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三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)など大手銀行グループが31日までに発表した2013年4―6月期決算は、株価上昇の恩恵を正面から受け、軒並み好決算となった。ただ、これまで収益を支えてきた国債の売買益が大幅に減少している中、貸出収益は引き続き厳しい状態で、この好調さがどこまで持続するかは不透明だ。
<株式関係損益が急回復>
三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)と、みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)が発表した4―6月期当期利益は、通期予想に対する進ちょく率がともに49%に達した。もともと銀行の収益は期末に偏って上がることが多く、第1四半期から通期予想の半分の収益を稼ぎ出すのは異例だ。
三井住友やみずほ、三菱UFJなど大手行に共通したのは、株価回復の恩恵だ。銀行収益の足を引っ張ってきた持ち合い株式の減損が一挙に利益に転じ、収益を大きく押し上げた。株式関係損益は、三菱UFJが128億円(改善額は673億円)、みずほが208億円(同969億円)、三井住友が561億円(同1249億円)の利益となった。
中でも三井住友の利益が大きいが、ライバル行より一歩早く日本国債からリスク性資産にポートフォーリオを組み替え、不動産投信(REIT)への投資が効果を上げた。
株式市場に戻り始めた個人向けに株式投信販売を進めた結果、手数料収益が好調だったのもアベノミクス効果ともいえる。
<大幅減少の国債売買益、カギは貸出増の行方に>
ただ、国債売買益が急激に減っているのは懸念材料だ。「市場部門は国債を売るのに必死でかつてのように収益を上げられる環境にない」と大手銀のある役員は言う。
三菱UFJの国債売買益は前年同期比69%減の675億円。みずほは同75.8%減の307億円。三井住友は同81.7%減の144億円。
同時に国債保有も大幅に減らした。3月末から6月末にかけて三菱UFJは8兆4000億円、みずほは6兆2000億円、三井住友は9兆2000億円それぞれ減らした。いずれも日銀の量的・質的金融緩和による国債買い入れオペに対応した結果だ。
BNPパリパ証券の鮫島豊喜シニア・アナリストは「銀行のバランスシートに変化が起きている。今はフェーズ1で国債を落として、日銀当座預金に変わっている。これがフェーズ2で貸金に振り替わっていくだろう」と話している。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE96U07X20130731?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0
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