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トヨタは、2014年3月期の連結業績予想として、円安を追い風に大幅に上方修正の発表を行いました。
●トヨタ、営業利益予想を上方修正 エコカー販売増など寄与
http://youtu.be/SPtrDoVhieM
ただ、トヨタの世界規模の決算短信を見ますと、意外な数字が掲載されています。
【販売実績】(4月1日〜6月30日)
日本 525,777台 (−50,893台)
アメリカ 688,656台 (+26,309台)
欧州 192,511台 (−16,336台)
アジア 394,866台 (−23,890台)
その他 430,049台 (+28,106台)
合計 2,231,859台(−36,704台)
一年前の同期間と比較しますと、あきらかに販売台数を減らしているのです。
では、生産台数はどうでしょうか?
【生産台数】(4月1日〜6月30日)
日本 1,059,427台 (−45,859台)
アメリカ 484,419台 (+33,696台)
欧州 108,396台 (+ 6,366台)
アジア 473,419台 (+ 3,349台)
その他 128,511台 (+20,458台)
合計 2,254,172台(+18,010台)
と生産台数は増えています。
4−6月期は36,704台減少しているのにもかかわらず、売上・利益とも増えているのです。売れていないという実態があり、経営環境は悪化しているのですが、売上高・利益は増えています。
トヨタサイドからの説明は、「円安」と説明していますが、
もし、円安がなければ、【トヨタ】は販売台数を36,704台減らしていたわけであり、大幅な減益になっていたのです。
一方、【ソニー】の決算では、為替が変動していなければ、いくらになったと明確に情報公開していましたが、【トヨタ】は一切ありません。
計算したければ自分でどうぞ、となっています。
アメリカとその他の地域以外は軒並み販売台数を減らしている中、増産して販売できると判断しているのでしょうが、年率換算で15万台近い販売台数減となっており、ここに増産すればいったいどうなるか?素人でもわかります。
【ソニー】にしろ、【トヨタ】にしろ円安のおかげで利益が急増していますが、製造しましても販売台数を減らしている中、更に【トヨタ】は増産すると発表しており、なぜ?となります。
ちなみに、先進国の経済動向は、GDP数値で比較していますが、世界各地で生産・販売を行っているトヨタのような企業の売上金額は、工場がある国のGDP換算になってしまい、日本国内のGDPには反映されません。(例えば、トヨタアメリカでの売上げは、アメリカのGDPに反映される)。
このような分析は一般マスコミでは一切報じられていませんし、
もっと詳しく企業分析を行うべきではないでしょうか
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