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上の図のURLは
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20130521/351344/chart3_t.jpg
です。
2012年度、日本に対する直接投資額はマイナス、つまり、それまで投資していたものが引き上げられたという状況です。
直接投資とは、次のようなものを指しています。
Wikiの「直接投資」の項から部分引用:
>直接投資(ちょくせつとうし)とは、外国の企業に対して、永続的な権益を取得する(経営を支配する)ことを目的に行われる投資(FDI-Foreign Direct Investment)である。配当や金利といったインカム・ゲイン、売却益といったキャピタル・ゲインを得ることを目的とした投資(間接投資)に対する概念である。
要するに、株の売り買いで利益を得ることを目的としない、企業活動そのものへの投資ということになります。そして、当然、これは長期的な投資にならざるを得ません。日本は、海外からこういった長期的な投資を全く呼び込めていないばかりか、今までは投資されていたのに、それが引き上げられているという状況なのです。そして、こういった状況は、図にもはっきり表れているように、日本だけです。
円高は主に株の売り買いの資金、つまり、短期的な利益を狙った資金として円が買われているからということになります。当然、今の株価は短期的なものという前提があり、何か事が予測されれば一斉に売られ、資金が海外へ引き上げられていくことは明らかです。
今後も株価はかなり変動するでしょう。それは、仕組債のノックイン投信など、株価を上下させることで利益を出す仕組みがあるからのはずです。短期的な利益を狙って株を買うことが悪いとは言えませんが、一般市民レベルでは、相当に苦労しても結局損を出して終わる可能性が大変に高いと言わざるを得ません。それは、もともとの資金力や株価を変動の社会の仕組みへの影響力の強さの圧倒的な差があるからです。
短期的な利益を出すことにエネルギーを費やすのではなく、もっと長期的な目標を持って、日本社会を根本的に変革して、成長が見込める社会にすることに努力をするべきでしょう。
そのための一つが地熱発電の利用です。地熱発電タービンなどを製造している富士電機の株価は2008年に値下がりし、その後2009年に150円を割るほどでしたが、昨年半ばごろから値上がりし、今では370円程度にまで上がっています。
株投資は、単に短期の売買での利益狙いでは大資本に勝てるわけがありません。今後の日本社会はどうなるべきかを考え、それに沿った長期保有をするべきです。
少なくとも、今の株価はほとんど短期利益を狙った外国資本の買い上げで維持がされている面が強いのです。彼らはすぐにでも売り逃げをしてしまうはずです。
少子高齢化と大地震が目前に迫り、また、福島原発事故の影響が隠されたままの日本では成長は望めません。こういったことにどう対処するかを国民全体でよく考え、その上で長期的な成長戦略を立てることが大切だと思います。
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