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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE96Q01420130727
2013年 07月 27日 14:50 JST ロイター
[東京 27日 ロイター] - 経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクス(6723.T: 株価, ニュース, レポート)が、デジタル家電などに使うシステムLSI(大規模集積回路)の主力生産拠点である鶴岡工場(山形鶴岡市)を閉鎖する方向で調整していることが27日、分かった。関係者によると、合理化の一環として台湾メーカーへの売却交渉を進めていたが、合意に至らなかったため。
ルネサスは昨夏、18カ所ある国内工場の約半数を閉鎖・売却する再建計画を策定、鶴岡工場についても今夏をめどに売却する方向で検討していた。台湾の半導体受託生産最大手台湾積体電路製造(TSMC)(2330.TW: 株価, 企業情報, レポート) への売却を目指していたが、交渉は不調に終わった。新たな売却先も見つかっていないことから2―3年後にも閉鎖する方針を固めた。
鶴岡工場は演算や画像処理に用いるシステムLSI(大規模集積回路)と呼ばれる半導体を生産。主力だった家庭用ゲーム機向けが振るわず、採算が悪化している。同工場の従業員約1000人は早期退職の募集や配置転換などを検討する。
ルネサスは、スマートフォン(多機能携帯電話)など携帯端末向け無線通信技術(ワイヤレスモデム)の半導体開発を手掛けるモバイル事業からの撤退を決めたばかり。今年9月末までに官民ファンドの産業革新機構などから1500億円の出資を受けることが決まっている。自動車向けのマイコンなどに経営資源を集中する一方、不採算事業の見直しや生産拠点の統廃合などを進め、経営再建を急いでいる。
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