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http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130821/dms1308211153011-n1.htm
2013.08.21
十数年前に人気を博した出資コンテスト番組「マネーの虎」(日本テレビ系)。この番組に審査員として出演し、強烈な個性で盛り上げた社長たちが次々と苦境に立たされている。先日も「年商62億」と紹介された社長の経営する不動産会社が倒産したばかりだ。一方、審査員にプレゼンテーションを蹴られ、出資不可となった挑戦者の中にはその後、大成功を収めた者もいる。諸行無常を地でいく皮肉な結末。明暗を分けたのは−。
「ノーマネーでフィニッシュです」
審査員役の社長に自身の事業計画をプレゼンし、成功したら出資金を得られる。そんな斬新な企画と挑戦失敗を意味するこの決めぜりふが、人気を得た「マネーの虎」(2001〜04年)。挑戦者が一刀両断にされる場面が見どころの1つだったが、最近、その審査員役の社長たちが苦境に陥るケースが目立つ。
16日には、出演当時「年商62億を稼ぎ出す」と紹介された上野健一氏の不動産開発会社ZKR(大阪)が民事再生法の適用を申請して倒産した。
「今年5月にも、番組初期から出演した堀之内九一郎氏のリサイクルチェーン『生活創庫』が負債総額約15億円を抱えたまま資金ショートし、行き詰まった。飲食店のフランチャイズ事業を手がけた小林敬氏も自己破産している」(信用調査会社関係者)
まさに一寸先は闇。だが、皮肉なのは、その「虎」たちに一刀両断され、資金を得られなかった挑戦者の中に大成功を収めた者もいることだ。
「スリーエスグループジャパン」(東京)の兼子ただし社長(41)もその1人。「もう10年以上も前の話なのに、(マネーの虎の出演を)いまだに言われる。影響力の大きさを感じますね」と苦笑いする。
兼子氏は現在、独自に開発した姿勢矯正のストレッチ「スポーツストレッチ」の専門店を経営する。30歳で番組に出演し、専門店を「成田空港に開業したい」とプランを披露したが、あえなく玉砕した。だが、いまや「年商4億円、6店舗を展開する」(兼子氏)までに成長している。
兼子氏は「お金が欲しかったというよりは、プレゼンが響かなかったことが悔しかった。あそこでプランが通らずに、事業を見直した結果がいまにつながっている。断られたことが糧になった」と振り返る。
当時とは逆の立場になったいま、同じ経営者として苦しい立場に立たされている社長たちをどう見ているのか。
「僕は、社長には2種類あると思っている。ひとつは商業的な成功しか考えていない商業社長。もう一方は、何か新しいことを成し遂げたいと思っている事業家社長。事業が行き詰まってしまった社長さんは、みんな前者のタイプだったと思う。もうけのことしか頭になかったから限界がきたんじゃないでしょうか」
かく言う兼子氏には、商業的な利益とは別に「姿勢矯正を義務教育に盛り込む」夢があるという。
再起を図るかつての「虎」に、「商業社長の殻を破って頑張ってほしい」とエールを送る兼子氏。「もし、当時とは逆に出資を持ちかけられたら」との問いには、「プレゼンによりますね」と答えた。
「虎」たちはこの言葉をどう聞くか。
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