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2013-08-20　陽光堂主人の読書日記

　米国の10年国債利回りが上昇しており、各国の国債利回りも総じて上昇傾向にあります。中でも酷いのがインドで、直近で9.11%と9%を超えています。ギリシャ国債の利回りを超えるのは時間の問題と見られています。

　これに加え、インドの外貨準備高も大幅に不足しており、数字の上では、あと3カ月で輸入代金が枯渇する見通しとなっています。(外貨準備高2700億ドル)　

　新興国から資金が逃避して先進国へ集まっており、この流れが止まらない限り、危機的状態を回避することはできません。トルコやブラジルで大規模デモが起きたのもこのためで、エジプトの流血の惨事も無関係とは思われません。

　こうした状況ですから、新興国へ投資するのは慎重であるべきですが、あろうことか日本政府は、最も危ないと見られているインドに対し、多額の円借款を行う予定です。

　「産経ニュース」は、昨日付で次のように報じています。
(http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130820/biz13082008200003-n1.htm)

　　　インド高速鉄道今秋着工へ　円借款最大プロジェクト受注

　双日が率いる企業連合が、インドと日本政府が進める「デリー・ムンバイ間産業大動脈構想」の中心となる高速貨物鉄道プロジェクトの第１期事業を受注し、今秋にも工事を開始する。１９日、インド政府系公社などとの契約発効を祝う式典を開いた。

　総工費は４５００億円超とされ、円借款を供与するプロジェクトとしては最大規模の計画となる。１期工事だけで工費は約１１００億円で、２０１７年夏にも一部開業を目指す。

　産業大動脈構想は両都市間の産業インフラを集中的に整える計画で、貨物鉄道は首都ニューデリーと商都ムンバイ間の約１５００キロをつなぐ。日本が円借款で工費の７〜８割を供与する予定で、インドは物流効率化で投資を呼び込みたい考え。周辺に進出する日系企業にもメリットがある。プロジェクトは数段階に分けて建設されるが、今回は北部ハリヤナ州レワリから西部グジャラート州イクバルガー間を結ぶ約６２６キロの土木工事が対象となる。

　ピンチに陥っているインドを救済する目的もあるのでしょうが、インドが破綻して円借款の返済が滞っても、日本国民の税金で補填すればよいという安易な発想が透けて見えます。受注した企業連合は、日本政府が保証してくれるので、代金を取りはぐれることはありません。

　TPP参加も消費増税とセットになっていて、米国企業と日本の大企業が国民から膏血を搾り取るシステムとなっています。これがTPPの本質です。日本政府は、国民に負担を押し付けることしか考えていません。

　安倍政権としては、中国と対決するためにインドと組む必要があり、必死で支えようとしています。米国は、「尖閣問題は日中で話し合って解決して欲しい」と逃げ腰ですから、当てになりません。

　他国の借金のツケを支払わされた上、戦場に駆り出されるようなことになったら国民は堪りません。しかし悲しいことに、この流れを止める動きは今のところ見当たりません。

コメント
01. 2013年8月20日 11:22:09 : nJF6kGWndY 多少のリスクはあるが、いろいろな意味で、妥当な判断だろう
02. 2013年8月20日 12:48:33 : Lynt6ifHAI 　海外円借款の受益者は日本企業だろう。ミャンマーのように支援の名の下債権放棄もしやすく、輪転機経済が成立しやすいのだろう。
03. 2013年8月20日 18:08:36 : LiDVJPdIgI 最近のインドルピーの動きを見れば、多少のリスクじゃすまなくなる可能性が高いが、 最後は弱者に痛みを押し付ければいいだけだから、仲間内で少しでも儲かりそうなら とりあえずやっちゃえということだろうね。
04. 2013年8月20日 20:17:49 : 7lWIMb0ZJk インド中銀、ルピー安是正のためフォワード取引でドル売りのもよう 2013年 08月 20日 19:36 JST ［ムンバイ　２０日　ロイター］ - インド中央銀行は、ルピー安是正のため、スポット市場への介入と並行し、ファーエンドのドル／ルピーフォワードを売りに出したもようだ。６人のトレーダーが２０日、ロイターに明らかにした。 ３人のトレーダーによると、中銀は６月および７月に満期を迎えるフォワードを最も活発に取引した。 ７月プレミアムは４９８ポイント。この日の最高水準５２２ポイントから急速に低下した。 スポットのルピーは１ドル＝６３．６６ルピーで取引され、この日につけた過去最安値６４．１３ルピーからはルピー高水準となった。ただ、依然として前日終値６３．１３／１４ルピーからはルピー安水準となっている。 http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE97J06R20130820
05. 2013年8月20日 21:40:01 : s1s0jQ1eWo 原発ビジネス絡みでしょうね。 ▼安倍晋三モンゴル訪問3／30〜の真の狙いはウラン資源＆核廃棄物受入れ交渉再開ではないか？ 日本政府は原発輸出を国家成長戦略の柱に据え、ベトナムで受注に成功、インドやトルコとも交渉中だ。 http://www.asyura2.com/13/senkyo145/msg/718.html
06. 無段活用 2013年8月20日 23:31:05 : 2iUYbJALJ4TtU : ddGVSlWexS ＞インド高速鉄道今秋着工へ　円借款最大プロジェクト受注 これは何年越しで進めていた話で、「中国と対決」以前からの話。今、インド経済が危機だ からと言って、どうこうできることじゃないでしょう。信義のこともあるし、作るしかないように 思える。 人口12億の国だから、鉄道を通せば、乗る人はいるわけでしょう。ならば、問題は返済に 何年かけるかだけでしょう。 高速鉄道だから、牛が線路を横切っても平気という、インド・クオリティじゃ困るけど。
07. 2013年8月21日 02:02:17 : qXSod70BBQ >>05 原発で金儲けしようという安倍のオッサンは、商売人じゃなくて、うさん臭い新興宗教のグルに近いんじゃないかな。ちょうどネット右翼という信者もぎょーさんおるし。
08. netaji 2013年8月21日 03:22:58 : cVYxLySi/WA72 : GbY3MhkL4s インドへのインフラ投資は森元総理政権が決めたことでデリーとムンバイ、デリーとコルカタを結ぶ高速道路の工事も着々と進んでいる。 欧米の投機筋が国内事情の悪化で引き上げているがインド国内生産は伸びておりインドの輸出企業にとってはルピー安でチャンス到来である。 欧米の汚いやり方で景気低迷に陥っているが国内需要が大きいのでいずれ回復する のも早いと感じている。 バンガロールを中心にトヨタ、日産、ホンダなどはヨーロッパ市場向け、日本を含むアジア市場向け自動車の一大生産拠点としてすでに輸出を始めている。 ジャガー、ローバーはタタ配下になっておりメルセデスもインド工場で生産を始めている。 もう少し時が過ぎればインド製の日本車やドイツ車が日本の道路を走り回ることになる。 日本の進出企業は2000社を超えておりインドの先端ソフト技術、核を含む軍需産業と日本の技術力が結びつけば欧米をしのぐ強力なパートナーシップが実現する。 全方位外交を進めてきたインド政府だがここ数年は米国寄りの政策を強くしていた。旨みが無ければさっと引き上げる米国流のやり口を正すいい機会となっているようだ。 破綻まじかと煽っているが在印20年の私にはとても信じられない。 一月5000円以下で暮らす人から50万円以上の高給取りまでさまざまな暮らしぶりがある。 食糧自給率100％でピラミッド型社会構造のインドでは中央政府が破綻しても何とかやっていけるし外資への経済開放以前はやってきた。 基本的に国民は政府を信用していない自治協同体中心の社会で生きている。 平均年齢27歳前後でいまだ親日的な人が多く豊富な労働力と博士号取得者数は日本よりはるかに多い。 日本にとって高度成長過程のインドに投資するメリットは大きいと考えられる。 近視眼的損得勘定で生きてきた日本人は理解不可能な国かもしれないが誇り高い民族なのです。 いずれ日本は放射能汚染が蔓延し食糧も居住地にも事欠き国内生産品も輸出制限がかかる日が訪れる。 インド各地でＪＡＩＣＡ主導による日本向けの米、麦、そば、茶葉など農産物の品種改良が実施されている。 疎遠だったインドと医薬品をはじめ食料に至るまでお世話になりそうなお付き合いが始まろうとしている日本なのです。 極東裁判で日本の無罪を主張したパール判事。 敗戦で孤児となった子供たちを励ますために象を贈ってくれた国。 戦勝国として賠償請求を放棄してくれた国。 仏さまはインドで生まれました。 日本人には縁もゆかりもある国なのです。
09. 2013年8月21日 09:11:38 : qiyaerBj4Q >08氏 ｲﾝﾄﾞは日本国にとって良いﾊﾟｰﾄﾅｰになれます。 井の中の蛙のいうことは聞き流しておればよい。 私は在中10年だが中国よりｲﾝﾄﾞの方がよいと思っている。 また、麻生は好きではないが、地政学的に見れば ﾍﾞﾄﾅﾑ、ｲﾝﾄﾞ、中東を結ぶﾗｲﾝの強化は日本国の生きる道とは 思う。 それから、今後はﾛｼｱでしょう。 中国包囲網と米国けん制。
10. 2013年8月21日 11:43:55 : LiDVJPdIgI インドがパートナーになれるかどうかではなく、日本がインドに貸す金が 取りっぱぐれるかどうかという話のだが・・・ インドが破綻してインド国民の生活は破綻しないなどという話は 全く別の話ではないか？？ 政府が破綻すればインド政府が借りて日本企業が受注したものなど、 インド国民が返すわけもないしその筋合いもないだろう。 そのツケは何の得もしてない日本の庶民が払う羽目になるという話なのだが。 中国包囲網などと絵空事をまだできると思い込んでるのもいるし

11. 2013年8月21日 16:19:40 : LUY7210Iq6 今までODAや援助で外国へばら撒いた金は数100兆円でしょうか。 中国の例を見れば分かるとおり、現地の政府や民衆には感謝もされず、日本企業の海外法人だけは大もうけ、利益は日本に帰らずタックスヘイブンへ。 ベトナムへ行った時田舎の公共事業にまで日本政府の援助が行われていた。それではベトナムの庶民は日本人にとても感謝しているのだろうか？答えはNOである。札束を収めた土建業者や官僚は金の切れ目が縁の切れ目、下っ端庶民にとっては平穏な生活を掻き乱す迷惑千番この上ない連中、加えて第二次大戦の暴虐侵略者のイメージ、ODAや援助で日本人の印象は全然良くなっていない。ベトナムで反日暴動が起きるのも時間の問題だなｗ それではなぜこれほど熱心に続けるのか。それは誰かにとっての既得権だからである。これで美味しい思いをしているヤツがいるから止められない。しかも責任を負わなくていい。例え福島の事態が収束できずに日本人の健康が脅かされ、かつ日本の庶民が重税や公共サービスの低下や公共料金の値上げに苦しんでも、誰も反論できない。だって借金を貸した方ではなく踏み倒した方が悪いのだからｗ
12. 2013年8月22日 00:41:12 : iCOmvIMw8Y インドは人口が多く、若い世代が多く、また親日国であり、中国を 挟み撃ちできる場所に位置し、そして核兵器を所有している 長い目で見れば今助けるのは妥当であり、苦しいときに助けてくれた友人を、 インド人は忘れない 晴れた日に傘を貸し付け、雨の日に取り上げる薄汚い金融屋の様なやり方では、 真の信頼互恵関係など築き得ない
13. 2013年8月22日 00:46:31 : iCOmvIMw8Y ちなみに日本とインドが仲良くなると困るのは、今や実質的な 仮想敵国である中国と半島人である。 よって何とか仲を引き裂こうと、工作員に指示して様々な姑息な手や、 情報操作を試みようとするのは、至極当然の流れである。
14. 2013年8月22日 13:37:29 : KtFTc6hKYc ≪０８さん インドは友達です。 友達は大切にしなければなりません。 極東裁判でも勝者が敗者を裁くことに反対したのはインドの判事さんだけでした。 無罪を主張したのです。 この判事さんは深い哲学と信念を持った人です。 戦後の騒然とした世の中で、彼の発言がどんなに日本人の慰めになったことでしょうか。 日本人はいつまでもキーナン判事さんを忘れません。 インドと言えばマハトラガンジーさん、そしてキーナン判事。無私の人々です。 友人は困ったときに助けなければなりません。 経済的に苦境に陥っているのですから、損得でみるのは最も卑しいことです。 これでは友人と言えません。 今こそ、固い友情を発揮するべきです。 キーナン判事の恩を我々日本人は思い馳せることです。 仇で返すようなことは卑しいことを日本は決してしてはいけません。 そしてインドこそアジアで最も親しい友人関係をいつまでも続けることです。 我々が台湾が親友であるように、インドも同じ親友であるべきなのです。 日本人はいつまでもあなたがたの友達です。
15. 2013年8月22日 13:56:03 : KtFTc6hKYc ≪０８さん 日本人は極東裁判でのパール判事を忘れてはいません。 騒然とした世の中で、彼の発言がどんなに日本人の慰めになったことでしょうか。 友人は困ったときに助けなければ、本当の友人とは言えません。 損得勘定で考えたり、恩を仇で返すようなことは、最も卑しいことです。 そしてインドとはいつまでも友達であるべきなのです。
16. 2013年8月22日 14:01:47 : KtFTc6hKYc １４、１５です。 キーナン判事をパール判事と間違えました。 キーナンさんは検事さんでした。 キーナンさんは天皇をマッカーサー元帥に会わせた事でした。 キーナンをパールに置き換えて読んでください。
17. 2013年8月22日 14:05:24 : 68XMGyg7ng インド人と個人的に付き合った事もない人がインド人を親友呼ばわり、こりゃインド人もびっくりでしょｗ 一度インド人移民を受け入れて隣人として体験してみたらいい。白人マスターマンセーで東洋人見下し暴力やりたい放題だと分かるよｗ

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