10. 2013年8月13日 10:55:09
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電力不足:発電機2基故障、節電で大停電免れる唐津・舒川火力発電所で 電力の70%を担う火力発電、発電機22基が30年以上経過で老朽化 史上最悪の電力不足が予想された12日から14日までの1日目、生産に支障が出ることもやむなしとした各企業や、公共機関での冷房使用全面禁止を打ち出した政府、猛暑の中で不自由な思いに耐えた国民の節電により、かろうじてブラックアウト(大停電)を免れた。 韓国電力取引所によると、12日午後3時の最大電力需要は7970万キロワットまで上昇、過去最大を記録した。物理的最大供給能力が7704万キロワットであることを考えると、予備電力はマイナス266万キロワットで、ブラックアウトが避けられない状況だった。
しかし、電力当局は同日、民間自家発電機を回すなどの供給対策(39万キロワット)、産業分野の需要調整(152万キロワット)、節電規制(323万キロワット)、電圧調整(73万キロワット)といった緊急対策により合計706万キロワットの電力を確保し、予備電力440万3000キロワットを維持した。これに加えて政府は同日、全国約1万9000の公共機関で冷房稼動を全面中止するよう緊急指示するなど、需要調整に乗り出した。韓国電力取引所のチョ・ジョンマン中央電力管制センター長は「需給対策がなかったら、需要値が266万キロワットも供給余力を超過してブラックアウトになっただろう」と語った。
だが、13日と14日も電力の需給状況は危険だと指摘されている。産業通商資源部(省に相当)によると、韓国の火力発電所の発電機22基は通常の設計寿命30年を経過し、老朽化しているという。全火力発電機290基のうち7.5%を上回る数で、総発電容量は511万6100キロワットに達する。12日は忠清南道舒川火力発電所2号機(20万キロワット、1983年完成)と忠清南道唐津火力発電所3号機(50万キロワット、2000年完成)が相次いで故障を起こしたため稼働を中止した。
一方、原子力安全委員会はこの日、11年9月から整備・定期点検に入っている100万キロワット級ハンウル4号機の再稼働を承認した。14日から試験稼動に入り、21日に100%の出力に達する見通しだ。
チョ・ジェヒ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/13/2013081301174.html 電力不足:老朽化した火力発電所もフル稼働 相次ぐ故障に「来るものが来た」 12日昼12時、忠清南道唐津市の唐津火力発電所。立ち並ぶ火力発電機合計8基のうち3号機の上だけ水蒸気が見えなかった。すぐ横の1・2・4号機と5・6・7・8号機からは高温の蒸気が吹き出していた。3号機はほかの発電機と同様、有煙炭5000トンを燃やして湯を沸かし、その蒸気で一日16万世帯が使用できる電力50万キロワットを生産してきた。しかし、11日夜10時30分に突然停止してしまった。翌12日午前7時8分ごろには発電容量20万キロワット級の舒川火力発電所2号機も海水循環ポンプ(CWP)の故障で一時停止した。幸いこの発電機は1時間後の午前8時4分ごろから再稼働を始めたが、13日午前0時現在で出力は半分程度だ。かつてないほどの電力不足の中、設計容量を連日超えてフル稼働していた韓国西部海岸(黄海側)の「火力発電ベルト地帯」に黄信号がともった。 ■2カ月間にわたり容量上回るフル稼働
専門家は「懸念されていたことが起こっている」という反応だ。同日の唐津火力発電所正門には「きょうの保安等級は1等級です」と掲示され、一般人の立ち入りが徹底的に制限された。同発電所を運営する韓国東西発電は「11日夜10時34分ごろ、発電所の中央制御室が自動的に3号機の稼働中止命令を出し、停止した。正確な原因把握には時間がかかるだろうが、蒸気タービンのブレードのうち1枚が破損した可能性が高い」と説明した。これらの火力発電所が相次いで故障した原因としては、設備過負荷の可能性が最も高いという。定格出力50万キロワットの唐津発電所は、電力需給緊急体制に入った今年6月から2カ月間、ピーク時の出力を2万キロワット高めて稼動してきた。今年初めの真冬時には1カ月以上、高めの出力で運転された。東西発電のホ・ナムリュル次長は「乾いたタオルをさらに絞るようなフル稼働体制を長期間続けたため、機械に無理が生じたのだろう。だが、ほかの発電機は正常稼動しているので、ブレード自体の不良か組立不良の可能性もある」と語った。
タービンを製作した斗山重工業、設計を担当した韓国電力技術、整備責任者の韓国電力KPSの職員ら緊急復旧対策班50人が11日夜から12日にかけて続々と唐津火力発電所に集結、事故原因の把握に乗り出した。東西発電では、500℃近くまで熱くなっているタービン室内部を強制冷却するだけで2−3日かかり、実際に肉眼で問題を把握してから部品を交換するのに1週間以上かかると見ている。
■火力発電の老朽化も「アキレス腱」
韓国全体の発電設備容量約8552万キロワットのうち、火力(石炭・液化天然ガス〈LNG〉など)発電の生産能力は64.8%を占める。原子力発電所の生産能力が占める割合は24.2%だ。しかし7月現在で実際の発電に貢献している火力発電の割合は69.5%にまで上昇している。部品不正などの問題で停止している原発があるため、火力発電に負荷が集中しているのだ。稼働中の火力発電所は設備容量の97.3%まで電気を生産、ほぼ24時間フル稼働している。
火力発電所の老朽化も解決しなければならない問題だ。火力発電の寿命は通常30年と言われている。国内の火力発電所の発電機は合計290基(小規模島しょ地域の発電機を除く)。そのうち寿命を超える30年以上経過した発電機は22基に上る。20年以上の発電機(火力・原子力など)は昨年末の時点で93基で全体の約30%に達している。
もちろん、30年経過したからといって自動的に設備を閉鎖するわけではない。韓国中部発電のファン・ジャンヨン企画調整班チーム長は「1984年に完成した保寧火力発電所の1・2号機は10年に中核設備のボイラーとタービン交換し、寿命を約10年延ばした」と話す。
それでも、専門家は「今後火力発電所の稼働率が過度に上昇すれば、古い発電所で問題が発生する可能性が高い」と指摘する。韓国の火力・原子力発電所などの故障件数は07年の99件から昨年は161件へと急増している。そのほとんどが老朽化に関係があると見られている。
崇実大学のチョ・ソンボン教授(経済学科)は「電力不足が続いているため、老朽化した設備を交換する時間もないのが現状だ。今の国内全発電所の状況を自動車に例えるなら、時速300キロで走っているのと同じ」と警告した。
扈景業(ホ・ギョンオプ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/13/2013081301169.html http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/13/2013081301169_2.html 電力不足:韓国企業、「乾いたタオルを絞る」節電 各企業も緊急節電体制に突入した。政府の産業界節電方針に従い、今月5日からさまざまな節電対策を実施してきたが、火力発電所の故障などで緊急事態が発生したのを受け、「乾いたタオルをまた絞る」心構えで追加対策を実施した。 鉄鋼業界では電気使用量が多い電気炉による操業を減らし、自家発電量を増やしている。ポスコは「浦項・光陽製鉄所の自家発電量を昨年の70%から今年は90%にまで引き上げ、韓国電力から供給される電力を全体需要の10%に抑えた」と発表した。また、浦項製鉄所の線材工場・厚板工場・電気鋼板工場の定期保守日程を前倒して実施しているほか、光陽製鉄所はハイミル電気炉と酸素工場の一部を停止させた。
現代・起亜自動車は電力を大量に使用する素材溶解炉がある工場では、電力需要ピーク時に関連操業を最小限に抑え、操業時間をピーク時前後の時間帯にシフトさせた。また、各工場の食事時間・交代時間に稼働不要な設備を停止させるなどの措置で電力消費量を3%削減した。
LG化学の麗水工場は5日から3週間にわたり電力消費量が最も多い電気分解炉工程の定期メンテナンスに入っている。これにより電力使用量を10%以上減らした。SKイノベーションは電力使用量が最も多い蔚山工場の高度化設備で定期メンテナンスを当初予定よりも早め、先月16日から9月12日まで実施している。これによる電力使用削減量は全使用量の15%に達する。
GSカルテックスは今月5日から麗水工場で自家発電機を稼働させ、15メガワットを独自に生産・充当してている。これは産業通商資源部(省に相当)が指定した削減義務量の10メガワットを上回る数字だ。また、冷凍機・圧縮機工程を最小限に抑える一方、1時間当たり50キロワットを生産する太陽光発電施設を稼働させている。サムスン電子は半導体など生産ラインを止められない事業所を除き、電力需要ピーク時間帯以外に操業時間を移した。
崔賢黙(チェ・ヒョンムク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/13/2013081301165.html 電力不足:変圧器に過負荷、マンションで停電相次ぐ 韓国では全国的には電力需給に問題がないにもかかわらず、一部のマンションや地域で局地的な停電事故が相次いでいる。冷房の使用が集中し、老朽化した変圧器が過負荷に耐えられずに起きる事故が大部分だ。マンション団地内の変圧器は団地の管理事務所に維持、補修の責任がある。 11日夜午後9時40分ごろ、ソウル市銅雀区大方洞のマンション団地で約400戸が停電した。これに先立ち、午後8時35分ごろには、同市城北区貞陵洞のマンション団地で約100戸が停電した。仁川市西区景西洞でもマンション団地で約2000戸が2時間にわたり停電した。京畿道烏山市佳水洞のマンション団地にある変圧器も故障し、12日未明まで898戸が停電した。京畿道楊州市では7階建ての建物が停電し、約10人がエレベーターに約20分にわたり閉じ込められた。
古いマンションほど変圧器の容量が小さく、設備も老朽化しているため、事故リスクが高い。韓国電力公社(韓電)の担当者は「建徳当時に設置した変圧器の容量では最近の冷房需要に対応できない団地が多い。古いマンションの変圧器など電気設備は交換や細かい設備管理が求められる」と指摘した。
チョ・ジェヒ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/13/2013081301163.html 電力大乱、市民の苦痛ばかりを求めるのか=韓国 2013年08月13日08時48分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版] http://japanese.joins.com/photo/495/1/101495.html?servcode=400§code=400&cloc=jplarticlelpicture 写真拡大 政府・公共機関が冷房を止めた12日午後、ソウル・鍾路区庁の総合請願室ではエアコンの代わりに大型扇風機が稼動している。 #蔚山(ウルサン)の昼間の最高気温が36.6度を記録した12日午後1時、蔚山市三山洞(サムサンドン)の衣類売り場。女性顧客と店員がもめていた。あれこれ試着しようする顧客に店員が「汗のために服が汚れる」と難色を示したのだ。節電のため冷房を弱くしており商品を見るため店内をゆっくり歩いても汗が出るほどだった。女性顧客は、「電気を節約しなければならないということは理解するが、政府の政策ミスで起きた電力危機のためになぜ国民が服を買うところまで不便を体験しなければならないのか」と不満を述べた。 #同日午後3時、ソウル・明洞(ミョンドン)のアクセサリー店。最初からエアコンをつけていなかった。ドアの代わりにビニールシートを付けて冷房をする場合、ドアを開けたままエアコンをつけていると見なされるためだ。商品を見ていた客は商品を戻すと汗を拭いてその場を離れた。店主は「大企業は電気をどんどん使うのに私たちのような小商人はエアコンする思う通りに使えなくされ商売できない状況だ」と話した。 12日の猛暑の中で市民はずっと不満を吐き出しながらもエアコンのスイッチを切った。そのおかげで電力危機は乗り越えた。当初韓国政府が予想した状況はこの日午後2〜3時ごろに予備電力が160万キロワットまで落ち、これを受け電力需給警報「警戒」段階を発令するということ。「警戒」は5段階の警報のうち2番目に深刻な水準だ。だが、実際は違った。予備電力は午後1時40分に記録した400万キロワットより下がらなかった。忠清南道(チュンチョンナムド・)の唐津舒川(タンジン・ソチョン)火力発電所の発電機2基が故障し60万キロワットの供給に支障が生じたのにだ。電力警報は最も低い段階である「準備」にとどまった。政府と企業も節電に力を入れた。政府と公共機関は最初から冷房をつけず、企業は自社所有の発電機を稼動した。電力取引所のチョ・ジョンマン中央電力需給管制センター長は、「200万キロワット以上節電されたとみられる」と明らかにした。 市民は電力節約を率先しながらも政府を叱責することを忘れなかった。電力危機を政府自ら招いた側面が強いからだ。現代経済研究院のキム・ピルス専任研究員は、「現状況は電力需要予測を誤った政府の責任が最も大きい」と指摘した。2006年末に政府は2012年の最大需要を6712万キロワットと推定し、これに合わせて発電設備を増やした。しかし昨年の実際の最大需要はこれより11%多い7429万キロワットに達した。電力不足が深刻にならざるをえない理由だ。 不正による原子力発電所3基の稼動中断は危機を深化させた。原発部品の試験成績書が偽造された事実が明らかになり、釜山市機張郡(プサンシ・キジャングン)の新古里(シンゴリ)1・2号機と慶尚北道慶州(キョンサンブクド・キョンジュ)の新月城(シンウォルソン)1号機が稼働を止めた状態だ。 このため韓国の電力予備率は経済協力開発機構(OECD)加盟国で最も低い水準にとどまっている。産業通商資源部によると、OECD各国の年平均電力予備率は20〜30%だ。韓国は10%を下回る。 一方で一部企業は節電規則を守っておらず国民の感情を逆立てさせている。産業通商資源部は大企業20社が節電規制を破ったと11日に発表した。こうした状況にもかかわらず政府は電力危機を克服するため国民の協力ばかり求める状況だ。深刻な電力危機が迫った時に電力供給を止める対象のトップにマンションと住宅を挙げた。次がデパートとマート、最後が企業だ。市民団体の参与連帯のアン・ジンゴル協同事務所長は、「いつまで国民の協力ばかり求めるのだろうか。電気が大量浪費される所を見つけ積極的に規制することから始めてこそ市民が不満を持たずに自発的に電気を節約するだろう」と話した。 http://japanese.joins.com/article/977/174977.html?servcode=400§code=400&cloc=jp|main|top_news 連日の猛暑できょうも電力需給に危機=韓国 2013年08月13日09時16分 [ⓒ 中央日報日本語版] 連日の猛暑で電力需給危機が高まっている。 韓国電力取引所は13日、「13日の最大電力需要は午後2〜3時に8050万キロワットを記録し、常時対策施行時の最低予備力は156万キロワットを記録すると予想する」と明らかにした。予備力100万キロワット台は「警戒」段階だ。 この日のピーク予想時間の予備電力156万キロワットが実際に記録されれば今年に入り最低の数値となる。 電力取引所によると電力需給に異常が生じた場合、民間の自家発電機追加稼動、電圧調整、需要管理など段階別の追加対策が実行される。 電力取引所関係者は、「深刻な予備電力不足で節電への協力が切実だ」と話した。 一方、12日には全国民の節電協力で電力難の現実化を防いだ。 http://japanese.joins.com/article/979/174979.html?servcode=400§code=400&cloc=jp|main|inside_left
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