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2013年8月20日 小川 たまか [編集・ライター/プレスラボ取締役] ダイヤモンド・オンライン
賃貸か、それとも持ち家か――。これまで多くの人が悩んできただろうこの二択。しかし、アットホームが行った調査によると、賃貸と持ち家を選択する人では、個人年収と世帯年収に大きな差はないという。では、賃貸派と持ち家派のどこに岐路があるのだろう。
調査は「20〜40代子持ちサラリーマンの『一生賃貸派と持ち家派』の意識調査」。対象は首都圏(1都3県)在住、既婚で子どもがいる20〜40代サラリーマン。「今後、一生涯賃貸物件に住みたい/どちらかというと住み続けたい」人300人と、「現在持ち家に住んでいる人」300人、合計600人。調査方法はインターネット。調査期間は2013年7月19日〜7月22日。
■賃貸派の7割 「持ち家派に変わるかも」
調査によると、一生賃貸派と持ち家派、それぞれの個人年収の平均は655万円と671万円。世帯年収は平均753万円と772万円で、どちらもやや持ち家派の方が高いものの、大きな差ではなかった。また、当然の結果ではあるが、賃貸派は「賃貸の方が得」(77%)と考えている人が多く、持ち家派は「持ち家の方が得」(88%)と考えている人が多い。この結果からも、自分の選択を肯定していることがわかる。ただ、持ち家派の方が10ポイントほど肯定率は高いようだ。
これに対し、「賃貸派、持ち家派という考え方はこれからもずっと変わらないと思うか」を聞いた質問に、「変わらない」と答えたのは持ち家派が70.3%、賃貸派が29.7%だった。賃貸派は年齢や収入増によって変わると答えた人が目立った。
賃貸・持ち家のメリット・デメリットとしてよく言われるのは、「住み替えやすい/安心感がない」、「安心感がある/ローンを払い続けなくてはならない」などというもの。それぞれを選んだ人にその理由をフリーアンサーで聞いたところ、回答は次のようになった。
■一生賃貸派
1 住み替えやすい
2 災害やローンなどのリスクが少ない
3 気楽/購入は面倒
4 維持・管理が楽
5 購入資金がない
■持ち家派
1 資産になる
2 自由にできる
3 所有する安心感
4 音など周りに気を使わない
5 家賃がもったいない
住宅販売会社では「家賃を払い続けるのはもったいない」と説得したりもするが、賃貸と持ち家のどちらが得かについては結局さまざまな状況に左右されるもの。ファイナンシャルプランナーの中には、「どちらが得かを基準に選ぶと間違いやすい。自分がどうしたいかで選ぶべき」と言う人もいる。
「払えなくなるかも…」
賃貸でも持ち家でも不安は同じ?
それでは、それぞれの選択を決断したきっかけはなんだったのだろう。持ち家派で多かったのは、「子どもがうまれる・うまれた」(35.3%)と「結婚」(16.7%)だ。「昔からの夢」(15.7%)という人もいた。
一方、賃貸派で最も多かったのは「転勤」(21.7%)。次に「特になし」(13.7%)が続き、持ち家派と同じく「昔からの夢」(9.3%)という人も少なくなかった。賃貸派で2番目に多い理由が「特になし」であることなどから、アットホームでは持ち家派の方が「比較的明確なきっかけがあるよう」と分析している。ただ、やや持ち家の人の方が選びやすい選択肢が質問の回答に多かったという理由もあるかもしれない。
住まい選びの際に重視することは賃貸派にも持ち家派にも大きな違いはなく、「間取り・広さ」「周辺環境」が上位にあがった。違いは、「通勤・通学時間」を重視したい人に賃貸派が多く、「日当たり・通風が良い」を選んだ人に持ち家派が多かったこと。実際に、駅までの徒歩時間は賃貸派の方が持ち家派より平均約5分短く、通勤時間も同様だった。
興味深かったのが、「将来、家賃/住宅ローンが払えなくなるかもしれないという不安はありますか?」という質問。賃貸派の40.7%、持ち家派の41.0%と、どちらも約4割が「はい」と答えた。どちらを選んだ人でも将来の不安がつきまとうということだろう。
(プレスラボ 小川たまか)
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