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2013/8/2 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
最近は年度末の道路工事が減ったようだ。不要不急の補修や点検で強引に予算を使い切るやり方が批判され、公共工事の執行に気を配るようになったからだろう。ギリギリまで悪あがきして予算を消化する。そんな旧来のやり方は許されなくなったのだ。
それでも「大量にカネが余った」という話は聞いたことがない。ムダ遣いをしても残さないのが役所の流儀である。差し引きゼロが褒められる世界。そんな中で、35%ものカネが余ったというのだから異常である。
東日本大震災の復興費は昨年度、9兆7000億円が使われる予定だった。ところが、3兆4000億円が手つかずだったと報じられている。11年度も、予算の39%(5兆9000億円)が不使用だったというから深刻だ。
むろん、強引な執行を減らしたからではない。いまだに被災地は多くの問題を抱えている。被災者の生活再建はままならず、がれきは残り、除染も進まないようだ。いくらカネがあっても足りないという状況なのではないか。
それなのに使われずに余ってしまう。まったくバカげた話である。
予算を確保し分配しても、そこで政治の仕事が終わるわけではない。執行状況にも目を配らなければダメだ。これを怠れば、目的外使用やムダ遣いが横行する。実際、復興予算のうち、1兆円以上が全国の自治体や公益法人の基金に流れ、被災地や被災者の支援と関係ない事業に使われていた。予算を残さないために無理やり消化したのではないと思いたいが、これも入れれば、復興費の半分近くが余ったことになる。
政府はその原因として、国の自治体の調整不足や資材、人手の不足を挙げた。いまさら何を言っているのか。
安倍首相は、選挙となれば福島で第一声だ。被災地も訪問し、復興重視をアピールする。だが、すべてはポーズということなのだろう。現地の声に真剣に耳を傾けていれば、今回のような事態は招いていない。
政府の怠慢、政治のリーダーシップのなさは致命的だ。
ところが、復興の増税分さえ満足に執行できない政権が、次は消費税の増税を実行する。いったい、集めた税金はどうなるのか。正しく使われるのか。国民はしっかりと監視すべきだろう。
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