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[引用]http://okada.ldblog.jp/archives/27977458.html
2013.5.15 岡田高明の中国ビジネス最前線:中国におけるカーアフタービジネスの現状(2)
日本ではこの市場は、車の修理であれ、コーティングであれ、カーオーディオであれ、グッズ販売であれ、中古車販売であれ、ごく一部の会社によって独占されていますが、中国では日本のような量販店は皆無であり、街には数百uぐらいの店舗がひしめき合って市場を分け合っています。もちろん、フランチャイズ制のようなやり方で店舗数を確保している少し大きめの会社もありますが、日本のような大きな会社はありません。私の住んでいる街(鎮)の中心部は東西方向で10km、南北方向で5km程度の小さな町ですが、30店舗程度あります。
ちなみに、広東省のカーアフターサービス店は、約100,000店、広州市は4,600店と言われています。
では、これらの店舗は必要な資材や商品をどこから仕入れて来るかですが、近くの広州市や東莞市の数箇所に巨大な卸売り市場があり、遅くとも一晩あれば必要なものが手に入ります。しかも購入個数は1個から購入できますので、業者ばかりでなく一般客も買い物に行きます。このような環境ですから、業者は基本的に在庫を持っていません。言い換えればお金の回りが速い健全な経営をしています。家賃さえ払えれば倒産することはありません。
次に立地の特徴ですが、多くが高級住宅街の近くに店を構えており、しかも大方の場合、散在するのではなく、何ヶ所かに固まって店舗を構えています。日本だと同業者が近くにあるのを嫌いますが、中国ではこの業界に限らず同業者が集中する傾向があります。
また、各店舗でのサービス内容ですが、日本の大型店のような何でもあれの店舗はありません。どの店も板金・塗装・修理とかカーコーティング・ドレスアップとかカーオーディオとかの個別のサービスに特化しています。
もう一つ特徴的なことは、富裕層を狙った高級カーコーティング店があり、大成功しています。この事例については後日改めて紹介します。
さて、余談になりますが、日本を代表するカーアフターサービス会社2社が、数年前より上海地区を中心に何店舗か出店していますが、いずれも大失敗に終わっています。私も何店舗かに行ってみたのですが、その内の1店舗はグッズ売場にお客さんが一人もおらず、店員が数人、暇そうに立っていました。私は後にその二つの会社の従業員と話したことがありますが、なぜ失敗したのか解っていないようでした。上で紹介したような中国独特の状況が理解できていれば、日本の店舗方式では成功しないことは明々白々だったはずです。
彼らの言葉によると、当面は中国の店舗拡大はしないと思います。
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