［東京　２８日　ロイター］ - ２８日午前の東京市場では、シリア情勢の緊迫化によるリスク回避の動きが広がり、円高・株安・債券高が進んでいる。

ドル／円は一時９６．９２円付近まで下落し、海外市場の安値を割り込んだ。リスクオフムードが広がる中、対円ではドルを買いにくい環境が続いているという。ユーロは１２９．７７円付近と前日の高値１３１．５８円付近から大幅安。

日経平均.N225は一時、前日比３００円を超える下げとなった。円高警戒でトヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)、ホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)、ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)など主力輸出株のが軟調であるほか、不動産、金融、機械なども売られ、ほぼ全面安となっている。

一方、「安全資産」への逃避から円債は堅調。先物中心限月９月限は一時１４４円３２銭と、中心限月ベースで５月１０日以来約３カ月半ぶりの高値を付けた。１０年最長期国債利回り（長期金利）は同２ｂｐ低い０．７２０％に低下した。

円債市場では「シリア情勢が焦点となるが、欧米が軍事行動に踏み切ったとしても短期にとどまる可能性が高い。世界的に株売り・債券買いで反応しているが、投資家が１０年で０．７％を割って買っていく動きになりにくいのではないか」（国内証券）との見方も出ている。

(伊賀　大記)

http://jp.reuters.com/article/bizforex/idJPTYE97R00R20130828

米国の財政や経済の実態は、報じられている以上に深刻で、
投資家たちはその情報を握っているのかも知れない。

日本自身が1000年ぶりの一大事に見舞われても円が買われたくらいだから、
米ドルやユーロは本当は弱点だらけなのだろう。