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第2四半期中国GDPは前年比+7.5%に鈍化、市場予想とは一致
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE96E00T20130715?rpc=188
2013年 07月 15日 12:56 JST
[北京 15日 ロイター] - 中国国家統計局が15日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比7.5%と、第1・四半期の同7.7%から鈍化したものの、ロイター調査のエコノミスト予想とは一致した。
GDP伸び率の鈍化は2四半期連続。外需の低迷が生産と投資の重しとなった。
中国の税関当局が先週発表した貿易統計が非常に低調だったことから、投資家の多くはコンセンサス予想を下回るサプライズを警戒していた。
2013年上期のGDP伸び率は前年同期比7.6%となった。
国家統計局は、今年上期の経済パフォーマンスは全体的に安定しており、指標は適切な範囲に収まっていると指摘した。
李克強首相は、高成長よりも経済改革を優先する姿勢を見せており、景気が減速局面にあっても、刺激策を急いで打ち出すことはないとみられる。
過去10四半期のうち、9四半期でGDP伸び率は鈍化している。
中国政府の今年のGDP伸び率目標は7.5%。これでも中国にとっては23年ぶりの低水準となる。
今回の経済指標発表前のアナリスト予想によると、大半は中国の今年のGDP伸び率について7─7.5%になるとみている。
政府系シンクタンクの中国国際経済交流センター(CCIEE)のシニアエコノミスト、徐洪才氏はGDP発表前に、「焦点は依然として改革だ。金利や預金準備率が引き下げられる可能性は薄いように見える」と指摘。「これまでは景気が良くない時、地方当局者らは中央政府からの資金に期待していたが、今では資金は期待できず、改革を受け入れなくてはならない」と述べた。
6月の鉱工業生産は前年同月比8.9%増で、エコノミスト予想の同9.1%を下回った。6月の小売売上高は同13.3%増で、予想の同12.9%増を上回った。
1─6月の固定資産投資は前年同期比20.1%増。予想は同20.2%増だった。
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第2四半期中国GDP、前年比+7.5%に鈍化:識者はこうみる
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE96E01H20130715
2013年 07月 15日 13:06 JST
[北京 15日 ロイター] - 中国国家統計局が15日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比7.5%と、第1・四半期の同7.7%から鈍化したものの、ロイター調査のエコノミスト予想とは一致した。
市場関係者のコメントは以下の通り。
●政府は年後半に一段の景気支援措置も
<ANZ(上海)のエコノミスト、ZHOU HAO氏>
発表された数字は、中国経済にかかる下方圧力の兆候をあらためて示すもので驚きはない。政府は年後半に減速する経済を支援する措置をさらに講じると思う。
●成長率は第4四半期に7%まで鈍化も
<JPモルガン(香港)の中国担当主任エコノミスト、HAIBIN ZHU氏>
下期は前年の比較値が高いため、中国政府にかかる圧力が増すだろう。成長率は第4・四半期に7%まで鈍化する可能性がある。しかし、前期比の伸び率は下期に上向くはずだ。
全体的な政策に大きな変更はないだろう。ただ政府は、経済の再構築に向けた取り組みの中で、短期的成長率を安定させようともするだろう。
もし2つの目標が矛盾すれば、例えば成長が減速しているときに過剰生産を抑制するような極端な措置は採らないと思う。
財政・金融政策は、中小企業支援や技術向上の促進など、下期に成長支援型に一段と傾くだろう。
●輸出が成長の重し、内需はしっかり
<RBSのチーフ中国エコノミスト、LOUIS KUIJS氏>
成長低迷の主な理由は弱い輸出だ。しかし内需全体は第2・四半期を通じてしっかりしていた。その意味で、われわれが常に注目している製造業は、現段階で経済全般の状況を測る非常に良いバロメーターだ。
内需とサービス業は輸出や鉱工業よりはるかに底堅い。失業問題がないのはそのためだ。
中国国外の情勢、与信の伸び鈍化の影響が明らかに下方リスクだ。
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