03. 2013年8月06日 04:13:58
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【第1回】 2013年8月6日 千田琢哉 出世して年収がUPする人の20の共通点【前編】 仕事はできるのになぜか評価が低い人がいる。一方で、仕事では目立たない人がなぜか出世することも多い。どうやら仕事ができるかどうかと出世の基準は違うらしい。 出世する人とそうでない人、果たしてどこが違うのだろうか? 文筆家・千田琢哉氏が3300人のエグゼクティブとの対話から生み出した『出世の教科書』。その70のルールの中から厳選した「出世する人の20の共通点」をご紹介しよう。その1 手柄はすべて譲る 「上司が私の手柄を全部横取りしてしまいます!」。これは、出世できない人間の典型的な口癖だ。 最後に天下を取るのは、上司に手柄をすべて譲る人間だった。 あなたの仕事は上司を出世させるために存在すると考えていい。ここを押さえておかないと、永遠にあなたは出世することができないだろう。 あなたが出世するためには、あなたの上司を出世させるのが一番近道なのだ。上司が求めてくる前に、間髪入れず全部手柄を与えてしまおう。 あなたも出世すればわかるが、「上司の上司」にはすべての実態は丸見えだ。 出世の法則 1 出世する人は、手柄を譲り続けて最後に際立つ。 窓際の人は、手柄を奪い続けて最後に干される。 その2 服装は控えめだが結果を残す 外見の派手さと仕事の能力は、およそ反比例する。 「第一印象ですべてが決まる!」「第一印象が命!」と虚勢を張ると、相手に自信のなさが伝わり敬遠され、嫌われてしまう。嫌われるということは、一緒に仕事をしたいと思われないということだ。一緒に仕事をしたいと思われないということは、お金を稼げないということだ。 第一印象では「いかに相手を威嚇するか」ではなく「いかに相手に気を遣わせないようにするか」に注力すべきなのだ。 出世の法則 2 出世する人は、控えめな服装で派手な実績を残す。 窓際の人は、派手な服装で控えめな実績を残す。 その3 雑用が丁寧で速い 雑用のやり方を見ていると、出世コースを歩むか窓際コースを歩むかが露骨にわかる。 出世コースを歩む人は、雑用を丁寧に速くやる。普通は手を抜きがちな雑用を丁寧に速く仕上げていくと、社内で際立つ。その結果、「こいつに雑用させておくのはもったいない」と雑用を取り上げられて出世していく。 窓際コースを歩む人は、雑用を文字通り雑にだらだらとやってしまう。その結果、「まだこんなこともできないのか」と定年まで雑用をやらされ続けるのだ。 出世の法則 3 出世する人は、丁寧に速くやる。 窓際の人は、雑にだらだらやる。 その4 最初に失敗し、それを活かす 成功者は最初に失敗することが多い。自らハードルを上げるからだ。そして、失敗を死ぬほど悔しがって次に活かすからどんどん成長していく。 それに対して窓際の人は、最初に成功することが多い。人の背中に隠れて挑戦者の失敗をこっそり見ておきながら、自分はやや低めのハードルに挑んで成功させるのである。 そしてそのまま過去の栄光にしがみついて努力を怠り、いつまでも周囲に武勇伝を語り続けることになる。 出世の法則 4 出世する人は、最初の失敗を活かす。 窓際の人は、最初の成功にしがみつく。 その5 締め切りは、死んでも守る 仕事とは、約束の期限までに依頼者の期待を超えるサービスを提供することだ。プロの世界では、約束の期限を守れない仕事は問答無用ですべて0点だ。 0点どころか、次から二度と声がかからない。場合によっては永久追放だ。 遅刻に対する考え方の厳しさで、その人の思いやりがわかる。遅刻しないということは、相手の命を重んじるということだ。 時間というのは、誰にとっても寿命の断片なのだから。 出世の法則 5 出世する人は、期限切れは極刑に値すると考える。 窓際の人は、期限切れは質でカバーできると考える。 その6 ヒソヒソ話は一切しない これまで出逢ってきたサラリーマンで、「ああ、この人は最高でも部長止まりだな」とわかりやすい人がたくさんいた。 取締役以上になる人と、部長止まりの人の決定的な違いは「口の堅さ」だ。将来組織を背負うためには、絶対に信頼できる人間でなければならない。信頼とは、口の堅さのことなのだ。 社史に残るような圧倒的な実績を挙げたにもかかわらず、なぜか部長止まりで名を残さずに消えゆく人は例外なく口が軽かった。 出世の法則 6 出世する人は、驚くほど口が堅い。 窓際の人は、呆れるほど口が軽い。 その7 退職者を裏切り者扱いしない サラリーマン社会では退職者など珍しくも何ともない。 将来出世する人は、たとえそれがどんな相手であろうと退職者をとても丁寧に見送る。別に何か見返りを求めるわけでもなく、同じ釜の飯を食った戦友を敬うように。その結果、退職者のうちから成功者が出た時には大きなビジネスに発展したり、間接的に応援してもらったりしていた。 それに対して窓際の人は、退職者を裏切り者扱いする。本当は自分も辞めたいのに、勇気がなくて辞められないのだ。その結果、社内外で「嫌な奴」というレッテルが貼られて孤立無援になるのが関の山だ。 出世の法則 7 出世する人は、退職者を丁寧に見送る。 窓際の人は、退職者を裏切り者扱いする。 その8 訪問先の秘書や受付の人に対して丁寧に接する 訪問先の受付や秘書に対して傲慢な人がいる。たいていは中途半端な役職に就いたオジサンや、ブランド企業に入社して少し慣れてきた若者に多く見られる傾向だ。 受付や秘書といえば、パートや派遣、あるいは、出世コースとは無縁の社員と思う人もいるかもしれない。これはとんでもない誤解だ。大企業でも受付や秘書には重役の身内であることは珍しくない。たとえ身内でなかったとしても、社内ネットワークは強烈だ。 出世する人は、受付や秘書に対しては訪問先の社長以上に丁寧に接する。否、受付や秘書のみならず、訪問先で出逢う人すべてに丁寧に接するものなのだ。 出世の法則 8 出世する人は、秘書に対して社長以上に丁寧に接する。 窓際の人は、秘書を軽く見る。 その9 経理部からの評判がいい サラリーマンが知ったらゾッとする事実を公開しよう。 あなたの出世は経理部が握っているということだ。 人事で「この人間は信頼できるか否か」を目利きする場合、経理部のデータをチェックするのだ。チェックは大きく分けて2つある。 1つ目は書類の提出期限を守っているか否かだ。 2つ目は出張精算で水増し請求しているか否かだ。 出張精算で嘘をつくということは、会社のお金を横領しているということだ。経理部のベテランなら、水増し請求など一瞬で見抜くことができる。あなたが社長なら、会社のお金を横領する人間を出世させるだろうか。 出世の法則 9 出世する人は、経理部からの評価が高い。 窓際の人は、経理部からの評価が低い。 その10 打ち合わせのあと、会社の玄関まで送る 偉い人ほどお客様と一緒にエレベーターに乗ってお見送りしようとする人が多いのに対し、窓際の人ほどエレベーター前で消える人が多い。 中には「ここまでで結構です」と言って、やんわりと断ってくる人もいる。その場合は「それではここで失礼します」と言って、さっと引き下がるのも一段上のマナーだろう。 いずれにせよ、どこまで相手のことを考えているのかは100%相手に伝わる。100の準備をして臨機応変に90を削ぎ落とした人と、最初からたった10の準備しかしていなかった人とでは、まるで違うのだ。 出世の法則 10 出世する人は、一緒にエレベーターに乗ってお見送りする。 窓際の人は、エレベーター前で消える。 ◆ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ◆ 『出世の教科書』 価格1260円(税込) ISBN 978-4-478-02554-3 さらに出世の法則を知りたい方へ!厳選70の意外なルールがあなたを成功に導きます!!!
【第4回】 2013年8月6日 バイロン・ケイティ [『ザ・ワーク』著者],ティム・マクリーン(訳者),高岡よし子(訳者) おだやかに逝ったYさんが教えてくれた 「死」との向き合い方 「今、ここに共にあること」の大切さ 世界中で大きな反響を呼んでいる「ワーク」。4つの質問と「置き換え」というシンプルなステップでありながら、ストレスや苦しみから劇的といえるほどの解放をもたらす。この「ワーク」を開発したバイロン・ケイティの新著の訳者による連載4回目では、ワークが、目の前にある悩みや問題解決にとどまらず、病や死などへの根源的な恐れに向き合うことにも役立つことを、訳者の恩人を看取った経験から紹介する。 死を宣告されて Yさんから私たち筆者に国際電話があったのは、4月上旬のこと。70歳を目前にした男性で、20年以上前に家族でハワイに移住していました。人生の要所要所で的確なアドバイスをしてくれたり、大変な時に助けてくれたりと、30年以上にわたり、とてもお世話になりました。その彼が末期がんで、あと2週間から数ヶ月の命であると告知を受けたというのです。私たちは衝撃と悲しみの大きさに圧倒される思いでした。 Yさんは死については覚悟ができていると思う、と言い、過剰な延命治療はせず、自宅で最後を迎えると言います。数日後、私たちはとるものもとりあえず、ハワイへ。 豊かな森を背後に抱えたご自宅に到着してみると、Yさんは寝室で横になっていて、話はできましたが、やせて腹水がたまり、体が辛そうでした。ただ、食事やトイレなどは大変ながらも何とか自力でこなすことができましたし、体調のよい時間帯は、訪れる友人たちと話をしたり、音楽を聞いたりして過ごしていました。ご家族は本当に献身的にYさんの看病に当たっていました。 寝室は三方に大きなガラス窓があり、外の緑が見えました。美しい部屋で、静かで平和でした。ハワイの豊かな自然の中にいると、人が自然の中で生まれ、自然に還っていくことを受けとめやすくなるような、不思議な安堵感を覚えます。 ただ一緒にいる時間がクオリティ・タイム 私たちは、多くの死にゆく人たちと関わったYさんから話を聞いていた他、自分たち自身がこれまで体験したことを通じて、死に臨んでいる人に接するために重要なことは、「今、ここに共にあること」(“being”)であると学んでいました。孤独や不安に陥る本人の支えとなるのは、関わる側が恐れなく、その人の存在と共にあるという態度なのです。 以前に知り合いの依頼で、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の末期の男性の精神的サポートをさせていただいたことがありますが、その方は奥さん、娘さんとは事情があって離れて暮らしていて、妹さんと医療チームが家で面倒を見ていました。私たちは具体的なケアをする必要がなかったので、ただしていたことは、その人の話を聞いたり、抱きしめたりして、そばにいることでした。 でも、そんなシンプルなことが本人にとっては助けになるのだということを改めて感じる経験でもありました。周囲が忙しく立ち働いていると、本人の心が置き去りになることがありますし、「今、ここにただ共にいる」というのは、残された時間の中で、生きている感覚を共有することが、とても大切になってくるからです。 今回のYさんの場合も、少しでもご本人やご家族に役立つことをと思い、あれこれ「すること」(“doing”)に意識が行きがちな時、それよりもただ一緒にいて、本人の話の相手をしたり、マッサージをしたり、ただ体に触れていればいい時もあると気づかされることもありました。 後にその時の経験について振り返った際も、そうしたただ一緒にいる時間というものが、「クオリティ・タイム(密度の濃い時間)」として、とくに心に残っています。 看取りのプロセス それから数日後、日本に戻りました。このハワイ訪問は、とりあえずお会いして、何かお手伝いできることがあるかを見てくるという意味合いがありましたが、筆者(ティム・マクリーン)が以前にホスピス・カウンセラーをしていたこともあり、お役に立てそうだったので、10日後に戻ることになりました。 再びハワイのお宅に到着した翌日。Yさんの容態が悪化しました。それでもその次の日に日本から弟さんがくることになっていたので、会いたいと頑張っていました。そして弟さんが到着。午前中は数時間、不快な状態が続いていましたが、医師が投薬をしてくれて、意識がはっきりし、痛みが和らぎました。しかし同時に、あと24時間という最後の宣告がなされました。 家族全員と共に、Yさんの手を握り、お互いのつながりを感じます。最後のリズミカルな呼吸の中、Yさんは、窓から差し込む光を見上げ、それからひとりひとりを見、部屋を見、そして目を閉じ、逝きました。この時の彼の意識的な逝き方、そしてその場がとても静かで平和だったことが心に残っています。 日没の時間、寝室は灯したロウソクの光であふれていました。お香を供え、禅を学んだことがある筆者(マクリーン)が般若心経を読みました。自分なりの解釈では、次のような意味です。 「私たちの本質は生まれることも死ぬこともなく、この気づきによる平和の内に、心はあらゆる妨げから解放される。妨げるものがなければ、恐れは存在せず、現実とひとつになる。ストーリーや幻想を超える。この目覚めそのものが涅槃であり、平和と喜び、慈悲の中にある」 ストーリーを超える この大きな体験が起きたのは、筆者がバイロン・ケイティの新著、『新しい自分に目覚める4つの質問』の出版に向けて最後の作業をしているさなかでした。この本の中に、「生老病死――老いや病、死をどう受けとめるか」という章があり、ケイティの言葉はとてもリアルで的確に心に響くと共に、大きな支えとなりました。 ケイティは本の中で、次のように言っています。 あなたが死についてクリアな状態でいることができれば、誰かが死に向かっている時に、その人と完全に共にいることができます。(中略)その人をただ愛し、抱きしめ、気にかけることができます。なぜなら、そうすることがあなたの本性だからです。 恐れを抱えてその人のところにやってくることは、恐れを植えつけることになります。その人があなたの目をのぞき込むと、自分は大変な状態であるというメッセージを受け取ることになるのです。けれどもあなたが恐れなく、平和な状態で訪れたとしたら、あなたの目をのぞき込んだ時に、何が起きていても大丈夫だとわかるでしょう。 そして不安や罪悪感など、さまざまな考えや感情が湧いてきて、クリアな状態でいられない時、4つの質問と置き換えからなる「ワーク」に取り組むこともできるのです。実際、介護をしている家族にワークを使ってサポートしたこともあります。 ケイティはまた、次のようにも語っています。 体の痛みにうんざりしている人たちにとり、コントロールできないものをコントロールしようとするほど悪いことはありません。本当にコントロールしたいのであれば、コントロールという幻想を捨てましょう。人生の流れに任せるのです。実際、人生の流れに任せざるを得ません。あなたが語っている、コントロールできるはずというストーリーは、決して現実(リアル)にはなりません。 病や死とかかわる「知恵」 Yさんは、以前から「無為自然」を大切にする人で、病においても、コントロールしようとすることがかえって事態を悪くすることをよく知っていて、起きている現実やプロセスを信頼し、その流れに沿っていこうとしていました。 そして亡くなる際のプロセスに付き添っていたご家族や筆者にとり、その場で必要とされたことは、瞬間瞬間に意識を集中することだけ。考えることなく、自然に動くことができ、すべてが完璧に展開していく感覚を体験しました。それは、まさにケイティが言っていることと同じでした。 死に向かう人もその身近にいる人も、死を意識すると、「お父さんは自分の考えを押しつける」とか、「〜があれば自分は幸せになる」といった日常的なストーリーが成立しなくなり、時間を超えた感覚になります。何が大切で本質的なことかが見えてきて、死を目前に和解が起きることもあります。そして死そのものも、ストーリーにとらわれずに直接的に体験すれば、決して残念で悲しいだけのことではありません。 Yさんの例がそうであったように、残された者たちにとって、平和で愛を感じる体験でもあるのです。そしてワークは、ストーリーを超えたところにある平和や愛、自由を思い出す助けになってくれます。 人の誕生も死も、人生の中でもっとも重要な体験といってよいでしょう。そうした体験は伝統的な社会においては家の中で起き、家族やコミュニティがどのように関わったらいいかということが、人としての大切な知恵ということで継承されてきました。私たちは新たな形で、こうした知恵を活かしていくことができるのではないでしょうか。 ■お知らせ バイロン・ケイティ・ワーク 特別ワークショップ開催 アメリカからのネット中継によるケイティさんのオンライン・ライブ・セッション2時間(通訳付)とDVD上映を含む特別ワークショップ 詳細はこちら ■好評発売中! 『新しい自分に目覚める4つの質問』
自分の考えを信じる時は苦しむ。信じない時は苦しまない――苦しみのどん底で現実に目覚めたケイティは、シンプルな4つの「問いかけ」の力で人生が一変し、自分ばかりでなく世界中の数百万人の人々をストレスや苦しみから解放した。 ケイティがワークについて語ったことのなかからとくに役立ったという声が寄せられた言葉を、「ワーク」のセッション事例とともにテーマごとに編纂、読者がそれぞれの答えを自分の中に見出すきっかけとなる234項。
【第137回】 2013年8月6日 小川 たまか [編集・ライター/プレスラボ取締役] 20代男性の44%が「交際経験ナシ」 “恋人がいなくても恥ずかしくない”気持ちの行方 20代の未婚男性のうち、恋人がいる人は23.4%。これに対し、今まで一度も異性と付き合ったことがない人は44.3%――。
リクルートマーケティングパートナーズのブライダル総研が行った調査によって、このような結果が明らかになった。また、同調査によると自らを「草食系」と自認する20代男性も48.1%と半数近く。晩婚化が進む理由のひとつとして言われてきた恋愛への消極性がますます「リアル」になりつつあるように見える。身もふたもない言い方だが、恋人がいない人には、なぜ恋人がいないのだろうか。 調査は首都圏、東海、関西在住の20〜49歳までの結婚経験のない男女2352人(男性:1335人、女性1017人)が対象。調査期間は3月18日〜19日。調査方法はインターネット。 自己採点は低く、 恋人に求める理想は高い人たち 調査対象者全員に現在の恋人の有無を聞いた調査では、「恋人がいる」と答えた人は27.5%、「現在はいないが異性と付き合ったことはある」が42.9%、「これまで異性と付き合ったことがない」が29.6%だった。男女別で見ると、「恋人がいる」男性は20.6%なのに対し、「恋人がいる」女性は36.6%。本来であれば同程度になるはずのところに男女差が出たのは「一極集中」の状況があるのかも…などと思ってしまう。 年齢・男女別に見て特に印象的なのは冒頭に書いたように、今まで一度も異性と付き合ったことがない20代男性の割合が高いこと。異性と付き合ったことがない20代女性が28.1%なのに対し、20代男性では44.3%だった(20代男性、20代女性の調査対象数はそれぞれ653人、573人)。「自分は『草食系』だと思う」と答えた割合も、40代男性30.2%、30代男性42.2%、20代女性37.5%などに比べ、20代男性は48.1%と最も高かった。 また、今回の調査で、調査対象に見られた特徴は「理想が高い」こと。恋人に求める外見・内面の「理想」の点数が、自分の外見・内面を自己採点した点数よりも軒並み高かった。例えば、20代男性の内面の自己採点は平均で54.4点、外見は50.0点だったが、「何点以上の異性であれば、告白されたら付き合うと思いますか」という問いに20代男性は、内面は70.2点、外見は64.0点と答えている。これはどの年代、性別でも同じ傾向にあり、20代女性の場合は、自己採点内面=56.1点、外見=53.2点、恋人に求める点数内面=75.0点、外見=61.8点だった。
自己採点が低いのは「謙虚」とも取れるが、見方を変えれば自信のなさ、ネガティブさの表れとも言える。また、自分より内面・外見ともに高い点数を恋人に求めているのは、理想の高さの表れであり、恋愛に幸運的な要素を求めているようにも思える。 外見・性格に問題ナシ なぜ恋人ができないのか 大きなお世話ではあるが、恋人がいない人にはなぜ恋人がいないのだろうか。調査では、「恋人がいる人」「今はいないがいたことはある人」「いたことがない人」の順に、「相手に合わせて柔軟に対処できる」「初対面の人でもすぐに打ち解けられるタイプである」などの割合が高く、恋人がいる人の方が、積極的に行動し、コミュニケーションにある程度の自信を持つ傾向があることがわかる。 筆者は実際に、「恋人がいた経験がない人」が身近にいるという人たちに「なぜ彼・彼女たちに恋人がいないと思うか」を聞いてみた。話にあがった「恋人がいた経験がない人」は15人。サンプルが少なく恐縮だが、興味深かったのが「(身近にいる、恋人がいた経験がない人は)外見や性格に大きな問題があるわけではなく、普通に見える人たち。周囲からもなぜ恋人がいないのだろうと思われている」と話す人が多かったこと。 具体的に恋人がいない理由は、「よくわからない」と答える人が多かったが、「初恋の人を思い続け、他の人と付き合う気がない」「ずっと片思いしているから」「好きなアーティストの追っかけに夢中で恋人がいないらしい」「引きこもり状態だから」「本人は気付いていないかもしれないが理想が高い」といった理由も聞かれた。また、恋人がいないことに劣等感を感じている人ばかりではなく、「『自分はこれで良い』と思っているように見える」という声も複数聞かれた。 疑似恋愛のツールとして、恋愛シミュレーションゲームやアイドルの応援などがよく挙げられるし、もちろん映画やドラマなどの昔からあるエンターテインメントでも疑似恋愛は可能だ。情報過多な現代では、実際に恋愛をしていなくても、「自分は恋愛をしている」「自分は恋愛についても異性の気持ちについても詳しい」と思い込むことができる機会はあふれている。思い通りの恋愛を手に入れられないのであれば、最初から恋愛をしなくても良い。恋人を作らない人の中には、そんな意識もあるのかもしれない。 (プレスラボ 小川たまか) |