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2013/7/26 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
ソニーやパナソニックのような大企業の「追い出し部屋」が改めてクローズアップされている。理不尽な退職を迫られたサラリーマンたちの実態が労働争議や法廷闘争を通じて、次々と明らかになっているからだ。その話の中身は戦慄だ。
オフィス機器大手リコーで20年以上働いていた50代男性のAさん(デスクワーク中心の技術職)は、2011年7月上旬にグループリーダー経由で室長に呼び出された。「重要な話がある」と言われ会議室に入ると、室長のほか、人事関連部署の2人が待っていた。
「アナタに今後お願いする仕事はなくなります」
唖然とするAさんに追い打ちを掛けるように彼らは「早期希望退職制度に応募して、他のところで働くのを勧めます。応募の締め切りが8月末、退職が9月末になります」と切り出したという。
「断ったら解雇されるのではと思い、いったん持ち帰りました」(Aさん)
以後、拒否を続けたが、会社側は執(しつ)拗(よう)だった。
「面談では、“ホワイトカラーじゃいられませんよ。このまま続けて大丈夫ですか”と脅されましたね。会社の決定事項でどうすることもできないと言われ、理由の説明もなかった」(Aさん)
粘った揚げ句、9月中旬、都内の物流子会社への“出向”が決まったが、ここからがまた地獄だった。
デスクワークから一転、注文された物を荷造りしてハンドリフトやエレベーターに載せる仕事なのである。机もパソコン端末もなかった。Aさんは続ける。「基本的に1日8時間ですが、期末は残業が他の月の倍。腰は痛めるし、体力的に苦しい。昇給額は年に100円ずつくらい。給与は維持されてますが、ボーナスは一番良かったときの半分以下です。評価は、目標を100%達成しても、休職者を除く普通勤務者の最低ランクが付くようになった。同じ境遇の仲間に聞くと、ほとんど皆同じ評価でした」
◆室温30度、湿度85%の段ボール倉庫
自費出版で知られる文芸社の営業マンだった小川秀朗さんも悲惨だ。室温30度の湿度85%、窓も空調もない真っ暗な地下2階の倉庫で、段ボールを机代わりにして一人で作業しているのだ。
「2012年2月、会社側から『来期からあなたの活躍する場所はありません』と通告されたのです。仕事上トラブルもなく、突然のことに驚き、拒否しました。すると、異職種配転で、倉庫にある廃棄予定原稿を手打ちでデータ化する仕事を与えられた。一日中、キーボードを打っているため両手指が関節炎になってしまいました」
小川さんが医師の診断書を提出すると、会社側は「作業時間を減らすから来てください」と段ボール山積みの部屋に連れていかれた。現在の仕事は山積みの廃棄予定原稿の分別と運搬だ。
「給与は問題が起きる前の年と比べ4割減りました。ボーナスは、昨年の冬もこの夏も1万円です。今月9日に第1回労働審判があったのですが、直前の6月末には上司の個人名で私に名誉毀損の訴状が届きました」(小川さん)
サラリーマンにとっては明日はわが身――。
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