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http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0GK24D20130819
2013年 08月 19日 19:09 JST
[ムンバイ/ジャカルタ 19日 ロイター] - 19日の外国為替市場で、インドルピーが過去最安値を更新したほか、インドネシアルピアが4年ぶり安値をつけた。米緩和策縮小が見込まれる中、投資家らは、対外バランスが悪化し、景気減速やインフレが重しとなっている新興国市場から資金を引き揚げている。
インドやインドネシアといった経常赤字が拡大している国の通貨が資本逃避にさらされやすくなっている。
マッコーリー・キャピタルのストラテジスト、Nizam Idris氏は両通貨について、「市場は依然として、ネガティブな経常収支や財政収支に基づいて行動している」と述べた。
インドネシア中央銀行が16日遅くに発表した第2・四半期の経常赤字はGDP(国内総生産)比で4.4%と、前四半期の2.4%から拡大した。
クレディ・スイスはノートの中で、「現在の外貨準備は輸入の5.5カ月分と、依然としてかなり健全な水準にあるが、市場に『危機』シナリオを懸念させることなく、中銀は現在のレートで外貨準備を利用し続けることはできない」と指摘した。
インドネシアのハティブ・バスリ財務相は、ルピア安を心配しておらず、来年も経常赤字となるものの、赤字幅は縮小すると述べた。
<他のアジア市場に波及も>
一部アナリストは、通貨安がその他のアジア市場に波及する可能性があると見込んでいる。今週21日に公表されるマレーシアの経常収支データに注目が集まりそうだ。
米連邦準備理事会(FRB)が初めて年内の緩和策縮小を示唆した5月下旬以降、インドルピーはアジア市場でパフォーマンスが最も悪い通貨となっている。
インド政策当局者は、対GDP比4.8%となっている経常赤字の改善に取り組んでいるが、市場では今年度に政府目標である3.7%に低下させるのは困難との見方が優勢だ。
インド中銀は、ルピー下支えのためにドル売りを続けているほか、先週には企業や個人による海外投資を制限する措置を発表した。
NSPフォレックスのパラム・サーマ最高経営責任者(CEO)は「中銀の為替市場介入は続くだろう」と指摘。「中銀による一段の政策発動が見込まれるが、効果はなさそうだ」と述べた。
ブラジル中銀も市場介入を行ったが、レアルは16日に2009年の世界的な金融危機の最悪時以来の安値をつけた。
国内要因も事態を悪化させている。
インドでは景気が減速しているほか、インドネシアでも、中国向け商品輸出が軟化しており、貿易収支が悪化している。
*インドのクレジットスプレッドやルピーに関するグラフィックはこちらをクリックしてご覧下さい。
link.reuters.com/zec52v
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