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機能不全状態に陥り始めた債券先物市場 (NEVADAブログ) 
http://www.asyura2.com/13/hasan81/msg/620.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 8 月 08 日 08:07:00: igsppGRN/E9PQ
 

http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4512841.html
2013年08月08日 NEVADAブログ


日本の債券先物市場が、日銀のバズーカ砲金融緩和で、予想通り機能不全状態に陥り始めており、一旦危機が発生した場合、取引が成立せず「売り気配」が続くという、売りたくても売れない状態になりかねない事態に陥っています。

日経が報じるところでは、7月の取り扱高が平均2.1万件となり、2008年12月以来の低さになっており、市場は事実上、開店休業状態に陥っているのです。
この2008年はリーマンショック後の機能不全状態時のものであり、今、債券先物市場は、その時と同じ状態になっているのです。

即ち、日銀バズーカ砲が債券先物市場にとり、リーマンショックと同じ意味合いを持っていたことになるのです。

今後、突発的な金融混乱が起こり、債券先物市場に数十兆円もの売り物がぶつけられた場合、暴落するのは当然として、値がつかない、即ち、終日、売り気配という状態になるかも知れません。

そしてこれが現物市場に波及し、金融市場はマヒすることになります。

市場が薄い(売買高が少ない)市場程、恐ろしい市場はありません。

日銀が作り出した『異常相場』に、日銀が潰されることになります。


 

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コメント
 
01. 2013年8月08日 09:35:21 : e9xeV93vFQ

日銀の「次」が試されるのは消費増税の直後
山本康雄・みずほ総合研究所シニアエコノミストに聞く

2013年8月8日(木)  渡辺 康仁

 消費税率の引き上げ時期や幅をどう判断するか。安倍政権が近く下す決断に注目が集まっている。増税後の景気減速は避けられないと見られており、山本康雄・みずほ総合研究所シニアエコノミストは、そのタイミングで日銀が動く可能性があると指摘する。
(聞き手は渡辺 康仁)
週明けの8月12日に内閣府が4〜6月期のGDP(国内総生産)速報値を発表します。景気の状況をどう見ていますか。


山本 康雄(やまもと・やすお)氏
みずほ総合研究所経済調査部シニアエコノミスト。1993年東京大学法学部卒業、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入社。1995年日本経済研究センター出向。1996年三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)調査部にて日本経済、米国経済などを担当。2005年2月より 現職。(写真:桑原克典)
山本:4〜6月期のGDP速報値は前期比年率で実質3.1%成長を見込んでいます。民間シンクタンクの平均値はもう少し高めですが、3%成長は達成したと見ています。中身を見ると、民間需要、公的需要、外需のすべてがプラスの寄与となり、バランスの良い成長になったと言えるでしょう。

 現在までのところアベノミクスは良いパフォーマンスを上げています。1つは、1月に決めた経済対策が執行に移り、秋くらいまでは公共投資による押し上げが期待できます。もう1つは、円安効果による輸出の増加です。新興国など海外の景気に不安がある割には輸出が伸びています。

 予想外に好調なのは個人消費です。金融緩和によって実質金利を下げ、投資を活性化することがアベノミクスのメインのシナリオだと思っていましたが、消費が先に出てきました。株価の上昇で消費マインドが上向いたことが背景にあるのでしょう。まだ足りないのは設備投資と個人消費を支える所得です。

日本経済への処方箋としてアベノミクスは正しかったのでしょうか。

山本:アベノミクスは金融を緩和して財政も可能な限り拡張して、そして成長戦略にも取り組む。要するに経済政策を全部やりますということです。オーソドックスで分かりやすい政策だと言えます。処方箋としては正しかったでしょうね。

 金融緩和による副作用を懸念する人もいますが、それほど大きな副作用はないと思います。私はリフレ派が思っているほど金融政策は効かないと思っていますが、金利が上がるなどの副作用はそれほど心配しなくてもいいと考えています。

 ただし、日銀が言うように2年で2%の物価上昇率を実現するのは無理です。慌てて2%にする必要もありません。

製造業の活動水準は低いまま

物価上昇率が2%に届くのはいつでしょうか。


(写真:桑原克典)
山本:賃金が上がったり、企業マインドの好転が投資につながったりするのは、消費増税が終わってからでしょう。2016年度くらいではないかと見ています。まずは2014年度の消費増税を乗り切れるかどうかです。

消費増税を巡って安倍政権は揺れているようにも見えます。

山本:経済への影響を考えると、税率を1%ずつ上げるのが望ましいのは確かです。駆け込み需要と反動で景気の振幅が大きくなることが避けられるからです。個人的には1%ずつの引き上げがいいのだと思います。

消費税を3%上げた直後の2014年4〜6月期は年率で5%台のマイナス成長が予想されています。今の経済状況を踏まえると、相当深刻な影響が出てきますか。

山本:その後にすぐに戻ればいいのですが、いったんは経済活動の水準が落ちてしまいます。消費増税だけならその後に持ち直す可能性は大きいと言えるでしょうが、1997年の引き上げの際のように海外経済の変調などが重なると、景気は失速するリスクが高まります。一瞬でも落ちると分かっているのであれば、できれば避けた方がいいのだろうと思います。

消費税率を上げないという選択肢はないということですか。

山本:増税を先送りするにしても、1年後に必ず上げますと約束することは選択肢としてあると思います。引き上げを明示しない先送りは一番まずい。金利が上がるリスクがあります。

アベノミクスで景気は回復に向かっていますが、日本経済はまだ脆弱だと見ているということですね。

山本:成長率が高く勢いがあるように見えますが、経済活動の水準はまだ低い。特に製造業の活動水準は低いですね。設備も労働者も余った状態にあります。一方で、非製造業では人手不足の業種も出始めています。まだバランスが悪いと言えるでしょう。

消費税率の3%引き上げを決めると、補正予算の話も出てきます。それなりの規模になりますか。

山本:国債の増発なしでやれる範囲だと2兆円前後という見方が多いようです。公共投資も含まれるでしょうから、来年初めに決めれば4〜6月には効果が出てきます。

 しかし、消費税を3%上げると7兆円前後の負担増になります。2兆円では落ち込みを抑えられませんが、やらないよりはやった方がいいということでしょう。

人口減少が持続的な賃金上昇を促す

長期金利はこのところ落ち着いていますが、上昇するリスクはありませんか。

山本:今の経済状況を前提にすると金利はそう簡単には上がりません。企業がお金を使わず、それが金融機関に行って国債を買う図式です。国債が売られるリスクは低いと見ていいでしょう。

 むしろアベノミクスが成功して投資が活性化すると金利は上がるはずです。それ自体は自然な流れですが、上昇ペースをどう抑えるかが課題になります。

日銀が10月に発表する展望リポートを受けて、追加の金融緩和に動くという見方もありますが、もう少し先だと見ているのでしょうか。

山本:先だと思います。物価が上がっているように見えますが、これは金融政策の効果ではないと思っています。ただし、見方によっては順調に来ているので、とりあえずは様子見ではないでしょうか。

 日銀の次の行動が試されるのは消費税率を引き上げた直後です。需要が落ちて物価は下がりやすくなると見ています。最近の日本企業の行動を見ると、需要が落ちたら値下げでシェアを確保するという動きが多いですからね。消費税が上がった分をフルに価格に転嫁しないという動きも出てくる。株価も下がりやすくなり、そのタイミングで日銀の説明とズレが生じることになると思います。

日銀が対応したとしても、需要の落ち込みに働きかけることはできますか。

山本:国債買い入れをさらに増やすのか、リスク資産の買い入れを増やすのかということになるでしょう。追加の金融緩和が効くか効かないかは別にして、効く前提でやらざるを得ない。今の日銀執行部の立場だと、量的緩和がデフレ脱却に効くという考え方を放棄することはないと思います。物価が下がる動きが出てきたら、もう1回やるということでしょう。

デフレ脱却に不可欠とされる賃金の上昇は見込めますか。

山本:時間はかかりますが、賃金が持続的に上昇する可能性はあると思います。一番大きな要因は人口が減ることです。今でも非製造業ではニッチな所で人が採れないという話が出てきています。徐々に新卒が採れないという動きになり、数年のタームで見ると、若年層から賃金が上がり始めるということはあり得ます。

日銀が「2%」と言い続けることに意味がある

失業率が3.9%に改善し、完全雇用に近づいているという見方もあります。

山本:失業率が3.9%で、有効求人倍率が0.9倍を超えていれば、普通なら賃金が上がっていてもおかしくはない。上がらないのは、先ほど申し上げた製造業と非製造業のいびつさがあるからです。

 少し長いスパンで見ると、バブル崩壊後の90年代は非製造業が人余りの状態でした。不良債権の塊でどうにもならなかった。その調整がようやく終わったのが2005年頃でしたが、デフレから脱却できずにリーマンショックに見舞われてしまいました。今度は製造業が調整圧力を抱えて、それがまだ終わっていません。製造業の稼働率はあまりにも低すぎますから、あと3年はかかるのではないかと見ています。

3年間は国政選挙がない可能性があります。この期間をうまく使うことが重要になります。

山本:良い方向には向かうと思います。慌てずに5年計画くらいでデフレから脱却すればいいのでしょう。ただ、日銀は「2年で物価上昇率2%」と言い続けるべきです。2%に届かないうちは金融緩和が続くという期待が生まれますから。2%は当面無理だと思いますが、日銀がぶれずに言い続けることに意味があります。


02. 2013年8月08日 10:57:42 : e9xeV93vFQ
銀行・信金総貸出、2009年7月以来の高い伸び=日銀
2013年 08月 8日 10:35 JST
[東京 8日 ロイター] - 日銀が8日午前8時50分に発表した7月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平均残高は前年比2.0%増(6月は同1.9%増)の467兆1737億円と21カ月連続で前年実績を上回り、2009年7月(同2.1%増)以来の高い伸びとなった。

海外でのM&A(合併・買収)やREIT(不動産投資信託)、電力会社、住宅ローン、賃貸住宅建設向けに資金需要が拡大している。

業態別では、大手行が前年比1.8%増(6月同1.6%増)と伸びが拡大し、2009年6月(同1.8%増)以来の伸びとなった。地銀・第二地銀は同2.8%増(6月同2.8%増)。信金は同0.0%減(6月同0.1%減)とマイナス幅が縮小した。

同時に発表された銀行の7月の預金平均残高は前年比3.9%増(6月同4.1%増)の591兆8136億円だった。前月より大手行の伸び幅が縮小したものの、日銀では法人・個人ともに預金の伸びが高水準にある基調に変化はないとみている。


 


 

コラム:米量的緩和縮小、勝利ではなく「退却」
2013年 08月 7日 14:15 JST
[6日 ロイター] ジェームズ・サフト

米連邦準備理事会(FRB)が9月に資産買い入れ(量的緩和)の縮小を本当に始めるとすれば、それは「退却」としか解釈のしようがない。

量的緩和縮小は「勝利」ではない。なぜなら、先週発表された7月雇用統計で最も鮮明になったように、米労働市場は力強さに欠け、質の高い雇用を創出しておらず、賃金は実際に下がり続けている。

低金利の刺激効果は疑いようもないのにコア物価上昇率の最重要指標がFRBが望ましいと考える水準から大きく下振れ、伸び率が鈍化歩調にある点からも、勝利と呼べないのは一目瞭然だ。

それでも量的緩和の縮小開始を強く主張するのは、コストとリスクに関する問題があることにつきる。資産買い入れは価格を歪め、金融市場において既におかしくなっているリスクセンサーの感度をさらに鈍らせることで有効となり、最終的にはかなりの規模でコストが大きい不適切な資本配分をもたらす。

FRBはこの点について独自の間接的な表現ながらも率直な態度を示しており、それは先週の連邦公開市場委員会(FOMC)声明にも見受けられる。「資産購入の規模、ペースと構成を決める際、委員会は経済的な目標に向けた進展状況の程度と同様に、そのような購入に伴って予測される効果とコストを適切に考慮する」というのだ。

ほとんどの複雑な金融戦略と同様に、量的緩和の効果はこれまでのところ疑問の余地があるが、そのコストは当然のこととして存在している。

米経済がFRBの雇用面の目標に向かって進展しているという主張を展開することは可能だ。7月も結局は失業率が7.6%から7.4%に下がり、恐らく来年初めに資産買い入れ停止の目安とみられている7%になる可能性は十分にある。

ところがあいにく、失業率の低下はそのかなりの部分を人口動態要因に負っていて、毎月労働人口の年齢を超えた人たちが多数市場から退出している。日本で見られるように、人口の高齢化と低成長、低インフレの継続は容易に結びつく。

そして今の米景気回復局面で質の良い雇用が生み出されているかという点に思いをめぐらせれば、勝利を宣言して家路につくべき根拠はさらに薄弱化してしまう。7月に創出された雇用の65%はパートタイム雇用で、半分以上は賃金が低い小売り、飲食店セクターがもたらした。

<市場の歪み>

ここで質の低い雇用が創出された責任を金融政策に帰することにどれだけ妥当性があるのかとの声が聞こえてきそうだ。

確かに雇用主や企業による非合理的なパニックが存在しない状況では、金融政策がより良い職を生み出すためにできることは乏しい。政府は雇用の質改善を促す手段を持つが、そうした手段は主要金利との関係はあまりなく、株価がどれほど急速に上がるかとは一層無縁だ。

実際、前回のバブルの事例からは教訓を引き出せる。当時の住宅ブームは多くの高給職を作り出したが、残念ながら超低金利などで生まれた住宅需要は偽りで、最終的には住宅市場に誘引された資本や労働力があっさりと打ち捨てられたことにより、経済に多大な傷を与えてしまった。

この種のリスクこそが、まさにわれわれが緩和縮小が適切だと思いたくなるかもしれない理由といえる。資金が最適な形で利用されるのを手助けするゆえに存在している金融市場は、リスクテーカーの失敗を常に尻拭いするようなFRBの介入に依存するようになっている。

ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は5日の講演で「一部の市場参加者はFRBが永遠に市場を浮揚させ続けてくれるとの期待を抱いている。これが金融資産の価格形成を歪め、怠惰な分析を奨励して、深刻な資源配分の誤りの素地を作りかねない」と語った。

緩和縮小は、投資すればだれもがもうかるはずはないという事実を思い出させてくれる点で歓迎できるばかりか、現在の住宅市場で蓄積がみられるさまざまな歪みを修正するのに役立つだろう。

フィッシャー総裁が指摘するように、FRBは今、流通する米国債のうち金額ベースで5分の1を保有し、新発債の4分の1強を購入している。住宅ローン担保証券(MBS)となると、流通高の4分の1を保有して、毎月の買い入れ額は満期償還や期限前償還を差し引いた組成額よりも大きい。

9月に緩和縮小が開始されれば痛みを伴うとみられ、それ自体は決して確実ではない。だがもし実現するなら、その理由について正直になるべきだ。


03. 2013年8月08日 11:54:24 : e9xeV93vFQ
5カ月連続の経常黒字、額は予想下回る−所得収支が高水準の黒字 (1) 
  8月8日(ブルームバーグ):日本の経常収支 は5カ月連続の黒字となった。額は予想を下回った。円安を背景に天然ガスや原油などの燃料を中心に輸入額が増加。回復基調の輸出を上回り、貿易収支が赤字となった。一方で、海外投資からの収益を示す所得収支が引き続き高水準の黒字を確保し、全体として黒字を維持した。
財務省が8日発表した6月の国際収支(速報)によると、海外とのモノやサービスの取引を示す経常収支は3363億円の黒字だった。うち貿易収支は1392億円の赤字。所得収支が配当金や利子の受け取り増加で、前年同期比15%増の6720億円の黒字となった。
ブルームバーグ・ニュースが集計した経常収支のエコノミスト予想中央値は4000億円の黒字だった。
貿易収支の内訳は、輸出が前年同月比6.7%増の5兆7894億円と4カ月連続で増加した一方で、輸入が同12%増の5兆9286億円と8カ月連続で増えて輸出を上回り、赤字が続いた。
第一生命経済研究所の大塚祟広エコノミストは統計発表前のリポートで経常収支の先行きについて、貿易収支が円安効果を背景とした輸出の増加により徐々に赤字幅を縮小させることなどから、「総じて経常収支の黒字は緩やかな拡大基調になる」と予想していた。
併せて発表された2013年度上半期の国際収支(速報)は、経常収支が3兆2114億円の黒字となり、5期ぶりに黒字幅を拡大した。貿易収支は4兆2382億円の赤字と比較可能な1985年上半期以降、最大の赤字となった半面、所得収支の黒字が円安の影響もあり8兆6783億円と過去最大を記録した。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 下土井京子 kshimodoi@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Paul Panckhurst ppanckhurst@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net
更新日時: 2013/08/08 10:05 JST

 


 

円反落、対外証券投資拡大や日本株反発で−対ドル96円後半 

  8月8日(ブルームバーグ):午前の東京外国為替市場では円が反落。朝方発表された経済指標で対外証券投資が拡大し、経常黒字額が市場予想を下回ったことに加えて、日本株が反発していることを背景に、円が売られている。
ドル・円相場は一時1ドル=96円94銭までドル買い・円売りが進み、午前10時45分現在は96円71銭前後。朝方は一時96円33銭と前日の海外市場の終盤に付けた6月20日以来の円高値に並ぶ場面が見られていた。円は対主要16通貨全てに対して前日終値比で下落している。
みずほ証券の鈴木健吾FXストラテジストは、「対外証券投資の拡大が大きく、国内投資家による円売りが拡大している。経常収支の黒字幅も予想よりも小さく円売り材料となった。また日本株が反発してリスクオンの動きとなっていることも円安要因」と説明。「過去4日間に3円程度も一方的にドルが下落し、円高となっていたので、そろそろポジション調整でドルの買い戻しが入りやすい」とも語った。
財務省が発表した国際収支(速報)によると、経常収支は3363億円の黒字。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は4000億円の黒字だった。一方、対外・対内証券投資統計によると、7月28日−8月3日の週の対外中長期債投資は6899億円の買い越し。7月の月次ベースでは3兆4818億円の買い越しとなった。
コモンウェルス銀行の為替ストラテジスト、ジョゼフ・カパーソ氏(シドニー在勤)は、「経常収支の黒字が予想を下回ったことは、ドルが円に対して上昇基調を維持するために非常に重要な要因。円の一段の下落を見込んでいる」と述べた。
TOPIX は前日比0.5%安の1148.97で始まった後、上昇に転じ、一時1.0%高の1166.36まで買われている。
日本銀行による追加金融緩和は当面見送られるとの見方などを背景に、前日の海外市場では円買い圧力が強まった。
上田ハーロー外貨保証金事業部の吉松武志氏は、前日の海外市場の動きについて、「経済指標結果が良好な欧州、ポンドを買い戻す動きからのドル売りに加えて、7、8日にかけて開催されている日銀金融政策会合で年内追加緩和策導入が見送られるとの思惑から円買いが断続的に続いた」と説明した。
日銀はこの日、金融政策の現状維持を決定する見込み。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト26人を対象にまとめた予想調査では、全員が現状維持を予想している。
FXプライムの上田眞理人専務取締役は、「日銀会合は特に何もないだろう。黒田東彦総裁も会見で新しいことを言わないだろうが、場合によってはフォワードガイダンス的な見通しを言うかもしれないので注目」と指摘した。
ユーロ・円相場は一時1ユーロ=129円23銭まで円売りが進み、同時刻現在は128円98銭前後。前日には128円46銭と7月10日以来の水準まで円高が進んでいた。ユーロ・ドル相場は同時刻現在、1ユーロ=1.3336ドル前後と前日終値付近で推移している。
上田氏は、ユーロについて「ソブリン問題が解決したわけではないが、個々の経済市場がかなり良くなってきているので、ユーロが買い戻されている。機関投資家、海外のファンドが少しユーロを増やしているのではないか」と語った。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 池田祐美 yikeda4@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Rocky Swift rswift5@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net
更新日時: 2013/08/08 10:46 JST

 


日経平均1万4000円に戻す、輸出一角や素材、医薬品買い−円高一服も


 


 
債券は反落、高値警戒感やあすの30年債入札が重し−朝方は買い優勢

  8月8日(ブルームバーグ):債券相場は反落。朝方は買いがやや先行したものの、その後は高値警戒感に加えて、あすに30年債入札を控えた売りが増えている。
東京先物市場で中心限月の9月物は前日比横ばいの144円02銭で開始し、直後に3銭高の144円05銭まで上昇。日中取引ベースで5月10日以来の高値を付けた。しかし、その後は水準を徐々に切り下げ、一時は17銭安の143円85銭まで下落した。
現物債市場で長期金利 の指標となる新発10年物国債の329回債利回りは同1.5ベーシスポイント(bp)高い0.765%で開始。前日は0.75%と5月13日以来の低水準を付けた。5年物の113回債利回りは1.5bp高い0.29%で推移している。
SMBC日興証券金融経済調査部の山田聡部長は、急激に進んだ株安・円高の巻き戻しや前日予想以上に上昇した反動もあって、債券先物は売りが優勢だと指摘。30年債入札については、利回りの1.8%台前半では水準はやや足りないとしながらも、「10年債などとの対比で割安。潜在需要が支えとなり、波乱はないのではないか」と予想する。
7日の米国債相場は反発。米10年国債利回り は前日比4bp低下の2.60%程度。同日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで上昇。96円台前半と約1カ月半ぶりの円高水準に達した。しかし、8日の東京外為市場では96円台後半まで円が売られている。
財務省は9日に30年利付国債(8月債)の価格競争入札を実施する。発行額は5000億円程度。前回の39回債と統合するリオープン発行となり、表面利率(クーポン)は1.9%となる。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 山中英典 h.y@bloomberg.net;東京 赤間信行 akam@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net;Rocky Swift rswift5@bloomberg.net
更新日時: 2013/08/08 09:51 JST

郵船:海洋開発が黒字転換、20年度は100億円に−新事業で生き残り (1)


04. 2013年8月08日 15:57:29 : niiL5nr8dQ
日本株全面安、米緩和縮小観測でリスクオフ−6月来の下落率

  8月7日(ブルームバーグ):東京株式相場は大幅反落。輸出や不動産、金融、情報・通信など東証1部33業種は全て下げ、値下がり銘柄数が1600を超すほぼ全面安となった。米国の量的緩和政策の縮小観測から、市場参加者がリスクオフの売り姿勢を強め、ドル・円相場が約1カ月半ぶりの円高水準を付けたことも嫌気された。
TOPIX の終値は前日比38.40ポイント(3.2%)安の1155.26、日経平均株価 は576円12銭(4%)安の1万3824円94銭で、両指数ともきょうの安値引け。日経平均の下落率は、6月13日(6.4%)以来の大きさとなった。
東京海上アセットマネジメント投信エンゲージメント運用部の久保健一シニアファンドマネジャーは、高水準で推移していた円のネットショートポジション を「アンワインドする動きが出ている」と指摘。2年国債の日米金利差に基づくドル・円の適正水準と比較すると、「円安に振れ過ぎており、一段の円高・日本株安の余地はある」とした。
シカゴ連銀のエバンス総裁は6日、「労働市場で好ましい改善が見られ、それについて疑いの余地はない」と発言。9月に連邦公開市場委員会(FOMC)が債券購入プログラム縮小を開始する決定を明確には「排除しない」と語った。また、アトランタ連銀のロックハート総裁もインタビューで、量的緩和第3弾(QE3)の縮小は早ければ9月に始まる、との見方を示した。
米金融政策の不透明感などを背景に、為替市場では週初からの円高基調が続き、きょうの日本株は朝方から幅広い業種、銘柄に売りが先行。アジア株も総じて安くなる中、午後に入ると先物主導で下げが加速し、日経平均は終値で5営業日ぶりに節目の1万4000円を割り込んだ。東京時間7日のドル・円相場は、一時1ドル=96円98銭と6月25日以来の円高水準を付けた。
ハト派の意外発言、SQにらみも
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は、「ハト派と目されてきたエバンス総裁が9月の緩和縮小を排除しないと発言した影響は大きい」と言う。9月の米量的緩和縮小の観測が強まっており、「リスクオフの円買い・株売りが出ている」と見ていた。
また、9日に株価指数オプション8月限のSQ算出を控え、あすが同限月の最終売買日となる。ブルームバーグ・データによると、日経平均のコール、プットともに行使価格1万4000円の建玉 が積み上がっており、SMBC日興証券の西広市氏は「1万4000円を意識した先物の仕掛け的な売買が出やすい」と指摘。SQをにらむ先物への売り圧力が現物への裁定解消につながり、下げが加速する一因になった。
個別では、いすゞ自動車 が大幅安。クレディ・スイス証券は4−6月期決算について、新興国需要に対する懸念を払拭(ふっしょく)する内容ではなく、短期的に株価にややネガティブとの見方を示した。今3月期は営業赤字見通しとなり、配当計画も無配に修正した大平洋金属、1−6月期の連結営業利益は会社計画を下回り、前年同期比25%減だった堀場製作所 は東証1部の下落率1、2位を占めた。
東証1部33業種の下落率上位は不動産、倉庫・運輸、精密機器、ゴム製品、繊維製品、情報・通信、保険、非鉄金属、証券・商品先物取引、陸運など。東証1部の売買高は概算で24億2251万株、売買代金は2兆1300億円、値上がり銘柄数はわずかに98、値下がりは1612だった。
国内新興市場では、東証ジャスダック指数 が2%安の88.13と3日続落、マザーズ指数 が2.9%安の730.19と続落した。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 岩本正明 miwamoto4@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net
更新日時: 2013/08/07 15:37 JST

 


 

 


 


 

市場は「閑散大動き」続く、夏休み返上のヘッジファンドがかく乱か
2013年 08月 8日 15:29 JST
[東京 8日 ロイター] - 東京市場では「閑散大動き」ともいうべき展開が続いている。夏休みシーズンは休暇で参加者が減り、商いが薄くなるため、相場は小動きとなりがちだが、今年は薄商いの中でも日本株やドル/円は大きく振れている。

その背景にはCTA(商品投資顧問業者)などヘッジファンドによる夏休み返上の売買があるとの見方が多い。長期投資家の本格復帰は9月になるとみられ、まだしばらくは薄商いの荒れ相場が続く可能性がある。

<CTAは夏休み返上か>

「閑散小動きではなく、閑散大動きが今の相場」と三菱UFJモルガン・スタンレー証券・投資情報部長の藤戸則弘氏は指摘する。多くの市場関係者が夏休みを取得し、商いが薄くなっているなかで、ヘッジファンドなど短期筋の売買が相場を大きく動かしているという。先物売買が裁定買いや解消売りを巻き込んで現物株の値幅が増幅される展開だ。

東証1部売買代金は5日に今年最低の1兆6431億円を記録、その後も株価が大きく動いている割に6日が1兆9407億円、7日が2兆1300億円と盛り上がりに乏しい。8日も日経平均.N225は200円高から200円安と大きく動いたが、2兆1481億円にとどまった。平均で3兆円以上のボリュームがあった5月とは様変わりだ。

米国では、連邦公開市場委員会(FOMC)や雇用統計など重要イベントが一巡し、日本でも成長戦略第2弾や消費税増税の判断などの新たな材料が出始めるのは9月に入ってからになる。材料一巡に加え市場参加者の多くが夏休みをとっていることが薄商いの背景だ。「短期筋中心の荒れた相場だが、彼らは売れば買い戻すので、最終的な水準はあまり変わらないのではないか」(国内投信)との安心感もある。

薄商いの荒れ相場における「主役」は、ヘッジファンドのなかでも為替や株式、商品など様々な先物を組み合わせた投資をするCTAやマネージド・フューチャーズとみられている。最近、彼らの注文を多く仲介しているとみられている米系証券の先物売買の手口をみると、日経平均が576円下げた7日はTOPIX先物を5500枚売り越し。日経平均が2日で800円上昇した8月1─2日は日経平均先物を計8800枚買い越していた。

通常なら彼らも夏休みをとるところだが、今年は事情が違うという。「マネージド・フューチャーズの成績が良くないようだ。世の中は夏休みモードだが彼らは少しでも取り戻そうと必死だ。ボラティリティこそ彼らの収益源であり、ちょっとした材料にでも食いついて先物で仕掛けている」(準大手証券)。大きな材料が見当たらないなかでも、中クラスの経済指標などをとらえて仕掛けているとみられている。

クレディスイスのヘッジファンド・インデックスによると、マネージド・フューチャーズのネットパフォーマンスは5月がマイナス4.98%、6月がマイナス5.42%となっている。ヘッジファンド調査会社イーベストメントが7日発表した7月のヘッジファンドの運用成績は平均でプラス1.2%となったが、マネージド・フューチャーズはマイナス0.87%と2004年6月以来最悪の期間となった。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸氏は「実需筋が夏休みであるほか、材料も一巡しており、8月中はしばらく薄商いが続くなかでCTAなど短期筋の売買で日本株やドル/円は荒れた展開が続きそうだ」との見方を示している。

<長期金利は緩やかな低下傾向>

荒れる日本株やドル/円と異なり、円債市場では緩やかな金利低下傾向が続いている。10年長期金利は今週に入り0.8%を下回る水準で推移。薄商いは他市場と同じだが、日銀の大量国債購入が功を奏している格好だ。流動性の低下はショックによる急変動のリスクを大きくするが、市場では「ショックの際でも日銀が大量に購入すれば金利は徐々に落ち着く」(国内銀行市場担当役員)との安心感があるという。

また需給面でも国債を支える潤沢な資金状況は当面続くとの見方が多い。国内への資金流出入を示す経常収支は2013年上半期が3兆2114億円の黒字と、過去2番目の低水準だったが、なお黒字が継続している。今年1─6月の貿易収支は4兆2382億円の赤字と過去最大となったが、所得収支が8兆6783億円の黒字と過去最大になり、経常黒字を維持させている。

金融機関の国債消化余力を推し量るデータの一つとして注目されている預貸ギャップ(預金から貸出を引いた額)は都銀・地銀(第2地銀含む)で前月に比べて2兆7980億円縮小したが、「預貸ギャップ縮小がトレンドとなるのか、単月の数値だけでは判断できない」(国内証券)として、債券相場への影響は限定的と受け止められている。市場では金融機関によるポートフォリオリバランスの動きも意識されているが、預金は6月のボーナス支給に伴う季節的要因のはく落を勘案する必要があるという。

消費税増税が金利動向を左右する大きなポイントだが、三井住友アセットマネジメント・シニアストラテジストの濱崎優氏は、増税を見送っても金利はさほど上昇しないとの見方を示す。「ここで増税を実施してはせっかく立ち直ってきた日本経済の腰を折ってしまう可能性がある。そうなればすべて終わりだ」としたうえで「日銀の国債大量購入が需給を引き締めるてくれているほか、インフレ予想もそれほど上がっていない。将来的な財政再建の道筋をきちんと示せば金利上昇は限定的だろう」と話している。
 

 

 

 
焦点:米投資家の外国株購入で為替ヘッジが流行
2013年 08月 8日 14:16 JST
[ニューヨーク 7日 ロイター] - 外国株を買う米国の投資家の間で、為替ヘッジが流行している。ただ、過去の経緯を見るとヘッジの成果はまちまちだ。

米国には約1500本の上場投資信託(ETF)があるが、ことしに入って最も資金流入が多いETFの1つがウィズダムツリー・ヘッジ付き日本株ETF(DXJ.P)だ。ETF業界の調査会社インデックスユニバースによると、同ファンドには総資産の82%に相当する90億ドル以上の資金流入があった。

ウィズダムツリーほどの規模ではないが、ことしは他にもヘッジ付きETFが何本か設定されたり、設定の準備段階にある。

これは株式市場においては新たな潮流だ。債券を中心に大手資産運用会社は、長年にわたり為替変動をヘッジしてきた。しかし株式市場はもとより変動が激しく、為替ヘッジのために追加的なコストをかけることが、これまで必ずしも効果を上げてきたわけではない。ボラティリティは抑えられてもリターンは減る傾向にあるからだ。

株式投資における為替ヘッジの恩恵はあまり実証されていない。クレディ・スイスとロンドン・ビジネス・スクールが最近行った調査によると、1972年から2011年にかけて、19カ国の株式に投資した米投資家の実質的リターンはヘッジ無しが6.1%、ヘッジ付きが4.7%だった。ヘッジによりボラティリティは2.7%低下したが、米ドル建ての実質リターンも年間1.4%減った。

ことし、為替ヘッジ戦略が関心を呼んでいる理由はいくつもある。国際市場に資金を振り向ける投資家が増えた。日本や英国を筆頭に、一部の海外市場では中央銀行の介入により通貨安と株高が同時に起こるとファンドマネジャーは見ている。

メロン・キャピタル(サンフランシスコ)の資産配分ポートフォリオ管理ヘッド、バシリス・ダジョグル氏は「米ドル高に備え、国際ポートフォリオの為替リスクをヘッジするコストの相対的な安さを考えれば、米国に拠点を置く投資家にとって(ヘッジは)価値があるかもしれない」と話す。

為替ヘッジを掛けていないiシェアーズMSCI日本ETF(EWJ.P)はことし19%上昇。これに対してウィズダムツリー・ヘッジ付き日本株ETFの上昇率は24%、ドイツ銀行のDB・XトラッカーズMSCIヘッジ付き日本株ファンド(DBJP.K)は28%に及んだ。

ウィズダムツリーとドイツ銀行はここ数カ月でヘッジ付き株式ETFをさらに3本設定したため、ヘッジ付きETFの総数は少なくとも9本になり、総資産は約110億ドルと、昨年末の13億ドルから増加した。大した規模でないのは確かだが、まだ始動したばかりだ。

ETFは個人投資家向けに販売されるが、機関投資家が短期的な取引やヘッジに利用することの方が多い。ドイツ、英国、ブラジルのほか、他の新興国についても株式投資の為替変動リスクをヘッジできるようになっている。

ドイツ銀行はさらに3本のヘッジ付きETFの設定を申請済みで、MSCIは月単位ではなく毎日為替リスクをヘッジしたい投資家に向けた指数を導入している。

ETFのコストはファンドの提供会社によって異なる。ウィズダムツリー・ヘッジ付き日本株ETFのコスト比率は0.48%で、iシェアーズMSCI日本ETFは0.50%。ドイツ銀のヘッジ付き日本株ETFは総コスト比率が1.03%だ。

<機関投資家が動く>

大手機関投資家も為替ヘッジを強化している。メロン・キャピタルは6月半ば、代表的なグローバル投資戦略における非米ドル建て資産エクスポージャーのヘッジ比率を3分の2まで高めた。平均すると外貨エクスポージャーの40%をヘッジし、手段としては主に為替フォワード取引を利用している。

フェデレーテッド・インベスターズ(ニューヨーク)の国際株式ヘッド、オードリー・カプラン氏は、自身が運用するポートフォリオの為替ヘッジ比率は平均20─30%と、世界金融危機前の5%未満から高まったと説明する。

為替の動きを予測しヘッジを実行するのは複雑な作業であるため、大手機関投資家は外貨エクスポージャー管理のために外部企業を雇うのが通例だ。円のような非常に流動性の高い通貨であれば、ヘッジコストは最低限に抑えられる。

とはいえ、ヘッジを掛けていれば損失を免れるわけではない。外貨がドルに対して上昇すれば、ヘッジは逆効果になる。日本その他で通貨が上昇して株価が低迷すれば、損失は増幅される。

ここ数カ月、日本では株価と円相場との逆相関が強いため、ヘッジがことのほか成功を収めている。しかし日経平均株価と円相場との逆相関は持続的なものではなく、もしも相関が逆転すればヘッジ付きファンドに打撃をもたらすだろう。

(Wanfeng Zhou記者)

 

 

 

 
焦点:外為取引急増で欧米銀行のシェア争い激化
2013年 08月 8日 14:25 JST
[ニューヨーク 7日 ロイター] - 外国為替市場は今年前半に取引が急増し、規制面でも他の金融商品に比べて締め付けが厳しくないことから、欧米銀行間で激しいシェア争いが起きている。

主要通貨でボラティリティが高まり、銀行にとっては利益を上げるチャンスが膨らんだ。

トレーダーなどによると、この数カ月にバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)(BAC.N)、ゴールドマン・サックス(GS.N)、モルガン・スタンレー(MS.N)など、これまで外為事業が比較的小さかった銀行がシェア獲得に向けた取り組みを強化。ドイツ銀行(DBKGn.DE)、シティグループ(C.N)、バークレイズ(BARC.L)、JPモルガン・チェース(JPM.N)といった従来市場を牛耳ってきた大手銀に挑んでいる。

さらにBTIG、ニューエッジ、FXCM(FXCM.N)、ゲイン・キャピタル(GCAP.N)など中堅も参入し、市場の細分化が進んだ。

銀行間の競争がとりわけ激しいのは、外為取引がデリバティブや社債など他の分野と比較して新たな規制強化を受けておらず、銀行にとっては他の金融商品よりも少ない資本手当てで取引が可能だからだ。

コンサルタント会社コアリションの調査・分析部門ヘッドのジョージ・クズネツォフ氏は「規制当局にとっても、株主にとっても、資本の面からも好都合に見える商品の1つだ」と話す。

日銀の大胆な金融緩和策や米連邦準備理事会(FRB)の資産買い入れ縮小の観測などを受けて、外為取引は上半期に増加。最大級の外為決済システムを運用するCLSバンクによると、6月の1日当たりの平均取引高は5兆6000億ドルと、前月比15%増加した。

取引高はこの数週間は減少しているが、競争は激しいままだ。大手銀の外為担当の幹部は「市場の参入障壁が非常に低い。海外への送金方法をグーグルで検索しただけで、10年前には存在しなかった外為サービス会社がたくさん見つかる」と述べた。

<薄い利幅>

外為取引は政策の動きや資本面での取り扱いから銀行にとって有望な分野ではあるが、妙味が大きい事業だとはとても言い難い。通常の取引の利幅は1ドル当たりわずか0.01ドルと薄く、しかも銀行はシェア獲得のために価格を引き下げている。

コアリションによると、昨年の大手投資銀行のフィクストインカム部門の収入に占める外為取引の比率はわずか8%で、2008年の36%から低下した。バークレイズによると、上半期に急増した取引高も第3・四半期に入ってからは24%減少している。

しかし単に新たな規制で他の分野の成長が見込めないという理由だけでも、多くの銀行にとり外為取引は魅力的なビジネスだ。

国際的な規則は銀行に、損失に対して十分な資本を積むよう義務付けているが、外為は他のフィクストインカム商品よりもリスクが小さい扱いとなっている。コアリションのクズネツォフ氏によると、これは外為取引に関連する資産が基本的にキャッシュであるためで、フィクストインカム関連の取引事業の大部分から撤退したUBS(UBSN.VX)ですら外為取引は残した。

<人材は引く手あまた>

幹部人材の調査などを手掛けるオプションズ・グループのマイケル・カープ最高経営責任者(CEO)によると、銀行はフィクストインカム部門の多くで人員を削減する一方で、外為については事業を拡大し人材を求めている。

昨年以来、大手行が外為取引事業強化のためにライバル行から人材を引き抜く動きが続いている。春にはバンカメがゴールドマンからジム・コールトン氏ら2人を引き抜き、5月にはJPモルガンがロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS.L)で海外支払システムを設計したロン・カーポビッチ氏を採用した。

コンサルタント会社シフト・フォレックスの共同創設者のマシュー・ミラー氏によると、大手銀の外為取引部門の適切な人材がいないかどうか問い合わせの電話が多く寄せられており、「リテールと機関投資家の両方で人材が必要になっているようだ」という。

(David Henry、Peter Rudegeair記者)

 

 

 

 

 

 

 
中国輸出入は予想超える上昇:識者はこうみる
2013年 08月 8日 13:40 JST
[北京 8日 ロイター] - 中国税関当局が8日発表した7月の貿易統計は、輸出が前年同月比5.1%増、輸入が同10.9%増と、それぞれ市場の予想を上回った。貿易収支は178億ドルの黒字で、ロイターがまとめた市場予想272億ドルを下回った。

市場関係者のコメントは以下の通り。

●輸出は外需の伸びを反映し安定

<ソシエテ・ジェネラル(香港)の中国エコノミスト、WEI YAO氏>

予想を上回る輸出の伸びは理解できる。非常にゆっくりとした外需の拡大を反映している。急回復というよりも安定だろう。

輸入の伸びについては、背景に何があるかを調査中だ。コモディティ価格が前年比ベースで上昇していることが一つの要因だと思う。

水増しによる拡大はかなりなくなったと思う。

●輸出入は正常化、これまでの決済の遅れが影響か

<みずほ証券アジア(香港)の中国担当チーフエコノミスト、Jianguang Shen氏>

中国の輸出入が回復したというよりは、正常化したと言える。5月と6月の政策の行き過ぎによる決済の遅れが、7月の数字に表れている可能性がある。

中国は貿易で年5%の伸びを達成できる。ただオフィシャルな目標である8%の達成は若干厳しい。もちろん、世界的にコモディティ価格が上昇すれば、達成はより容易になってくるだろう。

予想外の輸入の伸びは内需の持ち直しを必ずしも意味していない。これまでにその他の兆しがみられないからだ。世界的な石油価格の急上昇で、中国の輸入の急増を説明できる部分があるかもしれない。

●内外の景気改善で上振れ

<ANZ(上海)のエコノミスト、ZHOU HAO氏>

輸出入とも予想外の上振れとなった。国外の経済状況改善や中国政府の景気押し上げ策が奏功した。世界的な景気回復、とりわけ米国での心強い兆候は、下期の貿易拡大を支え、年間の貿易拡大目標8%の達成が可能になるだろう。


7月中国貿易統計、輸出は前年比+5.1%で予想上回る 2013年8月8日
第2四半期中国GDP、前年比+7.5%に鈍化:識者はこうみる 2013年7月15日
第2四半期の中国GDP伸び率、前年比+7.5%に鈍化 2013年7月15日
6月中国貿易統計、輸出入とも予想外のマイナス:識者はこうみる 2013年7月10日
 

 

 
 

 

 

 


 

 
日銀会合は政策据え置き、量的・質的緩和の効果見極め−景気判断維持

  8月8日(ブルームバーグ):日本銀行は8日開いた金融政策決定会合で、政策方針の現状維持を全員一致で決定した。足元の景気についても「緩やかに回復しつつある」とした前月の判断を据え置いた。日銀は当面、4月に打ち出した量的・質的金融緩和を着実に進め、その効果を見極める構えだ。
会合では「マネタリーベースが年間約60兆−70兆円に相当するペースで増加するよう金融市場調節を行う」方針を据え置いた。資産の買い入れ額も、長期国債はじめ、指数連動型上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(J−REIT)、コマーシャル・ペーパー(CP)、社債などいずれも据え置いた。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト26人を対象に行った事前調査では、全員が現状維持を予想していた。
みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストは結果発表前、「景気は緩やかに回復している。輸出が増え、設備投資も増える方向だ」とした上で、今回の金融政策決定会合について「日銀は戦力の逐次投入をしないことを確約しているので、今回も全員一致で現状維持だろう」と予想していた。
日銀が7月に示した今年度の生鮮食品を除く消費者物価(コアCPI)前年比見通し(委員の中央値)は0.6%上昇。6月のコアCPIは0.4%上昇と1年2カ月ぶりにプラスだった。食料(除く酒類)およびエネルギーを除く総合、いわゆるコアコアCPIは2月の0.9%低下から6月は0.2%低下へ急速にマイナス幅を縮小している。
年内の追加緩和予想
BNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミストは当面の金融政策について「CPIの上昇が始まり、追加緩和の可能性は低下したように見える」としながらも、「インフレ期待が醸成されると長期金利が上昇圧力を受けるため、金利安定を目的に日銀はさらなる長期国債購入を迫られる可能性がある」と指摘。年内に追加緩和があると予想する。
大和総研の熊谷亮丸チーフエコノミストは「先行きの日銀の経済・物価見通しは下方修正含みだ」と指摘。最大のリスク要因は「中国における金融バブルの崩壊だ。中国では580兆円程度の過剰融資が存在すると見られる」と指摘。10月末の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」発表以降のタイミングで「ETFを中心とするリスク資産買い取り増などの追加金融緩和策が視野に入る可能性」があるとみる。
もっとも、年内の追加緩和予想は少数派になりつつある。エコノミスト26人を対象とした調査では、追加緩和予想時期は年内が5人、来年1−3月が6人、消費税引き上げ後の来年4−6月が9人と最多となった。来年7月以降、ないし追加緩和なしとの回答は6人だった。
正念場は来年4−6月          
SMBC日興証券の岩下真理債券ストラテジストは「異次元緩和決定から4カ月。その効果は株高、円安をもたらし、マインド改善が消費増加をもたらした。コアCPIもプラスに転じ、滑り出しは好調だ」と指摘。日銀は「よほどの大きなショックがない限り、2%の物価安定目標達成に向けた好循環シナリオを語り期待に働き掛けよう。正念場は、来年の春闘そして消費税引き上げ後の来年4−6月期だ」としている。
木内登英審議委員は前会合に続き、2%の物価安定目標の実現は「中長期的に目指す」とした上で、量的・質的金融緩和を「2年間程度の集中対応措置と位置付ける」提案を行ったが、8対1の反対多数で否決された。日銀は4月4日の会合で、2年程度を念頭に置いて物価目標をできるだけ早期に実現すると宣言。量的・質的金融緩和は物価目標を安定的に持続するために「必要な時点まで継続する」と表明した。
黒田東彦総裁は決定会合終了後、午後3時半に定例記者会見を行う。議事要旨は9月10日に公表される。決定会合や金融経済月報などの予定は日銀がウェブサイトで公表している。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 日高正裕 +81-3-3201-3564 mhidaka@bloomberg.net;東京 藤岡 徹 +81-3-3201-2158 tfujioka1@bloomberg.net
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記事についてのエディターへの問い合わせ先:Paul Panckhurst ppanckhurst@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net
更新日時: 2013/08/08 12:03 JST
 

 

 

 

 


05. 2013年8月08日 15:58:50 : O9yOqzTbN2

聞くアホに答えるアホ

06. 2013年8月08日 17:39:21 : BDDFeQHT6I
日銀がみんな買い占める国債に先物によるヘッジは必要無い、債券先物市場が機能しないのは当然の結果だ。

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