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サムスンを代表するスマートフォン「ギャラクシーS4」だが、日本市場では苦戦を強いられた(AP)
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20130823/ecn1308231810009-n1.htm
2013.08.23
韓国の家電・自動車メーカーが日本市場で苦しんでいる。高機能なスマートフォンが売りのサムスン電子だが、今年の夏商戦では日本のソニーに大きく引き離され、冬商戦では重点商品の座から外されると報じられた。薄型テレビでも日本メーカーの壁は厚く、乗用車では相次いで撤退を余儀なくされている。コリアブランドはこのまま惨敗してしまうのか。
「日本での増勢へ、もがく韓国企業」−。米ニューヨーク・タイムズ(電子版)で11日、こんな見出しの記事が出た。世界の家電市場で大きなシェアを持つサムスンやLG電子だが、日本市場ではサッパリ売れていないという状況を、消費者やアナリストの声を交えて報じたものだ。
サムスンは2010年以降、スマートフォンの「ギャラクシー」シリーズを投入し、日本市場に足がかりを築いてきたが、ここにきて風向きが急激に変わっている。
NTTドコモはスマホの夏商戦の「ツートップ」として、ソニーの「エクスペリアA」とサムスンの「ギャラクシーS4」の2機種を重点的に売り出したが、5月の発売開始から8月中旬までにエクスペリアが約130万台売れたのに対し、ギャラクシーは約70万台と大幅に下回った。
ジャーナリストの西田宗千佳氏は、両者の売れ行きに大差がついた原因についてこう解説する。
「大きな理由は価格。エクスペリアAは値段が安いうえ、デザイン的にもよくできている。ギャラクシーS4の方が機能は上だが、従来の携帯電話から移行する多数派のユーザーはエクスペリアで十分と判断した」
サムスン製品より実質価格で1万円程度安いソニー製品を選ぶ日本の消費者が多かったというわけだ。
そしてドコモの冬商戦では、ソニーとシャープ、富士通の国内3社が「スリートップ」に選ばれ、サムスンは重点商品から外れると報じられた。ドコモに見限られたのか。
「サムスンはこの時期に高機能機種を出さないというタイミングが要因の一つだが、夏商戦の売れ行きの影響もなくはない。ただ、来年、高機能機種が投入されるタイミングで再びサムスンが推されることはありうる」と西田氏はみる。
とはいえ、今後もギャラクシーの変調が続くようなら、サムスンの日本市場攻略シナリオに狂いが生じてくる。同社は07年に撤退した薄型テレビの日本再上陸という野望を抱いているのだ。
韓国経済に詳しい日本総合研究所上席主任研究員の向山英彦氏はこう指摘する。
「サムスンはスマートフォンで健闘しているが、日本でのシェアは5番目にとどまっており、世界市場でのシェアと大きな開きがある。サムスンは日本市場の重要性を認識しており、今後は有機ELテレビを日本市場に持ってくると思うが、日韓関係の悪化が影を落としている」
前出の西田氏は「テレビについては、2年ぐらい前から慎重に検討している。サムスンも世界のテレビ市場で利益率が落ちており、販売先を増やしたいのは事実。ただ、ギャラクシーが日本で売れたのはドコモというブランドがあってのもの。サムスン単独でテレビを同じように売るのは簡単ではない」と分析する。
もっと厳しいのが自動車だ。現代自動車は2001年に日本市場に参入、“冬ソナ”ブームに乗って、俳優のペ・ヨンジュンをCMに起用して乗用車の「ソナタ」を売り込んだ。しかし成果は出ず、09年に乗用車からの撤退を発表。子会社の起亜自動車に至っては、にわかに信じがたいが「1992年の日本法人設立から21年間、日本市場で1台も売れないまま撤退した」と韓国メディアが報じたことから、その惨状がわかる。
「日本市場では日本車が軽を含めて安くて魅力的であるため、韓国車を買う理由がない。このため、他の市場と異なり、現代自動車は“コストパフォーマンスの良さ”を訴求できず、乗用車市場からの撤退に追い込まれた。現代は商用車やバスに力を入れているが、乗用車は難しいだろう」(向山氏)
日本メーカーが円高修正で息を吹き返しつつあるなか、韓国メーカーを取り巻く環境は厳しさを増しているようだ。
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