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http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE97901420130810
2013年 08月 11日 08:32 JST
[香港 9日 ロイターBREAKINGVIEWS] - By Robyn Mak
中国が少子高齢化や労働力人口の減少に立ち向かうには、生まれてくる赤ちゃんの数を増やす必要がある。しかし、「一人っ子政策」の緩和だけでは、ますます裕福になる中国の女性により多くの子どもを産むよう納得させることは難しい。仮に一人っ子政策の緩和策が有効だとしても、中国経済への影響は微々たるものに過ぎないだろう。
過去30年以上にわたって中国は、一人っ子政策を厳しく実施してきた。しかし、そこには不公平な面もある。農村部の家族や少数民族、夫婦2人とも一人っ子の場合は対象外だ。そして今、中国メディアによると、当局は夫婦の片方が一人っ子の場合も2人目を許可することを検討している。また、包括的な「二人っ子政策」の導入も議論されている。
政策の変更はまだかなり不透明ではあるものの、その議論自体が中国が抱える高齢化問題を映し出している。国連の推計では、現在中国の人口に占める60歳以上の比率は15.5%で、15─59歳は68.1%。しかし、2050年には高齢者比率が39.3%まで増加し、労働年齢人口は52.5%に減少するとみられている。
しかし、一人っ子政策を段階的に廃止しても、子どもの数を増やすよう女性を説得することは難しい。経済成長はしばしば、高学歴女性の労働参加率上昇に伴う出生率の低下と関連する。中国の出生率(1人の女性が生涯に出産する子どもの数の推計値)は現在約1.4。子どもを持たない選択をする女性が増える中、上海や北京では1を下回っている。都市部では特に、生活費の高さも出生率低下の一因になっている。
二人っ子政策が女性に2人目の出産を促すことになったとしても、経済効果はわずかだろう。中国の都市部には現在、20─39歳の女性が7900万人いる。仮に現在の政策の下では2人目を産めない人の3分の2と、改正されたルールで2人目が許可された人の半数が、向こう10年の間に2人目を産んだとする。その場合、実際の年間の出生数約1600万人と比べると、1年で赤ちゃんが260万人増えることになる。
そのようなベビーブームは、おむつやベビーカー、ベビーフードの消費を押し上げるかもしれない。ただ、少子高齢化状態を抜本的に変えるには遅すぎるだろう。
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