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現在高視聴率を獲得しているドラマ「半沢直樹」。「やられたらやり返す。10倍返しだ!」を信条に、腐敗した会社組織や上司に対して手段を選ばず反撃を加える半沢直樹の姿が人気を博しているのだが、現実社会でも半沢直樹も顔負けの猛者がいる。
半グレ
本誌では、このエピソードに登場する実際の「念書」もこっそり掲載! 必見です
8/6発売号の週刊SPA!の特集「[半グレ社員]のカネ儲け術」では、安月給に嫌気がさして半グレ化した現役会社員や、己の出世のために手段を選ばない会社員の日常を克明にリポートしている。
ここでは、契約を取るために「美人局」を仕掛ける某会社員のエピソードを紹介しよう。
接待ではキャバクラだけでなく、風俗店にクライアントを連れていくことも多い。広告代理店勤務の小沢直人さん(40歳・仮名)は、「絶対に契約がほしいときは、友人が経営するデリヘルに誘います」と話すが、彼が連れて行くのはただのデリヘルではない。
「簡単に言えば、美人局用デリヘルです。デリヘルって本番行為が禁止じゃないですか、それを接待相手に破らせるように仕向けるんです。もちろん、店長や男性従業員、デリヘル嬢も全員グル」
たしかに、女のコが「お客さんに本番を強要された」と泣きながら店に電話し、男性従業員が駆けつければ修羅場になるのは必至だ。
「そこに、タイミング良く騒ぎを聞きつけて登場すれば、接待相手は必ず私に助けを求めます。仲裁を買って出ることで、その接待相手に恩を売るんです。今のところ成功率は100%。私も逆の立場なら間違いなくダマされていると思います(笑)」
ちなみに本番行為を行った接待相手に対しては店本来の営業マニュアルに従い、現場の様子を撮影。さらに念書を書かせ、会社の名刺を1枚もらい、出入り禁止客として記録しておく。
「通常『罰金が発生するところを、話をつけて罰金ナシにしてもらいました』とウソを並べ、さらに恩を売ります。接待相手からは感謝され、契約は確実に取れますね。おかげで年収は一気に約200万円増。昇進もできました」
脅すよりも恩人を装う。いかにも半グレらしい狡猾な手段だ。
ほかにも、「情報横流し」「悪徳勧誘」「脅迫」「キックバック」など、現実社会で実際に行われている半グレ社員たちの容赦ない手段が続々登場。果たして、彼らはなぜ半グレ化したのか? あなたの会社に半グレ社員が潜んでいる確率は決してゼロではないのだ。もう、「半沢直樹」を見てカタルシスを感じている場合ではない!?
<取材・文/週刊SPA!編集部>
http://nikkan-spa.jp/487437
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