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2013-07-26 陽光堂主人の読書日記
予想されていた通り、初参加のTPP交渉は無残な結果となっています。交渉団は「守秘義務」を理由に口を閉ざし、会場に押しかけた関係団体の怒りを買っています。
守秘義務の内容がどのようなものか判りませんが、そんなもの馬鹿正直に守っていたら国益など保てません。米国では大企業幹部を集めて作戦会議を行なっており、少なくとも大企業との間には守秘義務などありません。
各国での扱いも同様のはずですが、日本の交渉官は愚直に取り決めを守っています。帰国してから協議するということですが、その対象は一部の大企業だけで、農業団体は蚊帳の外に置かれることでしょう。
TPPは参加国内の1%の支配層のためのもので、その他の99%は収奪される運命にあります。これはどこの国でも同じで、米国民も大多数は犠牲者になります。属国日本の国民は言わずもがなです。
最初から全て決められているのですから、選挙で自民党が勝とうが負けようが関係なく、逆らえば横田基地に連れてゆかれて脅されることになります。交渉は単なるパフォーマンスに過ぎませんが、それにしても日本の交渉団は酷い。まるでやる気がありません。
東京新聞は、本日付で次のように報じています。
(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013072602000106.html)
日本「例外」言及せず TPP会合閉幕 2国間協議を重視
【コタキナバル(マレーシア東部)=寺岡秀樹】マレーシアのコタキナバルで開かれていた環太平洋連携協定(TPP)の交渉会合は二十五日午後、閉幕した。鶴岡公二首席交渉官は閉幕後の記者会見で「一対十一(カ国)の交渉を買って出ることはしなかった」と説明。米国など先行して参加する十一カ国に、コメなど重要五品目を関税撤廃の例外にするよう求めなかったことを示唆した。「主張しない日本」に参加国の交渉関係者は首をかしげている。
鶴岡氏は会見で「日本の立場を知らない人はいない」と強調。参加国から交渉経過の説明を受けた「日本セッション」では、重要五品目に対する日本の考えを話さなかったことを暗示した。TPPの議論で関税については二国間で協議されることが多いとみられ、首席交渉官が集う場で「例外」を主張するのは適当でない、と判断したとみられる。
一方、議長国マレーシアのジャヤシリ首席交渉官は閉幕後の記者会見で、難航している農産品や工業製品などの関税を扱う「市場アクセス」の分野の交渉に関し説明。「交渉を加速させるため、(各国の)交渉官が作業計画(をつくること)に合意した」と話した。決着までの期限を設けることなどについて議論を交わしたとみられる。次回の会合は八月二十二〜三十日にブルネイで開かれる。 (下線は引用者による)
外交面はともかく、経済面では日本はタフネゴシエーター振りを発揮すると、各国は期待と恐れを抱いていたはずですが、全く肩透かしを食らった格好です。鶴岡氏は単なるポチに過ぎなかったようで、官僚を100人も送り込んでおいてこのザマです。
焦点とされる関税は二国間で協議されることが多いので、初顔合わせでは波風を立てなかったということですが、交渉事は最初が肝心で、下品な表現をすれば「一発ガツンとかます」必要があります。こんなのは利害が対立する交渉の場では当たり前の心得です。
鶴岡氏を始め、日本の交渉団は「品が良すぎる」のです。こんなお公家集団では、言いなりになるだけです。農業関係者は覚悟しておいた方がよいでしょう。
TPP問題は、意図的に関税分野に矮小化されていますが、文化全般に亘る大問題です。小手先の駆け引きで済ますことができる問題ではありません。内容開示も議論も不充分ですから、早急に撤退すべきです。
「TPP交渉に参加したらもう抜けられない」などとヤクザみたいな恫喝をする人がいますが、そんなことはありません。信義の問題はありますが、国として決定したことを何人たりとも覆すことはできません。為政者が腹をくくるだけです。
現にマレーシアのナジブ首相は朝日新聞のインタビューの中で、国益よりもマイナス面が大きいと判断した場合は「(交渉離脱も)一つの選択肢にはなる」と述べています。マレーシアにできて日本ができない道理はありません。
ナジブ首相の話は単なるブラフ(脅し)と見る人もいるでしょうが、日本もそれぐらい言うべきで、最後にちゃぶ台返しをするぐらいの気迫が必要です。イエスマンの安倍が総理ですから、担当者が気張ったところで徒労に終わることは目に見えていますが…。
日本郵政は、米国に配慮してアフラックとの提携を強化し、同社のがん保険を直営の全郵便局約2万カ所で販売するそうです。ゆうちょやかんぽも来年には上場し、株を売るそうで、外資が買って350兆円を手に入れることになるでしょう。郵政民営化からTPP参加まで、一貫して売国路線が踏襲されています。
何ともステキな展開で声も出ません。2013年7月21日の参院選は、「亡国の日」として語り継がれることになりそうです。不正選挙の証拠が次々と上がっていますが、マスコミは黙殺しており、支配層は力づくで押さえ込むつもりです。この国の闇は限りなく深いと言わざるを得ません。
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