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日本企業の収益率が他国と比べて低い理由は失業率が低いから (マネーポスト) 
http://www.asyura2.com/13/hasan81/msg/339.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 7 月 26 日 07:27:00: igsppGRN/E9PQ
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130726-00000008-pseven-bus_all
マネーポスト2013年夏号


 資産運用や人生設計についての多数の著書を持つ作家・橘玲氏が、世界経済の見えない構造的問題を読み解く『マネーポスト』の連載「セカイの仕組み」。株式市場の指標のひとつROE(株主資本利益率)を国際比較すると、欧米企業が20〜25%程度なのに対し、日本企業は10〜15%しかないという。これは日本企業の収益性が低いことを表わしているわけだが、その理由について、橘氏はこう解説している。

 * * *
 なぜ、日本企業の収益率は世界標準に比べて著しく低いのだろうか。その理由もはっきりしていて、日本の失業率が欧米に比べて低いからだ。

 日本の失業率は4.2%(2013年2月)で、5%を超えると自殺率が急増するなど大きな社会問題になる。それに対してヨーロッパでは、失業率の低いドイツやオランダでも5〜6%、イギリスとスウェーデンは8%台で、フランスを含む南欧諸国は軒並み10%を超えている。スペインに至っては、2013年1〜3月期の失業率は27.2%で、16〜24歳の若年層ではなんと57.2%が求職中だ。

 ヨーロッパの場合は国ごとに労働法制が違うが、業績悪化による整理解雇が認められているアメリカでは世界金融危機以降失業率はずっと9%前後で、昨年あたりからようやく下がりはじめた(2013年4月で7.5%)。

 収益率を上げるもっとも確実な方法は、不採算部門から撤退し、収益性の高い部門にすべての資本(リソース)を投入することだ。ところが日本では正社員の解雇が事実上不可能なため、不採算部門を閉じると従業員の行き場がなくなってしまう。その結果、市場が縮小しているのに撤退できず、各社がひしめきあって価格の叩き合いをすることになる。

 収益性が低ければ、当然、事業は赤字になる。これでは会社が存続できないから、あとはコストを削減するしかない。整理解雇ができない以上、残された手段は人件費(賃金)を引き下げることだけだ。

 こうして最初はボーナスが削られ、定期昇給がなくなり、社宅などの福利厚生が廃止され、やがては基本給までカットされることになる。日本の会社は、採算割れの商品を販売することで自分の首を絞めながら、社員の給料を削って「失われた20年」をなんとか生き延びてきた。これが日本の物価が上がらない理由で、問題は中央銀行が日銀券を大量に供給しないことではなく、硬直的で流動性の低い労働市場にある。

 このように考えれば、日本の株価を上げるのに「黒田バズーカ」など必要ないことがわかるだろう。

 労働基準法を改正し、アメリカのように金銭支給を対価とした整理解雇ができるようにすれば、日本企業は余剰人員を一斉に吐き出し、不採算部門から撤退するだろう。その結果、過剰供給もなくなり、採算を度外視した価格戦略も不要になる。そうなれば消費者物価は自然と上昇し、給与も上がって消費が拡大し、売上と純利益が増えて株価も上昇するだろう。これはまさに、アベノミクスの理想の姿だ。

 しかしその代償として、日本の失業率も欧米並みの10%に近づき、街にはホームレスが溢れ、社会不安がひろがることになるかもしれない。

 なにもかもうまくいく、などといウマい話はどこにもない。私たちは常に、なにかを捨ててなにかを選ばなくてはならないのだ。

(連載「セカイの仕組み」より抜粋)

※マネーポスト2013年夏号


 

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コメント
 
01. 2013年7月26日 17:36:54 : niiL5nr8dQ
野村HD:4−6月純利益は659億円に急増、アベノミクス効果 

  7月26日(ブルームバーグ):国内証券最大手の野村ホールディングス の4−6月(第1四半期)連結純利益は659億円だった。前年同期の19億円の35倍近くに拡大した。アベノミクスの下で株式市場の活況が続く中、株式委託手数料や投資信託の販売手数料が好調だった。26日開示した。
第1四半期の純利益はブルームバーグ・ニュースが集計したアナリスト9人の予想平均値約650億円をやや上回った。黒字は7四半期連続。純利益額は直前の1−3月期の824億円より少ないが、この中に含まれている野村不動産ホールディングスの株式売却益など約501億円を差し引いた323億円と比べると大幅に増えた。
4−6月の収益合計は前年同期比15%増の5053億円。委託・投信募集手数料は同2倍の1576億円、株式や債券引き受けなどの投資銀行業務手数料は同2.4倍の254億円、トレーディング益は同52%増の1284億円、アセットマネジメント業務手数料は同25%増の424億円と全ての収益部門で増加した。リテール部門の収益は記録上最高となった。
この四半期は、デフレ脱却を掲げ昨年12月に発足した安倍晋三政権の下で金融市場では取引が活発化。株式市場では日経平均株価 が5月22日に07年12月以来の高値を更新した。こうした中で野村はインサイダー取引問題の影響などもあり低迷していた前年同月比の35倍近く、直前3カ月との比較でも実質的に増益となった。
海外の赤字続く
海外拠点の税引き前損益は、米州が85億円の赤字(前年同期は63億円の黒字)、欧州が44億円の赤字(同164億円の赤字)、アジア・オセアニアが8億円の赤字(同19億円の赤字)で合計137億円の赤字(同121億円の赤字)だった。米国では金利の上昇が関連ビジネスに悪影響を与えた。海外全体での赤字は2四半期連続。
ブルームバーグ・データによると、野村HDの4−6月の日本株式関連引き受け総額は2634億円と前年同期の8倍に拡大した。グローバルコーディネーターを務めたサントリー食品インターナショナル の新規株式公開(IPO)などが貢献し、ランキングは1位だった。この期間は債券引き受けでもトップとなった。
東京証券取引所の資料によると第1四半期の1日当たりの株式売買代金(第1部、2部、マザーズ合計)は約3兆5140億円とアベノミクスを受け好調だった前四半期(1−3月)をさらに1兆円超上回り、前年同期(1兆2194億円)の約3倍に拡大した。同期間の日経平均株価 は10%上昇した。  
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 谷口崇子 ttaniguchi4@bloomberg.net;東京 日向貴彦 thyuga@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chitra Somayaji csomayaji@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/26 16:37 JST


日本株3日続落、業績期待薄れ全業種安い−TOPIXは1日来の安値 (15:33)
円全面高、リスク回避や米緩和継続観測−対ドルで2週間ぶり高値 (16:09)
債券は反発、株価大幅安や円高で買い優勢−日銀買いオペ結果も支え (15:53)
日本郵政とアフラック:がん保険で提携、TPPで米に配慮の見方 (15:54)

 


 
【日本株週間展望】反発へ、過熱後退と業績再評価−米中警戒

  7月26日(ブルームバーグ):7月5週(7月29日−8月2日)の日本株相場は反発しそうだ。過熱感が薄れる中、国内企業全体の業績改善傾向をあらためて評価する買いが入るとみられる。ただ、米国での金融緩和縮小観測や中国経済の先行き懸念が再燃すれば、世界的なリスク資産回避の動きが悪影響を及ぼす可能性は否定できない。
大和住銀投信投資顧問の門司総一郎チーフ・ストラテジストは、「日経平均株価は1万5000円を手前に足踏みを続けているが、日柄調整もだいぶ進み、目先は持ち直しが見込める」と言う。マクロ経済の堅調、企業の前提に比べた為替の円安進行で、「4−6月期決算は全体的に進捗(しんちょく)度合いが良好となり、通期業績の上振れ期待が高まっていくだろう」と予想した。
第4週の日経平均株価 は、前の週末に比べ459円93銭(3.2%)安の1万4129円98と6週ぶりに下げた。21日に投開票された参院選で自民、公明の連立与党が圧勝、衆参の多数派が異なる「ねじれ」の解消で政権基盤が強化されるとみられ、週前半は上昇した。しかし、騰落レシオ などテクニカル指標が相場の過熱を示していただけに、一部企業の決算不振、円安一服などをきっかけに週末にかけて調整色を強めた。
参院選の結果について、SMBC日興証券の阪上亮太チーフ株式ストラテジストは、「短期的に安定政権が好感されることはあっても、日本株を再びブーム的な状況に導く程の材料にはならない」と指摘。政権がさまざまな異論を抑え、「株式市場にとってサプライズとなるほどの改革姿勢を示すのはハードルが高い」と見ている。現時点では、「政策面での期待感に伴うブームの再来よりも、内外景気や業績に応じた相場展開を想定するのがメインシナリオ」というのが同氏の見解だ。
日電産、キヤノンが明暗
国内では、企業の4−6月期決算の発表が本格化してきており、第4週は通期業績計画を増額した日本電産 、4−6月決算が従来予想を上回った日本電気硝子が急騰。半面、通期計画を下方修正したキヤノン 、4−6月の損益が赤字に転落したアドバンテストは売られ、収益による株価の明暗がはっきりした。
第5週の主要企業の決算発表予定は、29日にコマツ や日立建機、三井住友フィナンシャルグループ、大和証券グループ本社、30日にJTや日立製作所、ソフトバンク 、日本取引所グループ、31日に三菱UFJフィナンシャル・グループ 、東芝、新日鉄住金、8月1日にソニー 、シャープ、2日にトヨタ自動車 、三菱商事、国際石油開発帝石など。東京証券取引所の集計によれば、30日に198社、31日に379社が業績開示を行う見込みで、31日が発表ピーク日となる。
大半を占める3月期決算企業にとっては第1四半期に当たり、現段階で通期(2014年3月期)業績見通しを修正する動きは多くないともようだが、通期計画に対する進捗率が高水準となれば、今後の上方修正期待が広がりやすい。野村証券エクイティ・ストラテジー・チームの柚木純ストラテジストは、「好決算を背景に、海外投資家 の買い越し基調は続く」とみている。
FOMC声明、米中統計注視
米国では、30−31日に連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。ブルームバーグの調査によれば、エコノミスト54人のうち、今回のFOMCで量的金融緩和第3弾(QE3)の縮小に踏み切ると予想した回答者はいなかった。注目されるのは、FOMC終了後に公表される声明文の内容で、声明がQE3の早期縮小を示唆する「タカ派」的な内容になれば、市場の波乱要因となりそうだ。
このほか、経済統計の発表も国内外で相次ぐ。国内では、30日に6月の家計調査や鉱工業生産、31日に住宅着工戸数など。米国では、30日に5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、31日に4−6月期国内総生産(GDP)、8月1日に7月の供給管理協会(ISM)の製造業景況指数、2日に雇用統計を控え、中国では1日に7月の製造業PMIがある。
ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想では、日本の鉱工業生産 指数が中央値で前月比2.0%低下(前回1.9%上昇)、米ISM製造業指数 は51.9(同50.9)、米雇用統計の非農業部門雇用者数は18.3万人増(同19.5万人増)となる見込み。中国の製造業PMI は49.8(同50.1)と、製造業活動の縮小を示す50を下回るとみられており、機械 や海運 など中国関連業種の悪材料になる可能性には留意が必要だ。
大和住銀の門司氏は、米ISM指数について「フィラデルフィア連銀やニューヨーク連銀の製造業景況指数の上昇、ユーロ圏製造業景気指数も回復したことを考慮すれば、良い結果になる公算が大きい」と読む。中国については、「李克強首相が何らかの景気対策を考えているとの報道もあり、景気指標が悪ければ、政策期待が高まることで日本株にとってむしろプラスに作用しやすい」との認識を示している。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 河野敏 skawano1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Nick Gentle ngentle2@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/26 16:29 JST

 


 


 

【コラム】男性諸君!ケネディ大使を歓迎しよう−Wペセック

  7月26日(ブルームバーグ):「ガラスの天井なんていう見えない障壁はないんです。あるのは何層にも重なった男性陣だけ」。
ゴールドマン・サックス証券のチーフ日本株ストラテジスト、キャシー・松井氏は日本社会における性差別についてスピーチするとき、いつもこう話し、笑いを取る。ジョークはさておき、先進国における女性にとって最も大きな障壁の幾つかを日本は抱えている。
オバマ米大統領は故ケネディ大統領の娘であるキャロライン・ケネディ氏を次期駐日大使に指名した。議会が承認すれば、米国初の女性駐日大使となるとともに、安倍晋三首相が女性幹部の登用を増やそうと呼び掛けている最適なこの時期での赴任ということになる。
ケネディ氏(55)は駐日大使としての理想像とは程遠い。彼女の日本に関する知識と言えば、表面的なものでしかない。米政界屈指の名門であるケネディ家の1人で、苦労して出世したわけでもなさそうだ。
とは言うものの、日本でこうした重要な役割を女性(そして子供3人の母親)が担うことは、国会議事堂内のみならず、裏道に店舗が立ち並ぶ渋谷でも注目を集めることになる。
多くの向きには、ケネディ氏の駐日大使指名は不適切な選択だ。早くからオバマ大統領の選挙戦を支援し、多額の資金集めにも貢献したケネディ氏への政権からのご褒美だとの見方は根強い。外交経験なしに大使デビューすることになるケネディ氏は、1960年代のケネディ政権時の駐日大使だった知日派エドウィン・ライシャワー氏とは全く違う。
ビッグニュース
沖縄の在日米軍基地の問題など日米関係の課題や尖閣諸島をめぐる日中対立といったリスクが存在するのは確かだ。だが、絶え間ないコミュニケーションが可能な現在において、大使が大きな決定を下すということはもはや時代遅れのようだ。安倍首相とオバマ大統領の間には政策上の大きな対立点はほとんどない。
多くの日本人にとって、オバマ大統領が信頼する友人を駐日大使として迎えることは、この上なくうれしい出来事かもしれない。有名人の大使ならなおさらだ(現職のジョン・ルース駐日大使は良くやっているが、誰でも知っているというわけではない)。中国ばかりが注目を集める今、欧米から若干軽視されていると感じているこの国で、ケネディ氏が着任後に天皇陛下と会見することはビッグニュースになる。
ジェンダーをめぐる動きが重大なタイミングに差し掛かっているかもしれない時期での赴任の意味を理解することが、ケネディ氏にとって重要だ。同氏はあらゆる好機を生かし、あるいは自らその機会をつくり、何層にも重なった男性陣を突破するよう日本人女性を鼓舞する必要がある。(ウィリアム・ペセック)
(ペセック氏はブルームバーグ・ビューのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)
原題:Camelot Comes to Tokyo at an Ideal Moment(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:東証 Willie Pesek wpesek@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/26 12:53 JST


02. 2013年7月27日 21:35:36 : 3PJAqRzx3M
>労働基準法を改正し、アメリカのように金銭支給を対価とした整理解雇ができるようにすれば、日本企業は余剰人員を一斉に吐き出し、不採算部門から撤退するだろう。

法律的には日本も諸外国と変わらない。合理的な理由のない解雇ができないだけ。
日本で正社員の解雇がむずかしいというのは、雇用契約や人事制度の慣習のためである。入社時には雇う側も雇われる側も終身雇用を前提とし、辞令一つで何でもやらせられるし、どこでも転勤するし、残業もばかばかやる。だから経営の厳しいときも企業側に「努力」が求められているだけ。


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