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2013/7/12 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「社員を365日24時間働かせ」
「365日、24時間、死ぬまで働け」――20代、30代の若い社員を酷使していると批判されている「ワタミ」創業者の渡辺美樹前会長(53)。驚くのは、渡辺前会長の巧みな資産形成だ。低賃金で働いているワタミの社員は、怒りだすのではないか。
◆ファミリー企業が資産形成に一役
ワタミグループを年商1578億円、従業員6000人の大企業に育てた渡辺前会長。それだけに資産も巨額だ。
いま住んでいる自宅も、横浜市の超高層マンションの41階だ。なんと広さは360平方メートル。地元の不動産屋に聞くと、評価額は3億円は下らない。5億円でも売れる物件だという。それも、キャッシュでポンと買っている。
さらに、同じフロアに100平方メートル超の部屋をもうひとつ、所有しているのだ。
「渡辺さんは、横浜市内に一軒家も持っています」(ワタミ関係者)
渡辺前会長の収入源は、もちろんワタミだ。
ただし、役員報酬を1億円以内に抑えるなど、高収入が世間の目につかないようにしているらしい。ワタミの「有価証券報告書」を見る限り、個人ではワタミ株も保有していない。株はファミリー企業が保有する形にしている。このファミリー企業が、渡辺前会長の資産形成に一役買っている。
「ファミリー企業は、ワタミ株の25%を押さえています。ワタミ株だけでも、資産価値は約180億円。渡辺会長は約10年前、10%程度保有していたワタミ株を売却していますが、ファミリー企業は25%を持ちつづけている。このファミリー企業に毎年、多額の配当金が支払われているのです。配当は、今年も約2億6000万円。恐らく、株式の売却益と配当などで、これまで渡辺前会長には数十億円が入っているはずです」(外食産業関係者)
渡辺前会長が巧みなのは、ファミリー企業をワタミと商取引させることで、ファミリー企業にカネが流れるようにしていることだ。
ワタミの有価証券報告書には、ファミリー企業について〈当社損害保険についての取引〉と記されている。ファミリー会社は、かなり儲かっているのか、信用調査会社のリポートは、ファミリー会社を〈ワタミ社員の保険業務を取扱う。財務面も磐石〉と評価している。
会社の創業者が、巨額の資産を築くのはよくあることだ。しかし、もし社員を酷使することで業績をあげているとしたら、問題ではないか。
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