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(回答先: 共有化したい消費税についての基本認識:nJF6kGWndYさんへ 投稿者 あっしら 日時 2013 年 7 月 12 日 04:24:39)
coeQGfBbkKさん、コメントありがとうございます。
【引用】
「消費税は零細国民からむしりとるための税金だよ、どう見ても。企業は価格転嫁する、できなければ消費税倒産になる。輸出企業は税還付で丸儲け、海外子会社に安値輸出されたら法人税が取れなくて困るじゃないの。
大きく見て、企業、お金持は余計な消費はしないから負担は相対的に軽い。ところが日用品を買わなければ生きていけない庶民は消費税の餌食。
仮に庶民が消費税負担分を消費から除外すれば、国全体としてはデフレになる、給料減らされない公務員は大喜びでしょう穏当に良いのか。仮に消費税を社会福祉に使うとしても。恩恵受けるのは誰だ?健康保険で安く医療を受ける大金持ち、病院、医者、看護婦、事務手続きする公務員、役所、消費税の陰に隠れてお金をかすめ取るだけじゃないの。」
【コメント】
貴殿が説明されている消費税がもたらす現実認識にそれほど異論はありません。
「消費税は零細国民からむしりとるための税金」という表現は、「消費税は零細国民を含む国内消費者からむしりとって補填しろという税金」といったほうが的確です。
というのは、むしり取れないために倒産したり廃業したりする事業も多いからです。
シャッター商店街の出現も、郊外型大型SCの隆盛だけでなく、消費税の重みが大きな要因になっています。付加価値税である消費税は、給与への課税(しかも支払う前の給与)と実質的に同じですから、家族経営でなんとか生活できていた中小企業や商店にとって大きな打撃となります。非課税事業者の売上が3千万円から1千万円に引き下げられたことが、その打撃に拍車を掛けました。
それだけではなく、幅広い事業者が稼いだ付加価値の一部が、正当な根拠もなく、国家機構の手で特定の事業者(グローバル企業)に引き渡されているというとんでもない大問題もあります。
貴殿は、消費税の弊害を正論で問題視していますが、社会福祉の充実や持続性と消費税は何ら関係ありません。
消費税と社会保障を結びつけた説明がなされているのは、そうしたほうが理解を得やすいと考えているからに過ぎません。
竹中平蔵氏さえ認めているように、逆進的な消費税によって社会保障を賄うという考えが倒錯であることは財務省の官僚たちも理解しています。
消費税は、ひとえにグローバル企業支援策です。だからこそ、消費税増税がもたらす弊害をできるだけ緩和するため、膨大な財政支出を伴う低所得者対策を行おうとしています。
「企業は価格転嫁する、できなければ消費税倒産になる」からこそ、89年の消費税導入でバブルが崩壊し、2%の増税を行った97年秋には金融危機が起き、98年からは現在に至るデフレ経済に陥ったのです。
とりわけ借入については、利息も元本も、稼いだ付加価値から返済するものです。付加価値税である消費税が導入されるということは、借り入れの金利が大きく跳ね上がったことと実質的に同じになります。
付加価値から年間1200万円の利払い+元本返済をしていた事業者は、消費税3%の導入により、債務を履行するために必要な利益が1235万円になります。
借金をして財テクに走っていた事業者は、89年の消費税(3%)導入で、とんでもなく重い借金を背負ったことに気づかされました。それが、行き過ぎた土地価格や株価の高騰に次ぐバブル崩壊の内的要因です。
2%の消費税増税が行われた97年も秋に拓銀に象徴される金融危機が起きていますが、これも、消費税の中間納付が集中する9月に“消費税増税の重み”が現実化したからです。
[消費税関連参照投稿]
「「追加金融緩和策」の目的と「消費税増税」の意図そして「国債発行増加」は誰のため?:[その1]「追加金融緩和策」の目的」
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/179.html
「[その2]「財政問題の基本」:日本にとって財政問題とは何なのか」
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/238.html
「[その3]わかると、低迷を続ける日本経済の元凶が何かが透けて見えてくる消費税の内実」
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/246.html
「[その4]消費税論議で駆使される嘘やマヤカシは“消費税特権者”を守護する粉飾:経団連が消費税増税を求める真の理由」
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/300.html
「[その5]消費税に取って代わるべき税制:「小売売上税」への変更で消費税にまつわるデタラメは解消」
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/309.html
「[その5の補足]米国型「売上税」と「消費税」:米国で考えられている「法人付加価値税」(BAT)とは何?」
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/316.html
「A:消費税増税法案をめぐる政局:「小泉改革」を超える“日本破壊政策”が「野田改革」:小沢判決との関連」
http://www.asyura2.com/12/senkyo128/msg/903.html
「B:消費税(付加価値税)と経済成長:デフレ下での消費税増税はその破壊力を生々しく実証する“経済学的社会実験”」
http://www.asyura2.com/12/senkyo128/msg/905.html
「C:消費税増税は「社会保障の維持」とは無関係:竹中平蔵氏「社会保障のためなら高中所得者対象の所得税増税以外にない」」
http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/194.html
「D:「財政再建」に寄与せず逆に足を引っ張る消費税増税の論理:フロー課税の連関性だけで見えてくる消費税増税の結末」
http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/198.html
「E:消費税増税の目的は、「社会保障」や「財政再建」ではなく、「国際競争力の回復」である:付加価値税と“国際関係”」
http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/400.html
「消費税シリーズ番外編:「輸出戻し税」妥当説の妥当性を簡単に説明」
http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/466.html
「消費税シリーズ番外編:消費税と法人税は基本的に同じ税金:消費税と法人税の転嫁について」
http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/504.html
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