02. 2013年7月24日 10:00:56
: niiL5nr8dQ
ドル・円は99円半ば、米経済指標の悪化で−緩和縮小観測後退 7月24日(ブルームバーグ):日本時間朝の外国為替市場では、ドル・円相場は1ドル=99円半ばで推移している。前日の欧州時間に中国経済への懸念の後退から100円台を付ける場面があったが、リッチモンド地区の製造業景況指数が市場予想に反して低下したことで、米国の量的緩和縮小観測が後退し、水準を戻している。 午前8時27分現在のドル・円は99円43銭前後。前日の欧州時間には、中国政府が7%成長を景気減速下で容認できる最低ラインとみなしていると複数の中国メディアが報じたのを受け、100円18銭前後までドル買い・円売りが強まる場面があった。その後米国時間に入ると、米住宅価格指数の伸びが市場予想を下回ったことや、7月のリッチモンド連銀製造業景況指数が縮小に転じたの受けて、一時99円36銭まで戻した。 三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットトレジャリーチーム調査役の藤田善嗣氏(ニューヨーク在勤)は前日のドル・円の動きについて、東京時間はドルが全般的に弱含み、「ロンドン時間にいったん100円台に乗せる局面もあったが、米国時間に入ってからはリッチモンド連銀製造業指数が予想比ですごく弱かったことなどから、再びドル安の流れになって、円高・ドル安が進むような形になった」と解説した。 この日は7月の中国HSBC製造業PMI(速報値)が発表される予定。ブルームバーグが集計した事前予想の中央値は48.2で、昨年9月以来の低水準を記録した6月の48.2に並ぶ見通し。 上田ハーロー外貨保証金事業部の吉松武志氏は、中国PMIの発表内容が相場に与える影響について、「製造業活動の拡大と縮小の分かれ目を示す50を下回る水準であれば、中国の成長鈍化が深刻化しつつあることがうかがわれる。市場予想を下回る弱い結果となれば、アジア株の軟調な展開が予想され、また、世界的な株価下落の一因となり得る可能性がある。リスク回避の円買いに注意が必要となろう」と話していた。 記事についての記者への問い合わせ先:東京 崎浜秀磨 ksakihama@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Rocky Swift rswift5@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net 更新日時: 2013/07/24 08:29 JST ドルが対ユーロで1カ月ぶり安値、投資家のポジション調整続く 2013年 07月 24日 06:58 JST 7月23日、ニューヨーク外為市場では、薄商いの中でドルが総じて軟化し、ユーロに対しては約1カ月ぶりの安値をつける場面があった。写真は1月撮影(2013年 ロイター/David W Cerny) [ニューヨーク 23日 ロイター] - 23日終盤のニューヨーク外為市場では、薄商いの中でドルが総じて軟化し、ユーロに対しては約1カ月ぶりの安値をつける場面があった。 米連邦準備理事会(FRB)の資産買い入れ(量的緩和)縮小開始が予想より後ずれするとの見方に基づき、投資家がドルのロングポジションを落とし続けているため。 終盤のユーロ/ドルは0.3%高の1.3225ドル。一部投資家がフィボナッチ数列でみたチャート分析で4月の安値から6月半ばの高値までの半値に当たる水準にユーロを押し上げ、一時1.3238ドルと6月21日以来の高値になった。終盤のドル/円は0.2%安の99.43円だったが、23日のアジア市場でつけた1週間ぶりの安値の99.13円からは戻した。 FRBのバーナンキ議長は先週の議会証言で、年内に量的緩和縮小に乗り出す見通しは維持しながらも、経済見通し次第で方針は変化する余地があり、事前に決められたものではないと述べた。 RBSセキュリティーズの通貨ストラテジスト、ブライアン・デンジャーフィールド氏は「特に経済ニュースがなかった中で、ポジション調整が為替市場を動かしている。市場はなおかなりドルロングに傾いていて、この日のように閑散な局面ではトレーダーはとりわけ先週のバーナンキ議長の証言を受けてドルロングを減らしつつある」と指摘した。 バンク・オブ・ウェストのバイスプレジデント、ショーン・コットン氏は「市場は、FRBの量的緩和縮小は引き締めではないとの考えに同調しつつある」とみている。 コモンウェルス・フォーリンエクスチェンジのチーフマーケットアナリスト、オマー・エシナー氏は、全般的に弱い指標と米緩和縮小のタイミングに関する疑念が出ている状況で、取引はテクニカルな動きの側面が強く、それ以外では非常に出来高が少ないとの見方を示した。 バーナンキ議長以外のFRB当局者も緩和縮小のタイミングは経済指標次第だと強調し、米国債利回りは低下傾向となり、これに予想より幾分弱めの米経済指標が加わって、ドルは重要な下値支持線まで売り込まれた。ただアナリストによると、ここから一段とドル安が進むには、新たに悪い指標が出てくる必要がある。一方でユーロの上昇に対しては恐らく戻り売りがあるだろうという。 ユーロ圏については経済が立ち直るかどうか懸念が根強く、投資家は24日に発表される7月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)に注目している。 ドル/円は、オプション市場のトレンドからみて、最近の下げ局面で底を打った可能性が大きい。参院選における与党の圧勝により、安倍晋三首相が成長促進のための財政政策を発動し、日銀が一段の緩和に踏み切る道が開かれたことで円は弱くなるとみられている。 終盤の主要6通貨に対するICEフューチャーズUSドル指数.DXYは、0.3%安の81.983とやはり6月21日以来の安値になった。FRBが他の中銀に先行して金融緩和を縮小する見込みであるため、向こう数カ月でみればドルはユーロやポンド、円に対して上昇しそうだとの声が聞かれるが、ドル高が順調に進むと予想する向きはほとんどいない。ドル指数と強い相関があるとされる米10年債利回りはここ数週間、低下してきた。 NY外為市場・序盤=ドル指数が1カ月ぶり安値から上昇 2013年 07月 24日 00:29 JST [ニューヨーク 23日 ロイター] - 23日序盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対主要通貨バスケットに対し小幅上昇し、1カ月ぶり安値付近から戻している。このところのドルの下落は行き過ぎだったとの見方から、ドルを買い戻す動きとなっている。 主要6通貨に対するICEフューチャーズUSドル指数.DXYは0.1%高の82.217。前日につけた6月21日以来の安値となる82.047から上昇した。 アナリストの間では、米連邦準備理事会(FRB)が他の中銀に先立ち、金融緩和を縮小するとの観測から、ドルが今後数カ月間、対ユーロやポンド、円などに対し上昇する公算が大きいとみられている。 ただ、ドル指数との相関関係が強いとされる米10年債利回りはこの数週間低下しており、ドルの上昇が必ずしもスムーズなものにはならないとの見方も出ている。 NY外為市場・序盤=ドル指数が1カ月ぶり安値から上昇 2013年7月24日 FRB議長証言前の調整、日米主導のリスクオン期待は継続 2013年7月17日 バーナンキ米FRB議長の議会証言での発言要旨 2013年7月17日 ドル/円は新たな方向感模索、FRB議長の議会証言が焦点 2013年7月16日
今年上半期の赤字額は過去最大、対米と対中の輸出金額が逆転 2013年 07月 24日 09:34 JST [東京 24日 ロイター] - 財務省が24日に発表した2013年上半期の貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は4兆8438億円の赤字となった。赤字額は過去最大だった。 対中輸出は5兆8379億円で4期連続で減少した。一方、対米輸出は6兆2206億円で、対米と対中の輸出金額が逆転した。 また、6月の貿易収支(原数値)は1808億円の赤字となった。赤字は12カ月連続。輸出は円安効果や海外経済の持ち直しで増加したが、燃料輸入の高止まりで、貿易赤字基調が続いている。 輸出は前年比7.4%増の6兆0614億円で、4カ月連続で増加した。 自動車(11.7%増)、有機化合物(53.4%増)などが増加した一方、船舶(46.9%減)は減少した。 輸入は同11.8%増の6兆2422億円、8カ月連続で増加した。増加品目は、液化天然ガス(15.0%増)、半導体等電子部品(44.8%増)、原粗油(5.3%増)などだった。 米国向け輸出は前年比14.6%増で6カ月連続増、中国向け輸出は同4.8%増で3カ月連続増だった。 一方、欧州連合(EU)向け輸出は前年比8.6%増となり、21カ月ぶりに増加した。 市場では、「輸出をみると、予想されていた通りに米国向けの自動車が堅調な数値となった。ただ、輸出全体でみると、円安により金額がかさ上げされているが、数量が伸びなていない構図が依然として続いている。一部新興国や欧州の景気減速や製造業の競争力低下の影響もあるのだろう」(国内金融機関)との見方が出ている。 ロイターが民間調査機関を対象に行った調査では、予測中央値は1606億円の赤字。輸出は前年比10.3%増、輸入は同13.6%増だった。
貿易収支は12カ月連続の赤字、額は予想上回る−燃料輸入が高止まり 7月24日(ブルームバーグ):6月の日本の貿易統計は12カ月連続の赤字となった。赤字額は事前予想を上回った。輸出額が4カ月連続増と持ち直しつつあるが、燃料需要などを背景に輸入が拡大した。 財務省が24日発表した貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額は前年同月比7.4%増の6兆614億円。欧州向けが船舶などを中心に21カ月ぶりにプラスとなった。輸入額は同11.8%増の6兆2422億円となり、8カ月連続で増加した。これによって貿易収支 (原数値)は1808億円の赤字となった。 ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査による予想中央値は、輸出額が前年同月比10%増、輸入額は同14%増。貿易収支は1557億円の赤字だった。 第一生命経済研究所の大塚祟広エコノミストは発表前のリポートで、6月は燃料輸入の高止まりで貿易赤字が続くと予想。先行きは、中国など海外経済の下振れリスクに注意が必要だとしながらも、「円安効果主導で輸出は持ち直しが継続する可能性が高い」と指摘。輸出増加を背景に「貿易収支も徐々に赤字幅を縮小させよう」とみていた。 記事についての記者への問い合わせ先:東京 下土井京子 kshimodoi@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Paul Panckhurst ppanckhurst@bloomberg.net 更新日時: 2013/07/24 09:00 JST
景気「回復への動きも」、3カ月連続で上方修正=7月月例報告 2013年 07月 23日 12:56 JST [東京 23日 ロイター] - 政府は23日に発表した7月の月例経済報告で、景気は「着実に持ち直しており、自律的回復に向けた動きもみられる」とし、基調判断を3カ月連続で上方修正した。個別でも設備投資と生産、業況判断、住宅の4項目を上方修正し、景気回復の兆しが表れ始めたとの見方を示した。 基調判断に「回復」の文言が入るのは、昨年9月に「世界景気の減速等を背景として、回復の動きに足踏みがみられる」として以来。内閣府幹部によると、足元景気は「回復」には至っていないが、甘利明経済再生担当相は関係閣僚会議後の記者会見で、判断を上方修正した理由について、輸出環境の改善や好調な内需を背景に生産が緩やかに増加していること、収益が改善し設備投資の一部に持ち直しの動きがみられることなどに言及。「支出・生産・所得の好循環の芽が出てきていることを踏まえた」と説明した。 安倍政権が押し上げを目指す設備投資の判断は「一部に持ち直しの動きもみられる」として、4カ月ぶりに上方修正。建設投資の先行指標とされる建築着工・工事費予定額や資本財総供給指数の増加基調が続いていること、機械受注の持ち直しなどを評価した。 鉱工業生産などの増加傾向を受け、生産の判断も「緩やかに増加」に変更して2カ月連続で上方修正。業種別でも好調な品目に広がりが出てきたという。 <デフレ「緩和しつつある」に変更、前月から一歩前進> 7月はデフレをめぐる表現も「緩和しつつある」に変更し、前月の「緩やかなデフレ状況にあるものの、このところ一部に変化の兆しもみられる」から一歩前進させた。食品・エネルギーを除く消費者物価指数(コアコアCPI)がここ数カ月横ばいで推移していること、円安による輸入物価の上昇、期待インフレ率の高まりなどが決め手になったという。 <先行きリスクは海外経済、米金融政策を注視> 今後の見通しは「輸出が持ち直し、各種政策の効果が発現するなかで、企業収益の改善が家計所得や投資の増加につながり、景気回復へ向かうことが期待される」と前月の表現を踏襲。リスク要因には引き続き、海外景気の下振れを挙げた。 海外経済では、留意点として米国の「財政問題の影響」を「政策動向の影響」に変更。出口論が活発化し始めた米金融政策の行方に警鐘を鳴らした。 <日銀総裁「株価は円安など好感」> 日銀の黒田東彦総裁はこの日の関係閣僚会議で、前回会議以降の株価動向について「円安の進行などを好感して前回(会議)以降、大幅に上昇している。経済は順調に回復経路をたどっており、基本的には、こうした実体経済の前向きな動きを反映している」と説明した。円相場は「日米の金融政策のスタンスの違いを背景に、対ドルで円安が続いている」と述べた。会議に同席した内閣府幹部が明らかにした。 <消費増税、「まだ判断できず」> 消費税増税について甘利担当相は「まだこの時点で判断はできない。秋の判断は秋にすべきだ」としたうえで「秋の判断が順調にいくように、いまは環境整備に努めることが使命だ」とのみ話した。
|