http://www.asyura2.com/13/hasan81/msg/789.html
Tweet |
「地下鉄終電の深夜化・24時間化」と「ホワイトカラーエグゼンプション」は抱き合わせなのか!?
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2013/08/24-964d.html
2013年8月17日 神州の泉
神州の泉は20代に東京渋谷区の恵比寿に住んでいた。
当時は若かった勢いもあって、週末などは友人たちと新宿歌舞伎町などに繰り出して飲み明かしていたことがある。
終電を逃して24時間喫茶で始発電車を待つなどということはざらにあった。
深夜一時や二時ごろ、疲れたからアパートの静かな部屋でぐっすり眠りたいと思っても、電車がなかった。
安給料で懐にはタクシーを使う余裕などは当然なかった。
この当時、ふと思ったことがある。
新宿などは世界に不夜城と言われ、深夜煌々(こうこう)とした灯りに満たされている街なのに、何で山手線は終日終夜運転しないのだろうかと。
しかし、今から思えばこれは週末の享楽空間に埋没した馬鹿な若者の勝手な理屈だった。
ほとんどの人たちは朝から晩まで働いて、たまには享楽街でほんのひとときの息抜きをするが、夜は次の日に備えてきちんと睡眠をとっている。
生物としての人間の生活サイクルを考えれば、昼間は動いても、深夜は就寝しているのが生理的な正常化に適っている。
中には深夜の職業の人たちも多いが、基本的には昼夜のサイクルは守った方が身体によい。
気の合う仲間と飲みに行っても、「終電まであともう一軒行こうかあ!」ぐらいの歯止めがあってちょうどいいのだ。
首都東京の交通機関が24時間営業になったときのことを考えると、空恐ろしくなる。
毎日新聞を参照すると、首都交通機関、東京の地下鉄・バスの24時間化構想が出たのは、4月に開かれた政府の産業競争力会議(議長・安倍晋三首相)の席上だ。
http://mainichi.jp/feature/news/20130521dde012040002000c.html
またこの人物が出てきた。竹中平蔵氏である。
竹中平蔵氏はこの産業競争力会議で「東京都営交通の24時間化」を検討するよう求めた。
東京を「世界一ビジネスのしやすい事業環境」にするためだという。
猪瀬直樹都知事もその直前に、米国で「二つの繁華街、渋谷−六本木間の都営バスで年内にも終夜運行を始める」と表明した。
彼は他路線にも広げるという含みを持たせていた。
猪瀬氏曰く、「地球は24時間どこかの市場が開いており、グローバル化に対応した交通体系が必要だ。余暇の過ごし方も変わり、新たな需要も生む」と説明、24時間化はニューヨークでもロンドンでもやっている」。
馬鹿じゃないだろうか。
自転する地球は常に太陽光が当たる面と影の面があって、それは自転に従ってグラデーション的に変化する。
したがってグローバル化の今日、常にどこかの市場が開いている(地球のどこかは常に明るい)から、東京も交通機関の24時間営業対策が必要だというのは、いったいどういう理屈なのかと思う。
太陽系が発生して以来、地球の表面は日向と影が毎日交互に変わっている。
この天体現象をグローバル化と言って、東京の交通機関を24時間営業にするというのはお笑いネタのレベルであろう。
猪瀬氏はイスラム教国侮辱発言から頭のネジが外れているのか、公的な人物の発言とは思えない稚拙さ、杜撰さだ。
さて、竹中平蔵氏と言えば、アメリカ政府やグローバル資本の代弁者と見做しても間違いはない。
産業競争力会議で彼が出した、この「東京都営交通の24時間化」構想も、彼の発案ではなく外国資本の指令と捉えるべきである。
知り合いから伺ったが、元外交官の原田武夫(国際戦略情報研究所代表)氏は、この24時間体制移行構想についてこう言っている。
(勝手に要約)
これは私たち日本にとって「自殺行為」に等しい動きの延長線上にある。なぜならば本来、私たち日本人の生活パターンは夜通し動くといった類のものではなかったからだ。
こうしたパターンがなぜか浸透し始めたのは米欧勢が主体である金融資本主義が我が国をエマージング・マーケット(新興市場)として突き動かし始めた1970年代以降に過ぎないことを改めて認識しておく必要がある。
社会全体を「夜型」にしようとする動きの背景には、そうした“意思”があることを感じ取る。
(要約終了)
確かに1970年代以前の日本の夜は暗く静かだった。
われわれは産業と経済発展にしたがって、各地方都市の不夜城化が進行したように思っているが、実はその影に国際金融マフィアによる消費市場の拡大・創出志向があったわけである。
神州の泉は原田氏のこの見解を知人から知らせてもらったとき、即座に頭の中でホワイトカラーエグゼンプションと首都交通機関24時間化がリンクした。
国際金融資本は日本人の生活スタイルや個々人の健康などは一切考えていない。
彼らの興味は、日本という市場からいかに効率よく富を収奪できるか否かにある。
だから、無料で奉仕する深夜残業が何時間でも可能なように、都内交通機関の深夜営業化を日本に働きかけているのだと思う。
このホワイトカラーエグゼンプションは、ホワイトカラー族に限らず、すべての労働者に拡大されるものと思う。
小泉政権以降、今の日本の企業は大半以上が外国資本に経営権が移っている。
新自由主義国策で、公平配分が傾斜配分に変容したということは、労働分配率が下がって、その分、企業が稼いだ金が青い目の外国人株主に流れているということになる。
株主資本主義である。
日本の優秀な労働者は深夜でも勤勉に働く。
都営地下鉄や都内バス、山手線を24時間営業にすれば、ただ働きの労働時間はいくらでも引き延ばすことができる。
ここから出る利潤はすべて株主のものとなる。
これを狙って「地下鉄終電の深夜化・24時間化」と「ホワイトカラーエグゼンプション」が抱き合わせで計画されているものと確信する。
国際金融資本による日本人の使い捨て政策の一環である。
これが実施されると、慢性寝不足の過労死者が続出するだろう。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。