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ネット通販の国内企業最大手、楽天。その最大のライバルは米国資本のアマゾンだ。両社の戦いは、どう展開していくのだろうか。
【ネット】グーグル×アマゾン×アップルほか
楽天はアマゾンに飲み込まれてしまうのか
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'12年度総売上高を比較すると、アマゾンが7300億円(日本国内のみ。企業全体では5兆7400億円)、一方の楽天が4400億円と、圧倒的にアマゾンがリードしている。
「楽天とアマゾンはどちらも巨大で勢いのある企業ではあります。ただ、日本国内でも両社を比較すれば現時点で強いのはやはりアマゾンだというのが一般的な見方でしょうね」(IT評論家・湯川鶴章氏)
そんなアマゾンの人気を支えている理由のひとつに、迅速な配達サービスがある。アマゾンは現在国内に12ヵ所の物流センターを持ち、全国からの注文に素早く対応できる体制を作り上げている。
また物流センターに加え、アマゾンはヤマト運輸や佐川急便、日本通運などの運輸会社と強固な関係を築いてきた。だからこそ、都市部なら当日配達も可能という流通網を構築することができたのだ。
革新的なサービスを展開するアマゾンの勢いはめざましく、このままでは他のネット通販会社はもちろん、家電量販店など、あらゆるリアル店舗が駆逐される可能性すらある。
対する楽天はインターネット上のショッピングモールである「楽天市場」を中心としたネット通販で事業を拡大してきた。
しかし、楽天には前出のアマゾンのような強固な物流システムがない分、配達スピードでどうしてもアマゾンに劣ってしまう。
楽天は最近になって自社独自の流通ルートの整備を進めようとしているが、アマゾンがすでに確立した物流ルートに対抗するにはまだ及ばないのが現状だ。
資本規模の違いに流通システムの差。厳しい状況に追い込まれているように見える楽天に、逆転の一手はないのだろうか。
「楽天の強みは、なんといっても国内最大規模のインターネットショッピングモール、『楽天市場』を抱えていることです。楽天が今後拡大していくためには、いまの自社の強みを最大限に活かすべきです」(IT経営コンサルタント・上村孝樹氏)
楽天市場の会員数は2012年時点で7500万人にも及ぶ。国内においてこれだけの顧客データを持っている企業はそうない。楽天が逆転の一手を打つならば、この強みを活かさない手はない。
楽天は現在、電子書籍端末である「kobo」を販売しているが、あくまで電子ブックリーダーであり、その機能は限られている。
自社が持つ膨大な顧客データを活かしきるために、思い切って「iPad」のような汎用性の高い端末を開発・販売する分野に乗り出せば、大化けする可能性を秘めている。楽天にはその下地が、すでにあるのだ。
楽天とアマゾンの競争から離れ、今後のIT業界全体の展望を見てみよう。2020年にはグーグル、アマゾン、アップルなどがより規模を拡大させ、同じ分野での激突が起きてくることが予想される。
たとえばグーグルは来年、「グーグルグラス」の発売を目指す。これは、人の生活を変えてしまう革新的な製品になる可能性を秘めた、メガネ型の端末だ。グーグルグラスを装着して声を発するだけで音声認識機能が働き、メガネのレンズに相当するディスプレーに検索結果が浮かび上がる。ほかにも装着したまま写真、ビデオを撮る機能も装備されている。
一方、アップルが今後1〜2年内の発売を予定しているとされるのが、腕時計型端末の「iWatch」だ。こちらも本来の時計機能に加え、携帯型コンピューター、デジタルオーディオプレーヤー、GPS端末、音声認識ソフトウエアなどが詰め込まれる。映画や漫画の世界から出てきたような新世代商品が現実化するのだ。
今後はこうした多機能端末をめぐってアマゾン、グーグル、アップルといった世界的企業が正面からぶつかりあうだろう。
「今後はグーグルグラスやiWatchなどの、身に着けられる端末がどれだけ普及するかがIT業界の大きな関心事になってきます。もしグーグルグラスが大ヒットすればスマートフォンやタブレット端末などに取って代わることになるでしょう。
2020年まであと7年ありますが、IT業界の7年というのは鉄鋼業界の50年に相当すると言ってもいいくらいの期間なんです。それくらいスピードが速い業界なので、7年後には思いもよらない技術が生まれている可能性も大いにあります」(早稲田大学ビジネススクール教授・根来龍之氏)
2020年にもっとも輝いているIT企業。それは、いまだこの世に産声を上げていない、まだ見ぬ企業なのかもしれない。
http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai/article/130729/top_03_01.html
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