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ソニー(実質的には赤字)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4508884.html
2013年08月01日 NEVADAブログ
ソニーの決算では、日経は、売り上げが13%増の1兆7127億円、最終黒字が34億円(前年同月246億円の赤字)と報じていますが、決算内容を分析しますと、特別利益を計上しなければ赤字になっていました。
また、売り上げも円安の影響で13%増となっていますが、ソニー発表では、前年同期の為替で計算しますと
3%の減収となっており、経営実態は悪化していることになります。
即ち、製品が売れていないのです。
以下は部門別の損益です。
<IP&S>
売上 1736億円(前年同期 1938億円 −10.4%)
営業利益 81億円(同 126億円 −36%)
<ゲーム>
売上 1179億円(前年同期 1180億円 ±0)
*前期の為替では15%減収
営業利益 赤字148億円(同 赤字 35億円)
<モバイル>
売上 3890億円(前年同期 2856億円+36%)
営業利益 59億円(同 赤字 281億円)
*戻し入れ益70億円計上>>事実上は赤字
<ホームエンタテイメント>
売上 2752億円(前年同期 2518億円 +9.3%)
*前期の為替では9%減収
営業利益 34億円(同 赤字 100億円)
<デバイス>
売上 1962億円(前年同期 2173億円 −9.7%)
*前期の為替では25%減収
営業利益 108億円 (同159億円 −32%)
<金融>
売上 2527億円(前年同期 1945億円 +29.9%)
営業利益 460億円(同 276億円 +66.6%)
<映画>
売上 1589億円(前年同期 1534億円 +3.6%)
*前期の為替では16%減収
営業利益 37億円(同 赤字 49億円)
*特別利益 103億円計上>>事実上の赤字
<音楽>
売上 1120億円(前年同期 988億円 +13.3%)
*前期の為替では1%減収
営業利益 108億円(同 73億円 +48.1%)
上記からわかることは、特別利益だけで173億円計上しており、それで34億円の利益となっており、
これら特別利益を計上しない場合は139億円の赤字になっていたのです。
しかも、更に為替差益を計上しなければ1,000億円以上の赤字になっていた筈です。
また、棚卸資産が8411億円と1311億円増加し、未収入金も2053億円と572億円増加しており、
財務内容が悪化していると言えます。
ソニーの収益は改善など全くしていないどころか悪化しているのが実情なのです。
それでも株価は上がっています。
バブルそのものだと言えます。
◇
ソニー最終黒字34億円、円安でテレビ黒字化 4〜6月 スマホ販売も好調
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXNASFL010QO_01082013000000
2013/8/1 16:16 日経新聞
ソニーが1日発表した2013年4〜6月期の連結決算(米国会計基準)は最終損益が34億円の黒字(前年同期は246億円の赤字)だった。スマートフォン(スマホ)の好調にくわえ、為替の円高是正でテレビ事業の損益が黒字化。金融事業も収益が大幅に改善した。
売上高は前年同期比13%増の1兆7127億円、営業利益は5.8倍の363億円だった。テレビ事業は52億円の営業黒字(前年同期は66億円の赤字)に転換した。円安効果にくわえ高付加価値製品に注力したことで採算が改善した。スマホ販売が伸びたことで通信機器関連分野は59億円の黒字(同281億円の赤字)だった。金融事業は2527億円と30%増収で、営業利益も67%増の460億円になった。株式相場の上昇を背景とした運用損益の改善で、ソニー生命保険が収入、利益を伸ばした。
14年3月期の連結業績は、売上高を前期比16%増の7兆9000億円(従来予想は7兆5000億円)へ引き上げた。為替レートの想定を従来の1ドル=90円前後から同100円前後、1ユーロ=120円前後から130円前後へ変更して押し上げ効果を織り込んだ。ただ、テレビ販売台数は従来の1600万台から1500万台へ引き下げた。連結営業利と純利益の見通しは変えなかった。配当予想も「未定」のままとした。
同日都内で記者会見した加藤優最高財務責任者(CFO)は「足元でまずまずの結果を残したが、先行きは楽観していない」と述べた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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