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2013-07-27 ひょう吉の疑問
5月23日、前日のバーナンキ発言(金融緩和縮小発言)を受けて、日経平均株価は前日の15627円 → 14483円へと暴落した。
その後、6月13日には12445円と、12500円を割った。
その後、持ち直したものの今週からまた下落し始め、現在14129円である。暴落前と比べると1500円ほど安い。
これは外人投資家が日本から資金を引き揚げたためだ。
このことは日本に限らない。
バーナンキの金融緩和縮小発言以降、アジア諸国からも投機資金が引き揚げられ、中国やアセアン諸国などのアジア株が下落した。
アジア諸国は、通貨安、債券安、株安のトリプル安に陥った。
その後、7月11日には、バーナンキはそれまでとは逆に金融緩和縮小の先延ばしに含みを持たせる発言を行った。
これによってアジア諸国のトリプル安もいくらか改善されたが、決して活況ではない。
こんな中でふと気づいてみると、アメリカ株だけが史上最高値を更新している。
ニューヨークダウ平均は、今月に入って3度も史上最高値を更新し、現在15558ドルである。
アメリカは、金融緩和を縮小するといっては、諸外国から投機マネーを引き揚げて自国株価を維持し、
金融緩和を続けるといっては、自国の株高を維持している。
どちらに転んでもアメリカの株は影響を受けない。
一番おいしいところを食べているのはアメリカである。
しかも現在の金融危機の原因を作ったのはアメリカである。2008年のリーマン・ショックが原因である。
そのアメリカが一番安定して株高を維持しているばかりか、現在も史上最高値を更新している。
このことが世界経済のいびつさを象徴している。
こんな自己中心的なアメリカに追従しているのが日本である。しかし日本のアベノミクスは、アメリカが危機に陥れば真っ先に切られる。
日本のアベノミクスはまさに泥船であり、いつ沈んでもおかしくない。
アベノミクスは金メッキをしているが中身は泥船である。
日本はアメリカから借りた泥船に高価な代償を支払って乗り込んでいる。
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