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イーグルヒット管理者 (2013年7月17日 20:00)
§38.ワークハウス(恐怖の家)が日本で復活する日
〜労働者6000万人非正規化へ〜
2.ワーキングプア社会の再生
「取り戻そう!日本再生」と叫ぶ安倍首相。
しかし、その「取り戻そう!」というのは、どの時代のどのタイミングを指しているのか?
これまでのアベノミクスの政策だけで判断するなら、それはあの徹底して国民への痛みのみを強いた小泉政権時代という見方が濃厚だ。
雇用問題に詳しい労働ジャーナリストは言う。
「小泉政権時代にやり遂げられなかった日本人労働者のすべてを非正規労働者化し、小説の『蟹工船』さながらの奴隷労働者の大量生産による国際競争力を高める。それを当時の幹事長だった今の安倍総理がやり遂げようとしているのは明らかです。
ただ、日本国民には残念なことですが、今の日本が本気で経済復興し、グローバルな競争力を高めるためには、それしかないのも事実だと思います。世界的に見ても、日本人の平均所得はまだまだ高い。今後、どんどん外国人労働者などの移民政策を進め、国際的な人的交流を深めようとするには、日本人の給料もグローバルスタンダードにしていかなければいけない。そうしなければ優秀な外国人労働者から見れば、日本は不公平な国だと映るからです」
結局は、生活保護費の減額と、発想は同じだ。
ワーキングプアの低賃金労働者の賃金は依然として上がらない。しかし、生活保護受給者のほうが収入が多いというのは、さすがに国民の理解が得られない。
ならば生活保護費を減らし、ワーキングプアからの不満を抑えようと。
本来ならワーキングプアの人たちの収入を上げるための施策こそが急務のはずだが、そうしたワーキングプア労働者を世の中で大量生産しているブラック企業を、安倍政権は排除するどころか、取り巻きブレーンとして重用しているのが現状だ。
ワーキングプアという言葉が使われ始めたのも、あの小泉政権時代であったと思う。ワーキングプアこそが、ある意味で自民党政治が渇望する「日本の国際競争力を下支えする大いなる犠牲者たち」であり、その大量生産こそが、アベノミクスにおける「日本再生」なのであろう。
安部総理の「取り戻そう!日本再生」を、もっと正確に翻訳するなら、
「取り戻そう!ワーキングプア、非正規バンザイの日本」ということだろうか。
先の労働ジャーナリストは皮肉交じりに言う。
「自分たちはエアコンの効いた豪華なシャンデリアが飾られた部屋でワインを片手に、いかにも国の行く末を案じる顔で、有名女優とディナー三昧。たぶんアベノミクスの自民党連中は民主党に感謝しているでしょう。麻生元総理の舵取りで沈没し、何ら進歩の影もない自民党政治を、こんなに簡単に復活させてくれたのだから。その意味では民主党の罪は重い。でも、結局は民主党も、自民党も、それを選択したのは国民です。
国民背番号制の導入、首切り法案、ホワイトカラーー・エグゼンプション制度(残業大幅カット)の導入など、労働者6000万人非正規化へ向けた舞台装置は確実に整いつつある。
(続く)
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