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株式日記と経済展望
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業績不振にあえぐ電機業界。優秀な技術者が次々と会社を去っている。元社員の
古賀氏は「ソニーは嫌いな会社ではないが、面白いことができなくなった」
2013年8月2日 金曜日
◆もしソニーが空気清浄機を作ったら… オンリーワンに賭けた電機マンの挑戦 8月2日 西 雄太
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130731/251777/?P=1
業績不振にあえぐ電機業界。優秀な技術者が次々と会社を去っている。ソニーを退職した古賀宣行氏もその1人だ。古賀氏は「ソニーは嫌いな会社ではないが、面白いことができなくなった」と振り返る。
古賀氏は、退職直前中国・深センでオーディオ関連の製造移管を担当していた。2010年に日本へ帰任命令が出て「それなりのポジション」も用意されたが退職を選んだ。
空気清浄機はウォークマンの延長
新天地に選んだのは起業だった。空気清浄機を作る会社「エクレア」を立ち上げた。エクレアは2012年12月に空気清浄機「cado」を発売。価格は4万4800円〜と高額だが、在庫切れが続く人気となった。
ソニーはウォークマンやテレビなどデジタル製品を主力としている。空気清浄機は白物家電。ソニー出身者と空気清浄機は結びつきづらい。だが古賀氏の中ではつながっていた。古賀氏が得意とするのがメカトロニクスだ。機械制御の一部分を電子回路化することで、製品を小型・軽量化できる。かつて日本の家電メーカーのお家芸だった分野だ。
ウォークマンはカセットを挿入して再生するなど駆動部が多かった。空気清浄機も部品を組み合わせる。「いまのデジタル製品はソフトウエアの組み合わせだけど、僕がやってきたのはメカトロ。だから同じ」(古賀社長)というわけだ。
古賀社長は1980年にソニーへ入社した。世界初のフロントローディングと呼ばれる方式を採用したCDウォークマンや世界最小DATウォークマン、ICレコーダーなどの開発に携わってきた。
古賀社長はどこも発売していない「世界初のオンリーワン」製品を開発してきた自負がある。だが途中からオンリーワンのものづくりをしているのか疑問に感じてきたのだという。
デジタル製品はもう「あがり」だ
最も感じたのは2003年に発売したネットワークウォークマンの開発に携わった時だという。米アップルの携帯音楽プレーヤー「ipod」に対抗した製品だった。古賀社長にとって自信作ではあった。だがアップルは音楽販売サイト「itunes」を作りハードウエアの魅力を高めた。生態系までも作ったアップルに対して、ソニーは不発に終わった。古賀社長は「薄くなったら意味があるのかと言われればない。『乾電池で100時間使える』といっても高く売れるわけでもない。もうゴールまで行き着いた製品。デジタル製品はすごろくでいえばもう『あがり』」だと言い切る。
一方で空気清浄機は成長の余地があると映る。消費動向調査(内閣府経済社会総合研究所調べ)によると、空気清浄機の国内の普及率は43.5%。テレビなどに比べると低い。微小粒子状物質(PM2.5)など大気汚染の問題は海外でも敏感になっている。「年齢を考えると、もうそんなに長くは働けない。環境と健康に貢献できる領域で新しい挑戦がしたかった」(古賀社長)。
事実、エクレアにはソニーでの経験が随所に生かされている。1つ目が筐体に使ったのはチタン素材。1枚板をまるめて成形する「深絞り」技術を採用したことで実現できた。伝統的な技法だが高度な技術が必要。ソニー時代にウォークマンやICレコーダーの開発した時にも深絞りの技法を使っていた。
「深絞り」で中国に拠点
「和室でも似合う空気清浄機を作りたかった。デザインに優れた空気清浄機はなかったのでチャンスだと感じた。深絞りは絶対に必要」(古賀社長)。
チタンで深絞り製法を使うには課題が多かった。品質が安定しない課題があった。試行錯誤を重ねた末に完成した。ソニー時代の駐在経験を生かし、中国・深セン駐在時に部品メーカーとの人脈ができていた。中国に製造拠点会社も作り、設計部門も中国で働くことにした。部品メーカーと製造拠点が近くなることで対話が増えた。古賀社長は設計者にとって現物の近くで議論できることが重要だと考えている。
オンリーワンはデザインだけではない。フォトクレアと呼ぶ同社が開発した新型光触媒技術を採用し、フィルタの寿命を長くした。古賀社長は「一見したら空気清浄機とは思わない。こんな空気清浄機みたことないでしょう」と誇らしげに笑う。
2つめが開発手法だ。「ソニーで学んだのは『スモールイズビューティフル』」(古賀社長)。古賀社長は小さい組織で全員で議論を重ねるからこそオンリーワン商品が生まれると考えている。古賀社長によると、ウォークマンを開発した時の人員は5人しかいなかった。2003年のICレコーダーを開発した時には50人に膨れ上がっていたという。ソフトウエアの比重が増えるほど、担当分野のことにしか頭が回らず製品の全体感がつかみづらくなっていくのだという。「昔の良かったころのソニーを取り戻したくていまの会社をやっている」(古賀社長)。
ソニーやパナソニック、シャープなど、電機大手の業績不振で優秀な技術者が外部に流出している。IT(情報技術)企業ならば、パソコン一台とアイデア勝負で起業もできようものだが、装置産業である電機メーカーに長く身を置いてきたエンジニア達が起業で再起するにはハードルが高いというのが常識だ。製造業の場合、起業には設備や資金が必要になるからだ。古賀社長のように、中国での経験や人脈が生かせたケースは幸運といえる。
だが、そんな常識も過去のモノになっていく可能性がある。流動化するエンジニアの才能を開花させようと、製造業起業支援がビジネスとして着目されているのだ。
例えば東京・青梅にあるmonoだ。3Dプリンタ、旋盤、レーザー加工機などが並ぶ。設計技術を持つ人が独立してもひととおりの道具は揃う。こうした環境がそろえばメーカーから技術者が独立して、家電業界に新しい風を吹き込むかもしれない。
(私のコメント)
私のパソコンがトラブって画面がフリーズするようになってしまいました。冷却ファンが唸りを上げるようになっていたので、熱でやられてハード的にも限界が来たようだ。先日はウィルスにやられたことを書きましたが、その時に設定をいろいろいじくったのでおかしくなったようだ。パソコンは多機能化しすぎて設定がめんどくさい。
パソコンメーカーにしてもパソコンソフトメーカーにしても次々とバージョンアップしていかないと売れなくなるから、多機能化高機能化して行きますが、一般の人は使いこなせなくなってタブレットなどにユーザーが移っているのではないだろうか? アンドロイドならタブレット用に機能が絞られてネットとメールだけならこれで十分だ。
しかしホームページやブログを発信するためにはパソコンでなければ無理であり、高性能のパソコンを使わなければなりません。多くのソフトをインストールしたり周辺機器をつなげなければなりませんが、そのためには高機能のパソコンを使う必要があります。私のパソコンには十個以上の周辺機器がつながっています。だからパソコンの引っ越しも大変です。
日本のパソコンも大型液晶テレビもすっかり影が薄くなり、中国製や韓国製に入れ替わってきています。元ソニーの技術者の古賀氏によればデジタル製品は限界にきているということですが、ソフト開発には大量の人材を使わなければならない。スマートフォンの開発も日本のメーカーの撤退が続いていますが、パソコンと同じ道を歩んでいるようだ。
確かにスマホもすでに限界にきて、不必要に多機能化している。通話とメールだけならガラケーで十分だ。パソコンもスマホもスパイウェアが組み込まれて、レノボのパソコンを使うと中国に情報が筒抜けになるということで使用を禁止している国があるようだ。スマホもサムスンのガラケーを使えば韓国に情報が漏れているのかもしれない。ならばガラケーに戻したほうがいいのかもしれない。
最近はネットをしていてもスパイウェアが入り込んでパソコンがおかしくなります。もちろんセキュリティーソフトもいれていありますが役に立たない。パソコンもスマホもすでに限界にきて省エネに製品化の焦点が絞られている。ガラケーなら電池が1か月持つのにスマホだと二日が限度だ。
デジタル製品のソフト開発は非常に人手と期間のかかる作業であり、日本企業はこのような開発は苦手だ。むしろメカトロニクスのような白物家電や他の企業が手を付けていないような分野に製品を絞って開発していったほうがいいのだろう。なにもパソコンやスマホだけが電気製品ではない。
ソニーの元技術者の古賀氏は、空気清浄気を開発して売り出していますが、PM2,5などの問題があって飛ぶような売れ行きだそうです。日本の大手家電はリストラで数千人のリストラを行っていますが、研究開発も打ち切れば業績的には一時回復する。しかし数年たつと売るべき新製品がなくなり業績はどん詰まりになる。ソニーもこれといった新製品が出てこなくなった。
電気掃除機や扇風機などにも技術革新は起きており、ダイソンはユニークな製品を売り出している。パナソニックなどは白物家電で一息ついていますが、白物家電はかさばるから外国から輸入されにくく、景気に左右されない。アイリスオオヤマなど新製品を次々出していますが、パナソニックなどの技術者がリストラされて、この会社にスカウトされて新製品を開発して売り出している。要するに企業業績は社長の経営方針に問題がある。
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