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2013-08-03 ひょう吉の疑問
いったん緩めた蛇口は止められない。
家の蛇口のことではない。
世界中にマネーをまき散らすアメリカのことだ。
アメリカ中央銀行FRBのバーナンキは、9月の金融緩和縮小を見送るかもしれない。
6月には、年内の金融緩和縮小に強い意欲を示したバーナンキだが、一昨日のFOMC(アメリカ中央銀行のお偉いさんの会議)では、何も具体的な筋道を示さなかった。
水をまくのは簡単だが、まかれた水を止めるのは難しい。
世界全体がまかれる水に慣れきっている。
金融緩和縮小が先送りされる予測を受けて、アメリカNYダウ株価は、2日連続して史上最高値を更新した。昨日の終値は15568ドル。
日本もそれに歩調を合わせるかのように日経平均株価は2日連続して急騰した。昨日の終値は14466円。2日で800円近く急騰した。今週に入って下落していたものが、一気に反発した。
昨日は円安も進み、1ドル100円近くまで行った。
それを受けて日本の株価も上がった。安くなった円をまたぞろアメリカのヘッジファンドが買ったのだろう。
しかし一夜明けると今日はまた98円台に戻っている。
不安定な相場だ。
アメリカが金融緩和を縮小するかどうかでこれだけ違うのだ。
日本では上場企業の今年四半期の決算が発表されている。円安を受けて好決算に沸いている。またそれを演出したい新聞の意図も見える。
しかし政府内ではここにきて消費税増税の先送り案が出始めている。
消費税増税が景気を悪化させるのを懸念する声が出始めているためだ。
そんなことは当たり前なのに、何を今さら、という感じだ。
世界経済は一見好況を演じているが、その実態はいかにも不安定なものである。
FRBの蛇口ひとつ締められないのである。
しかしこのままアメリカのマネーを垂れ流し続けることはできない。
どこかでそれを締めなければならない。
その時がどうなるかである。
一気に景気が悪化することを誰もがおそれている。
ではどうするか。
しかし誰もわからない。
こういう厳しい状況の中で日本人だけは浮かれているようである。
日本はまだアベノミクスなるものを信じている。株高が続くことを信じている。
アメリカが金融緩和を縮小すれば、円安はそのまま継続するかもしれない。なぜならアメリカ国内のマネーが減ってドル高になるから。
しかしアメリカが金融緩和を縮小すれば、日本の株高がそのまま続くとは考えにくい。
株が下落し国内景気が一気に冷え込む恐れがある。
アメリカが金融緩和を縮小すれば、それまで日本の株を買っていたアメリカのヘッジファンドは日本株を買わないどころか、逆に日本株を高値で売り抜け、その資金をアメリカに還流させる。
その時が日本の株が急落し、アベノミクスが終わるときである。
そういう可能性があるからこそ、それに気づいた人たちが、ここにきて急に消費税増税の先送りを言い出しているのだ。
日本は今消費税増税どころではない。
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