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本当なのか政府統計はバラ色ばかり アベノミクスはどうなっているのか (日刊ゲンダイ) 
http://www.asyura2.com/13/hasan81/msg/477.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 8 月 02 日 00:09:00: igsppGRN/E9PQ
 

http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-9463.html
2013/8/1 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ


失業率改善4年8カ月ぶり水準とか庶民の実感とかけ離れた発表にいい加減にしろと詰る声

「6月の完全失業率は4年8カ月ぶりの3%台」「有効求人倍率は4カ月連続改善し、リーマン・ショック前の水準に回復」――。今週は政府の労働統計の発表が相次ぎ、いずれも“バラ色”の数字が躍った。

メディアは〈アベノミクス効果による円安・株高で企業の景況感が改善し、雇用分野にもプラスの影響が及び始めた〉と解説するが、庶民にすれば「景況感の改善」なんて、ちっとも実感の湧かない話だ。
夜の街は相変わらず客待ちの空車タクシーが大行列を成している。参院選で議席を獲得した共産党の吉良佳子(30)は「60社ぐらいにエントリーして1社しか内定を取れなかった」「人格を否定されるような思いだった」と、朝日新聞のインタビューに就職氷河期の実体験を語っていたが、今も状況は似たようなものだ。〈高級宝飾品がバカ売れ〉なんてニュースは「どこの国の話?」である。景気の回復を実感している人がいれば、手を挙げて欲しいほどだ。

実感とかけ離れたバラ色統計には「ホントかいな」と言いたくなるが、政府は「とどめ」と言わんばかりに、今年度の経済成長率の見通しまで上方修正するという。

今年2月に閣議決定した「実質2・5%増」から、「実質2・8%増」に引き上げるのだが、その理由も「アベノミクス効果」だ。「円安・株高が進み、個人消費が当初の見通しより伸びているほか、円安効果で輸出が持ち直しているため」だという。

この動きに素早く反応したのが、政府・自民党だ。「よほどの外圧要因がなければ消費税を上げない選択肢はない」(甘利経済再生相)、「現状なら見送りなし」(世耕官房副長官)、「来年4月に上げるのは決まっている」(高村副総裁)などと、経済成長を理由に、「消費税引き上げは予定通り」の大合唱だ。

「おいおい、チョット待てよ」ではないか。庶民の大半が景気回復を実感できない中、消費税アップだけが既定路線化していくのだから、フザケている。

もし来年、消費税が8%に上がれば国民の懐から約6兆円が国庫に吸い上げられることになる。年収500万円の標準世帯で年7万3000円の負担増となり、家計は火の車だ。いよいよ国民生活は干上がってしまう。

◆アベノミクスの大ウソ宣伝にだまされるな

政府の経済統計なんて見掛け倒しにすぎない。マヤカシの数字を持ち出して大増税の材料にするのは、「いい加減にしろ」である。

完全失業率の3%台回復も決して額面通りには受け取れない。なぜなら、6月の労働力人口(15歳以上の働く意欲のある人)は前月に比べて15万人も減ったのだ。

「完全失業率は失業者数を労働力人口で割った数字です。就職をあきらめた人が増え、分母にあたる労働力人口が減ったおかげで、失業率が低下した可能性が高い。アベノミクスが好調ならば、就職をあきらめる人は増えないはずです。中身をロクに精査せずに、ことさら失業率の改善を強調するのは、消費税アップに向けた地ならしにも思えます」(経済評論家・吉見俊彦氏)

やっと職にありつけた人々だって不安定な非正規雇用が前月比9万人も増えた。有効求人倍率の改善も復興予算のバラマキで宮城・岩手・福島3県の数字が全体を押し上げただけ。求人倍率が1倍を超え、人材の「売り手市場」と言えるのは、47都道府県のうち1都13県にとどまっている。

加えて株価は連日の乱高下だ。参院選後の上下の振れ幅は1000円を超える。ジェットコースター相場の再出現だ。

6月の景気ウオッチャー調査には「株式市場の乱高下に困惑している。経済的な安定感がないと、設備投資も一時様子見が出ている」(会計事務所)、「実質経済が本当に大丈夫なのかといった感じがあり、車の販売も少し停滞している」(その他サービス)、「株価の乱高下が景気回復への期待感に水を差した」(四国の商店街)といった悲鳴であふれていた。

国民の先行き不安にフタをして、政府・与党は消費税アップの大合唱なのだから許せない。

「本来、消費税アップには賃金上昇が不可欠です。政府はきのう(31日)、6月の所定内給与(残業代などを除いた額)を発表しましたが、前年比0・2%減と、実に13カ月連続も減少しています。アベノミクス効果は給与に少しも反映されていません」(吉見俊彦氏=前出)

政府は経済界に最低賃金引き上げを求めているが、たった時給10円のアップすら、企業経営者らはクビを縦に振ろうとしない。こんな状態では「景気回復」もクソもありゃしないのだ。

◆米国のリスク肩代わりで日本は沈む

もっと言えば「実質GDPの2・8%増への上方修正」だって、実態は下方修正に等しい。

5月に日銀は、今年度の経済成長率を「2・9%」とはじいていた。総額10兆円規模に膨らんだ公共事業の大盤振る舞いに加え、円安政策による輸出拡大をもくろんだが、期待外れで下方修正となった。それを裏付けたのが、6月の貿易統計で、輸出金額の前年比7・4%増は市場コンセンサスの10%増を大きく下回った。それなのに、なぜ「上方修正」なのか。露骨なデマゴーグというしかないが、果たして、この先、アベノミクスはどうなってしまうのか。政府の大ウソ宣伝とは裏腹に「とんでもないことになる」という経済専門家は大勢いる。

東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満氏は「9月にも米国が量的金融緩和の縮小を実施すれば日本経済の致命傷になる」とこう言った。

「米国が金融を引き締めれば、長期金利の上昇リスクが高まります。しかし、日本がジャブジャブに緩和すれば、日本が米国債を買い支えるのだろうという見方になり、米国債の下落(金利上昇)リスクは軽減されます。アベノミクスの異次元緩和は、米国のリスクを肩代わりしてやるようなものなのです。ただでさえ、国債暴落の危険性と隣り合わせの無謀な政策なのに、米国のリスクまで背負えばどうなってしまうのか。放っておけば長期金利が跳ね上がり、いよいよ国債暴落を覚悟しなければいけない事態となります」

緩和縮小で米国の投機マネーが中国市場から一斉に撤退すれば、懸念されてきたチャイナリスクも現実となる。もちろん、日本経済には大ダメージだ。

埼玉大教授の相沢幸悦氏(経済学)は、こう警鐘を鳴らす。

「メディアは、しきりに住宅や高級車、宝飾品など高額商品の売り上げが好調と伝えますが、すでに消費税アップ前の『駆け込み需要』が発生していると見るのが自然です。将来の買い物を先取りしているだけなのに、『個人消費が伸びている』と安倍政権がのぼせ上がっていると、その反動は恐ろしいものになる。しかし、消費税アップ後の消費の落ち込みを財政出動でカバーしようにも、この国の債務は1000兆円を超えるのだから難しい。今年のように、大型の補正を組まなければ、内需は冷えてしまうが、そうすれば財政は悪化し、それこそ国債暴落リスクを高めてしまう。もはやアベノミクスは身動きの取れない泥沼にはまり込んでいるのです」

庶民はアベノミクスのまやかしにダマされてはいけない。


 

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コメント
 
01. 2013年8月02日 01:31:58 : niiL5nr8dQ

6月GDP増減ゼロに
2013/8/1 21:55

 日本経済研究センターが1日まとめた6月の月次国内総生産(GDP、季節調整値)は、物価変動を除いた実質で前月と比べて増減ゼロとなった。プラス成長が途切れるのは4カ月ぶり。内訳をみると、個人消費や公共投資は伸びたものの設備投資が2.2%減った。外需も控除項目の輸入金額が円安で膨らみ、2カ月連続のマイナスとなった。


 

生活保護費の減額始まる 受給世帯間のゆがみ是正
2013/8/1 22:32

 生活保護費の基準額が1日から国の予算で1.5%引き下げられ、新たな額での支給が始まった。引き下げは2004年度以来で、食費や光熱費などの生活費にあてる「生活扶助」が対象。15年度まで3年かけて国費を約700億円削減する。下げ幅は過去最大。近年の物価下落を反映したうえで、受給世帯間のゆがみを是正する。

 生活保護の受給者は全国で約215万人、約158万世帯にのぼる。このうち96%の世帯で減額する。子育て中など多人数の世帯ほど引き下げ幅が大きいが、最大でも3年で1割とする。

 一部の受給者は引き下げは不当だと主張し、行政不服審査法に基づいて審査請求を1万人規模で行う動きが出ている。請求が却下されれば、集団訴訟を起こす方針だ。

 生活保護費は毎月自治体を通じて支給する。支給日は毎月1〜5日の地域が多い。


 


 7月米ISM製造業景気指数は2年ぶり高水準、新規受注の伸び寄与
2013年 08月 2日 01:05 JST
[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が1日発表した7月の製造業部門指数は55.4と前月の50.9から上昇し2011年6月以来の高水準となった。新規受注の伸びが寄与し、アナリスト予想の52.0を上回った。

指数は50が景気を見極める上での分岐点となる。

新規受注は58.3。前月は51.9だった。

雇用も54.4と前月の48.7から改善。2日に7月の雇用統計の発表を控え明るい兆候となった。

新規輸出受注は53.5と前月の54.5から低下した。輸入は前月の56.0から57.5に上昇した。

5月に50を割り込んでいた景気指数が順調に伸びたことで、米経済は下半期にさらに上向くとの見方が裏付けられた。

7月米企業人員削減数減少、通年は前年下回る見通し=チャレンジャー 12:14am
ユーロ圏主要政策金利、14年にかけ低水準に=ドラギECB総裁 12:03am
米新規失業保険申請件数、5年半ぶり低水準 2013年 08月 1日 23:58 JST
米製造業PMIの7月改定値、4カ月ぶり高水準 2013年 08月 1日 23:56 JST
米国株式市場・序盤=S&P総合500最高値更新、堅調な指標好感 2013年 08月 1日 23:42 JST


中国、尖閣問題など領有権争いに関する米決議に抗議 12:48am
[北京 1日 ロイター] - 中国政府は1日、米上院が東・南シナ海での領有権の主張を強める中国について懸念を表明する決議を採択したことについて、米国に対して正式に抗議したと発表した。 記事の全文

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ソニーが円安で通期売上高上方修正、12四半期ぶりテレビ黒字化 12:33am
[東京 1日 ロイター] - ソニーは1日、2014年3月期の連結売上高予想(米国会計基準)を上方修正する一方、営業利益の見通しは据え置いた。円安が売り上げを押し上げる見込みだが、一部製品の販売計画を引き下げるなどエレクトロニクス事業の市場環境を厳しく見積もった。 記事の全文

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ECB理事会後のドラギ総裁の発言要旨 12:24am
[フランクフルト 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は1日、主要政策金利であるリファイナンス金利を0.5%に据え置いた。 記事の全文

Photo
シャープ4─6月期は液晶堅調で30億円の営業黒字、増資が課題 12:19am
[東京 1日 ロイター] - シャープが1日発表した2013年4―6月期の連結営業損益は、30億円の黒字だった。 記事の全文
 


02. 2013年8月02日 02:42:48 : niiL5nr8dQ
ECB理事会後のドラギ総裁の発言要旨
2013年 08月 2日 00:24 JST
[フランクフルト 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は1日、主要政策金利であるリファイナンス金利を0.5%に据え置いた。

下限金利の中銀預金金利も0.0%に、上限金利の限界貸出金利も1.0%にそれぞれ据え置いた。

理事会後に開かれた記者会見でのドラギECB総裁の発言要旨は以下の通り。

<政策金利の据え置きは全会一致の決定だったのかとの質問に対し>

われわれはフォワードガイダンスのみを協議した。フォワードガイダンスに関する確認は、間接的にきょうの金利に関する決定も意味する。ガイダンスの決定は全会一致だった。

<OMTで稼いだ時間を政府は有効に使ったかとの質問に対し>

一部の国は間違いなく有効に使った。著しい進展を遂げた国もあれば、それほどではない国もある。

ただ、ECBの措置を考慮に入れないとして政策実施に焦点を当てた場合、全体的に1年前からの前進は著しいと思う。財政再建の面では明らかに著しい前進が見られた。構造改革に関しては(進展は)まちまちだが、全体としてあらゆる角度から見て状況は1年前より良好に見える。

<OMT>

新たな債券買い入れプログラム(OMT)はユーロ圏の全般的なリスクを後退させ、ECBバランスシートの規模縮小やリスクプレミアムの著しい低下が見られた。これらは、刺激策を最終的に実体経済に波及させる2つの経路、つまり金利と信頼感という経路を再び有効にするために基本的に必要だった。

こうした信頼感と金利の著しい改善が経済に波及しつつあることを示す最初の兆候が表れつつある可能性がある。ただ、これまでに述べたように、これらは一時的な兆候だ。

<フォワードガイダンス終了の見極めに関する質問に対し>

ECBは(フォワードガイダンス変更の)シグナルを発するさまざまな方法を有する。(景気に関する声明の文言)を注視すべきだ。期間や、フォワードガイダンスの文言がどのように変化するなどについて判断するすべての材料を(あなた方は)持ち合わせているはずだ。

<フォワードガイダンスが毎月修正されるかとの質問に対し>

仮にECBが毎月フォワードガイダンスを変更すれば、それは長期的な見通しではなく、単月の見通しと受け止められることになりかねず、理事会はそれを望んでいない。

<デフレ>

ユーロ圏のいずれの国でもデフレは見られない。多様な要因による物価下落が様々なセクターで見られる。現時点で基本的にデフレはどの国においても見受けられない。

<理事会の議事録公表に関する提案について>

ECB理事会は、コミュニケーションの向上が賢明と考えている。われわれは一国の中銀ではない。そのため、加盟国の独立性がECBの政策変更によってリスクにさらされないようにするうえで、コミュニケーションの向上はなおさら重要となる。

役員会は今秋、議事録公表に関する提案を理事会に行う見通しだ。

<正確な時間枠はない>

(フォワードガイダンスは)予想以上の意味を持つ。(声明では)われわれ政策当局者は、ECBの主要政策金利が現行水準またはより低い水準で長期にわかって据え置かれると予想する(とした)。(フォワードガイダンスは)非常に特定の政策当局者による見通しだ。

「長期間」という時間枠に具体的な期限はないことを強調したい。

<十分な流動性>

流動性が潤沢であり続けると再度強調させて欲しい。

銀行各行への固定金利での完全なアクセスが保障される限り、流動性は必要な限り潤沢に維持される。全額供給は少なくとも2014年7月まで続く。ただ、この日付とフォワードガイダンスで示す期間に関連はない。

<利上げ観測は正当化されない>

われわれの判断では、短期金融市場で現在浮上している利上げ観測は正当化されない。

現在の経済指標はわれわれの基本シナリオを裏付ける内容であり、リスクは下向きだ。したがって、ECBがガイダンスを修正するためには、物価安定見通しに関する基本シナリオを大幅に上回る証拠が必要になる。

<構造改革>

競争力を下支えするため、政府は必要な構造改革の実施を強化する必要がある。

若年層をはじめとする高失業率の問題を打開するためには構造改革が不可欠だ。

<前回理事会で示したフォワードガイダンスを確認>

ECBの金融政策スタンスは必要な限り、緩和的であり続ける。理事会は、前回の理事会で示したフォワードガイダンスを全会一致で確認した。

ガイダンスの変更には、状況が現在の基本シナリオから著しく改善することが必要となる。

<赤字削減>

ユーロ圏諸国は財政赤字削減への取り組みを緩めるべきではない。

<ユーロ圏経済>

労働市場は依然低迷している。年内と2014年に関しては、ユーロ圏の成長は、世界の需要の緩やかな回復から恩恵を受けるだろう。

総じて、ユーロ圏の経済活動は安定化し、緩慢なペースでの回復を続けるだろう。ユーロ圏景気見通しをめぐるリスクは引き続き下向きだ。世界や金融市場における最近の動向、およびそれに関連する不透明性は、経済状況にマイナスの影響を及ぼす可能性がある。

また、内・外需が予想より軟調となる可能性や、ユーロ圏諸国における不十分な構造改革の実施なども下方リスクだ。

同時に、最近の信頼感指標は低水準から大きく改善し、経済活動が安定に向かうとの期待を、完全な形ではないにせよ確認する格好となっている。つまり、(成長に関して)見受けられる兆候は、ECBスタッフの分析に基づく年後半の基本シナリオを裏付けているとみられる。

<金利は低水準に維持される>

ECBの主要金利が長期間にわたり、現在の水準、もしくはこれを下回る水準に維持されるとの見通しを理事会は確認する。

<物価圧力>

ユーロ圏における中期的な基調物価圧力は引き続き抑制されることが見込まれる。

 


03. 2013年8月02日 09:17:34 : niiL5nr8dQ
大前研一ニュースの視点〜
┃1┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┗━┛『消費増税・貿易統計・TPP〜消費税引き上げの目的を考える』
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――

 消費増税 消費増税による影響検討を指示
 貿易統計 1−6月貿易赤字 4兆8438億円
 TPP TPP交渉に正式参加

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 ▼ 消費増税の再検討は危険な考え方/景気よりも財政問題が深刻
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 安倍首相が来年4月に予定する消費増税による景気や物価への影響を
 再検証するよう指示したことが26日明らかになりました。

 政府は法律で定めた通り消費税率を現行の5%から10%に
 2段階で引き上げる場合を含め、増税の開始時期や引き上げ幅を変える
 複数案を検討するとのこと。

 デフレ脱却を重視し、増税が来春以降の景気腰折れを招かないよう、
 追加的な景気対策の実施も視野に万全の準備で臨む考えのようですが、
 これは「危険」な考え方だと私は思います。

 消費増税については、民主党政権時に自民党も合意の上で
 可決されています。

 つまり、これは正式に「やらなければならない」ことです。

 実施を2段階にした上、さらに繰延べとなってくると、
 日本の財政規律の問題になるでしょう。

 これは国債の暴落を招く危険性すらあります。

 ゆえに、麻生財務相及び財務省は、何とか食い止めようとしています。

 安倍総理は事情を理解していないのか、1年で1%ずつなどと
 言っていますが、市場との対話という点で相当ハイリスクだと
 思います。

 消費増税を実施しても、きちんと3本目の成長戦略を描けば
 問題ないはずです。

 例えば、私が提案するような土地活用の規制撤廃などです。

 また、消費増税について、景気にどのような影響が出るのか?
 という議論があります。

 安倍総理も、景気の数字を見ながら消費増税のタイミングを
 秋に判断したい、などと述べていますが、根本的に間違っています。

 というのは、今の日本の最大の問題は景気の悪さ(不況)
 ではないからです。

 この20年間日本はずっと不況でしたが、それでも餓死者が続出する
 わけでもなく、失業率も4%台でスペインのような大きな数字には
 なっていません。

 つまり、日本という国は景気が悪くなっても、
 つぶれることはないのです。

 それよりも、GDPの2倍という歴史上類を見ない莫大な借金を抱えた
 財政こそが、日本の最大の問題です。

 約1000兆円の借金のうち、大半は自民党が生み出したものです。

 だから、今の政府はなるべく手を付けたくないという心理が
 働いているのでしょう。

 飛行機に例えるなら、不況というのは
 「乱気流になって揺れますのでご注意ください」程度の話ですが、
 財政問題は「墜落します」と同義です。

 かつて今の日本ほどの借金を抱えた国もなければ、
 そこから回復した国もありません。

 さらには、毎年80万人ずつ就労人口が減っていく日本では、
 借金を返す人がいなくなる時代が、すぐそこに迫っています。

 まず、この重要性を認識して欲しいと思います。

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 ▼ 日本は米国化し、輸入国になった
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 財務省が24日発表した貿易統計によると、1〜6月期の貿易収支は
 4兆8438億円の赤字でした。

 上期ベースでは3年連続の貿易赤字。

 赤字額は前年同期(2兆9168億円)を上回り、比較可能な
 1979年以降で最大となったとのことです。

 原発稼働を停止したため、燃料の輸入が増加したことが
 大きな要因になった、という報道もあるようですが、
 これは本質的な問題を指摘していません。

 確かに、直近の数字で輸入が大きく伸びていることは確かですが、
 貿易収支のグラフを長期スパンで見れば、
 右肩下がりの傾向にあるのは明らかです。

 増加したという鉱物燃料の輸入額も2008年と同レベルであり、
 突出して大きな数字だったというわけではありません。

 日本の貿易収支には、反転の兆しは全く感じられません。

 これは日本が米国化したことを意味しています。

 すなわち、日本は輸入国になったということです。

 今、日本企業は海外でモノを作って日本国内の販売網で販売する、
 という形態に変化しています。

 かつて米国が経験した「3つ子の赤字」問題のうち、2つの赤字を
 日本も抱えてしまっている状況なのです。

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 ▼ 安易に「国益」という言葉をつかって、ごまかすな
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 日本政府は23日午後、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に
 正式参加しました。

 日米両国を軸とする巨大な貿易圏作りが動き出し、
 アジア太平洋を巡る経済や安全保障の枠組みに大きな影響を
 与える見通しとのこと。

 私が気になったのは、交渉担当官がしきりに「国益」を
 強調していたことです。

 私に言わせれば、彼らが言う「国益」は「少数利益団体の利益」
 であって、本当の意味での「国益」ではありません。

 国民消費者から見れば、良いモノが安く購入できることは
 非常にいいことです。

 そうした観点を無視して、自分たちの都合だけで「国益」を
 語るのはおかしな話です。

 安易に「国益」などという言葉を使わずに、
 正直に言えば良いのです。

 自民党には「国益」と称して、利益を守るべき団体があって、
 そういう存在が自民党を支えているとも言えます。

 ただ、そのような事情は米国でも同じでしょう。

 オバマ大統領にしても理解できるでしょうから、
 「お手柔らかに」と言えば良いのです。

 こうしたことさえ理解できずに、安易に「国益」という言葉を
 使うのは、明らかに新聞記者の認識不足だと思います。


04. 2013年8月02日 09:46:52 : niiL5nr8dQ
消費増税、「GDP2%台以下でも実施を」が大半=ロイター調査
2013年 08月 2日 09:12 JST
[東京 2日 ロイター] 来春実施予定の消費増税をめぐり、政府が判断材料として重視している2013年4─6月期国内総生産(GDP)成長率が、市場予測を下回る2%台やそれ以下にとどまっても、予定通り断行すべきとの見方が、金融市場で圧倒的に多数を占めている──。こうした結果がロイター調査で明らかになった。

また、増税を実施しない場合、様々なところでリスクが高まるとの指摘も相次いだ。

もっとも、増税が延期されたり、引き上げ幅を縮小した場合でも、長期金利の大幅上昇を予想する声は少数で、市場関係者は財政再建の取り組みが遅れることに対し寛容だ。現段階で国債消化への懸念が小さいことや、財政規律への信頼が依然として失われていない点が背景となっている。

*調査の主要項目のグラフは下記のURLをクリックしてご参照ください。here

この調査は7月29日─30日にかけて、金融市場関係者15名を対象に行った。回答者は以下の通り(回答到着順、敬称略)

JPモルガン証券チーフ債券ストラテジスト・山脇貴史、第一生命経済研究所主席エコノミスト・熊野英生、みずほ銀行マーケットエコノミスト・唐鎌大輔、みずほ総合研究所チーフエコノミスト・高田創、 野村證券チーフ為替ストラテジスト・池田雄之輔、農林中金総合研究所主席研究員・南武志、SMBC日興証券チーフ債券ストラテジスト・末澤豪謙、伊藤忠経済研究所主任研究員・丸山義正、明治安田生命チーフエコノミスト・小玉祐一、バークレイズ証券チーフエコノミスト・森田京平、

日本総合研究所主任研究員・河村小百合、シティグループ証券外国為替本部チーフFXストラテジスト・高島修、T&Dアセットマネジメントチーフエコノミスト・神谷 尚志、三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所 シニアエコノミスト・宮嵜浩、ニッセイ基礎研経済調査室長・斎藤太郎

<予定覆せば様々なリスク>

来春からの3%増税について、15人中14人が予定通り実施すべきと回答した。

マーケットには「財政状況は、市場金利次第で短期間のうちに安定的財政運営の継続が困難になりかねない切迫した状況にある」(河村氏)との共通した認識が存在している。

加えて「近い将来のデフレ脱却が視野に入ってきた」(宮嵜氏)という経済環境の改善が意識されている。

一方、税率を縮小して漸次引き上げとすべき、とただ一人回答した南氏は「デフレ脱却が未達成の経済への負担は大きい」として、デフレ脱却の達成を待つべきとの考えだ。

第3の矢まで放った安倍晋三政権にとって、第4の矢とも言われている財政再建への取り組みは「アベノミクスの改革色が本物かどうか試されている」(熊野氏)と見られている。

このため予定通りの実施が見送られた場合のリスクが数多く指摘され、「日銀が強力な国債買い入れを維持する正当性が損なわれるリスクがある」(池田氏)、「半ば国際公約化している」(末澤氏)と見られている財政再建へのコミットメントに対する不信を呼び、「G20などで円安容認姿勢が弱まる」(森田氏)といった点も指摘されている。

<4─6月GDP、2%台以下でも増税すべきが過半数>

政府は秋に増税を判断するため、足元の景気の総合的な判断指標となる2013年4─6月期の国内総生産(GDP)成長率を見極めたいとしている。

民間調査機関では年率3─4%程度の高成長を予測しているが、今回の調査では増税実施の条件として、予測に届かない3%未満の成長率になったとしても「増税すべき」との回答が、15人中12人を占めた。

また、「マイナス成長でもよい」とする回答を含め、0%台あるいは1%台でも良いとする回答は8人と過半数を占め、低成長であっても予定通り増税すべきとした。小玉氏は「日本の危機的財政状態を考えれば、何らかの前提条件をつけている時間的余裕はない」としている。

ただ、GDP成長率以外に考慮すべき条件として「海外経済の悪化により、日本が景気後退に陥るがい然性が高まった場合」(斉藤氏)を挙げる声が多く、特に中国と米国の景気動向に注目する声が多く出た。

「最も危険度が高いのが中国景気。グローバルに危機が広まるような兆候が出てくれば、いったん消費増税を先送りし、様子見することが必要になる可能性もある」(山脇氏)との指摘もある。

増税による景気下押し圧力に対し緩和策が必要との回答は9人、不要との回答は6人と分かれた。対策の中身についてはまちまちとなり、公共事業など需要創出や、耐久財への補助金による駆け込み反動を平準化する対応、成長戦略などが挙げられた。対策の財源としてをどこから捻出するか課題だが、高田氏は「法人税の増加分や不要資金などで数兆円の対応は可能」と見ている。

<延期や縮小でも金利大きく跳ねず>

増税は予定通りの実施が必要として、財政再建への取り組みを重要視しているにもかかわらず、回答者のほとんどは増税が延期・縮小されても、長期金利が大きく上昇することはないと見ている。代わりに具体的な歳出削減策が示されないとしても、15人中10人が「長期金利は小幅上昇」、3人が「さほど影響はない」、と回答し、大半が財政規律の緩みに寛容だ。

その背景には「日本は経常黒字国であり、国債の国内消化が可能である」(高島氏)など、国内投資家の買い支えを予想する声がある。

また「政府もさすがに先送りだけのゼロ回答とはせず、何らかの着地点を示すと期待している」(丸山氏)といった声もあるように、現段階では財政規律への信頼がつなぎとめられていることもある。

このため今回は先送りした場合に次に巡ってくる増税時期は、1年後が6人、2─5年先が5人となり、そう間を置かずに次の機会がくるとの見方が多い。

その一方、本来であれば「消費増税の前にやることがある。税の無駄使いや利権構造の修正、公務員改革、社会保障制度改革など歳出側の見直しはもっと必要」(神谷氏)という指摘も出ている。

また、仮に消費増税を見送るなら「社会保障費を削減する代替案を出すべき。増税も社会保障削減も嫌だという選択肢はありえない」(唐鎌氏)など、単なる増税撤回が許される経済情勢ではないという見方も出ている。

(ロイターニュース 中川 泉 取材協力;マーケット・ポリシー担当記者 編集;田巻 一彦)((


05. 2013年8月02日 15:30:02 : 7OpGsifAXA
日本の政府統計だけでない。世界の政府統計が捏造されている。その架空の数字で市場が動いている。FOMCでもどうなるかわかりきっていた。破綻へ一直線の危険を考えると下げるという選択肢は無い。だからら上げるしかないに決まっている。

ここのところバカみたいに簡単に儲かる相場ではあるが、いつ歯車が狂うかわからない相場でもある。


06. 2013年8月02日 16:30:36 : 6uFgfWwteg

ほかのスレでも繰り返し書いたが、
すでに2014年春の消費税増税は7/30の時点で事実上決定した。
この秋の臨時国会で、国民に告知されるだろう。

この工程どおりになしないと日銀黒田の似非リフレ政策との整合性がなくなり、安倍の首が飛ぶということだ。
安倍がお山の大将きどりで、消費税増税をどうするかは俺がきめることだと強気発言をしていられるのは秋の臨時国会までだ。
そして秋の臨時国会が終われば以降は、何をやるにしても借りてきた猫のようにおとなしくなるよ。以前の虚弱体質に後戻りだ。
麻生が後釜におさまることになるだろう。

10月以降は、[アベクロ・ショック]に注意だ。


07. 2013年8月02日 16:40:33 : 6uFgfWwteg

今後は、ゲンダイのような週刊誌には

秋は「アベクロ・ショック」にご用心!

みたいな見出しと内容の記事が踊るようになるだろう。www


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