてしまったのです。カサノバ新社長の経営手腕は未知数ですが、これを立て直すのは容易ではありません」
そこで、言われているのがリストラだ。日産のゴーンにしても、ソニーのCEOを退任したストリンガーにしても、会社に乗り込むのと同時に、大幅な人件費カットに乗り出した。
「実はマックは業績が好調な07年からリストラを始めています。直営店をフランチャイズ化し、FC店に転籍、出向させることで人件費を圧縮しているのです。この5年間で正社員は4997人から約半分の2775人まで減らしました。恐らく、カサノバ氏は実績を上げるためにリストラを加速させるでしょう。それでも追いつかなければ、早期退職の募集ということもありそうです」(田中幾太郎氏)
社員は戦々恐々ではないか。
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