04. 2013年7月09日 12:39:40
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経団連、「就活」繰り下げ=大学3年3月解禁―現2年生から適用 時事通信 7月8日(月)15時41分配信 経団連は8日の会長・副会長会議で、大学生を対象にした企業の採用ルールの改定を決めた。安倍晋三首相からの就職活動繰り下げ要請を受け、会社説明会などの解禁時期を大学3年生の3月(現行3年生の12月)、選考開始を4年生の8月(同4年生の4月)に見直す。2016年卒(現在の2年生)の就職活動から適用する。 これに伴い、採用ルールの名称も従来の「倫理憲章」から「指針」に変更。政府が検討中のインターンシップ(就業体験)などの取り扱いも盛り込んだ上で、今秋、正式にまとめて公表する。 米倉弘昌会長は8日の記者会見で、採用ルールの改称について「従来の自主的なルールと位置付けが異なる」と説明。これまでは、経団連方針に賛同する企業のみを対象にしてきたが、今後は原則、全会員企業に協力を要請する。ただ、従わない企業に対する罰則規定を設けるのは困難な見通しだ。 【関連記事】 【図解】大卒の就職率と内定率 〔写真特集〕東大出身ですが、なにか? 【特集】今、ここにある「バブル」〜生かされぬ教訓〜 「正社員経験なし」5割超=パートで働く20代−民間調査 【特集】住宅の買い時はいよいよ待ったなし!? 最終更新:7月8日(月)18時45分 Yahoo!ニュース関連記事 経団連、就活解禁繰り下げ受け入れ 採用「倫理憲章」見直し(SankeiBiz)8時15分 就活「3年生の3月解禁」 経団連が指針 現在の2年生から適用(産経新聞)7時55分 就活後ろ倒し、外資やベンチャーは得で、中小企業は損?抜け道多く、有名無実化懸念も写真(Business Journal)3時57分 大学就職活動“後ろ倒し”決定 経団連が新指針映像(テレビ朝日系(ANN))0時5分 採用選考、大学4年生の8月以降に〜経団連映像(日本テレビ系(NNN))8日(月)22時5分 この記事に関連するニュース一覧を見る(10件)
宇宙飛行士界に見る、30代から「伸びる人」 世界一厳しい選抜試験で、選ばれる人とは? 林 公代:宇宙ライター2013年7月9日 世界一厳しいといわれる日本の宇宙飛行士選抜試験の審査基準を作り、実際の審査にも事務局として携わったJAXAの山口孝夫さん 採用試験で、こちらが求める資質を持つ人を選び出すのは、とても難しい。できれば「伸びしろ」がたっぷりある人を選びたい。逆の立場から言えば「選ばれる」のは至難の業だ。どこがどう見られるのか、見当がつかない。 いったい、「選ばれる人」は何が違うのか。その答えを持つひとりがJAXAの山口孝夫さんだろう。山口さんは、おそらく日本の選抜試験の中で最も厳しい、宇宙飛行士選抜試験の基準作りにかかわった人だ。2009年に963人の応募者の中からJAXA宇宙飛行士候補者3人が選ばれた際に、その選抜基準を作り、実際に審査を進めた事務局の中心人物のひとりである。 日本の宇宙飛行士の選抜基準は、世界でいちばん厳しいと言われる。NASAでは多いときで約100人の宇宙飛行士がいて、中には飛ばないまま終わる人もいた。だが人員と予算が限られた日本では、「飛ばない宇宙飛行士」を抱える余裕はない。確実に本番一発勝負で仕事を成功させる、タフで勝負強い人を厳選しなければならない。 実は、宇宙飛行士に求められる資質に特別なものはない、と山口は言う。「コミュニケーション」「チームワーク」「リーダーシップ・フォロワシップ(補佐力)」など、一般社会で求められるものばかりだ。 中でも注目するのは「伸びる人」か否か。「実際に選ばれて訓練に入れば、今までやったことがない訓練ばかり。そこで臆せず、さらに伸びる人を選びたい」(山口)。伸びる人を見極めるポイントは「未知のことを面白がることができる人、失敗を恐れない人」だという。 なるほど、理想はわかった。しかしいったい、こんな資質があるかどうかをどうやって見分けるのか。 面接で「響く言葉」「響かない言葉」 日本の宇宙飛行士選抜では書類審査の後、第1〜3次試験まで、約1年間かけて心身共に徹底的に審査が行われる。「選抜の後半に残る人は頭がいい。自分がどう反応すれば審査員に”受ける”かは予習してくる。だからそうじゃない方向に揺さぶりをかけるんです」と山口は言う。 たとえば面接。面接は集団面接や個別の心理面接、英語面接、JAXA部長級職員面接、そしてJAXA役員面接など、さまざまな立場や職種の人と行われ、入れ替わり立ち替わり質問者が変わる。部長級面接や役員面接になると、ひとりを複数の人間が取り囲み、約30分かけて行う。否が応でも緊張は高まる。 1回や2回の面接なら誤魔化せても、回を重ねるうちに、見えてくることがあるという。「いくらいいことを言っても、その言葉が自分の経験で裏付けられていることや、つねに自分が考えていることでなければ、聞いている側の心に訴えない。頭に入らないんです。きっと感情が乗ってこないからでしょうね」(山口)。 あまりに美しい理想ばかり並べる人には、あえて“外す”ような質問をするという。たとえば「失敗したことはありますか?」と。 「大事なのは失敗から何を学んだか。どうやって失敗をリカバーしたか。同じ失敗をしないために前向きに考えているか。そういう質問を重ねることで、自分を客観視できているかどうかがわかります」(山口)。
宇宙飛行士の山崎直子さんは「宇宙飛行士の選抜試験で、付け焼き刃で準備できることはほとんどなかった。それまでの人生そのものが選抜試験の対象と感じた」と証言する。 「面接では、子ども時代までさかのぼっていろいろ聞かれました。学校も部活も習い事も、途中でやめたものもたくさんあるが、失敗もなにかしら必ず学びになる。何を学び考えてきたか。試験の過程で私自身も見つめ直すことになった」(山崎さん)。 急ごしらえで、見栄えのいい自分を作り上げるのではなく、自らの過去の経験を振り返り、もともと心の奥にあった考えを言語化する。相手の「心に響く」言葉はそうして生まれるのだろう。 「ダメだし」で揺さぶりをかける 一方、面接だけではどうしても見極めきれない資質もあるという。たとえば宇宙飛行士にもっとも求められる資質である「チームワーク」や「リーダーシップ・フォロワシップ」。特に”想定外の事態”が起こったときの対応を審査員が実際に見て、その能力を確かめる。 そこで最終試験に登場するのが、約1週間をかけ、閉鎖施設に缶詰状態で行う試験だ。JAXA筑波宇宙センターには、宇宙ステーションを模擬した閉鎖施設がある。窓がなく、テレビもラジオもなく外界と隔絶された施設に、10人のファイナリストが入る。5台のモニターカメラがあり、別室の審査員から24時間、その一挙手一投足が見つめられる中で、課題を次々こなしていく。日本特有であり、日本の選抜試験が世界一厳しいと言われる理由がこの閉鎖試験だ。 課題のひとつにファイナリスト10人が2チームに分かれて取り組むロボット製作があった。テーマは「癒しロボット」。2チームそれぞれに工夫を凝らしロボットを作り上げ「できた」と安堵したとき、審査員の無情な一言が告げられる。「面白くない。改良してください」と。 「改良を加えるにも締め切り時間が数時間後に迫っている。『今更、改良と言われてもどうしたらよいのかわからない』といった心理状態が伝わってきました」(山口)。 山口によると、ロボットはよくできていた。だがあえて「想定外の事態」を作りメンバーを動揺させて反応を見たのだという。宇宙では想定外は日常茶飯事。気持ちを切り替えて、時間内にできることを判断し、行動に移せるかどうか。 審査員がうなった、油井飛行士のポジショニング 新人宇宙飛行士の中でも、抜群の対応力で目立ったのが油井飛行士だった(写真左から2人目が油井飛行士) 出展:JAXA この指示に戸惑い、なかなか動き出せないメンバーの中で、抜群の対応力とフォロワシップを見せたのが、2009年に宇宙飛行士候補者に選ばれた油井亀美也飛行士だったという。
そのとき、リーダーは別にいたが、油井はできること、できないことを切り分けて優先順位をつけ、『こうしたらどうですか?』とメンバーに工程案を提案した。その案に従ってチームが動き始めると、油井はさりげなく引き下がった。リーダーを立てて、フォロワの立場に戻ったのだ。 「見ていた審査員はうなりました。状況が変わったときの対処能力、問題点の整理。油井さんは自衛隊出身で、しかも部下を指揮する幹部自衛官でした。優先順位づけを徹底されてきた経験を駆使したのでしょう。でも、そのままリーダーシップは執らずに、あえて補佐役に徹した。その『ポジショニング』が絶妙だった」 就職試験ではとにかく目立ちたいと、自分の手柄をアピールしがちだ。だがその誘惑に負けないバランス感覚を、審査員はきちんと見ていたのである。 宇宙飛行士たちの「一発芸」 閉鎖試験中は幾度も変化を与えて揺さぶりをかけ、ファイナリストの「素」をあぶり出していった。極め付きは「一発芸」。「自分の特技で場を和ませろ」という課題が出た際、新人宇宙飛行士の大西卓哉さんが劇団四季の「夢から醒めた夢」をひとり何役かで演じ、大ウケしたことは過去の記事で書いた。 このときの様子をモニタールームで見ていた山口は、大西を見る審査員の目に変化があったという。その真意を尋ねると「それまでの大西さんは、つねに高成績を収めていました。その一方で、彼の行動があまりにもきれいすぎたんです」と意外な答えが。「全日空の副操縦士の大西さんは、何でもスマートにそつなくこなす。もっと感情を表に出したらいいのにと思っていたんです。単に『よくできる人』じゃない部分を」 逆に言うと、「できるだけ」の人はよくないということだろうか? 「どんなに能力が高くても、何を考えているかわからない相手に対して、命を預けられますか?結局、相手を信用できるかどうかがカギです。だから『自分はこんな人間です』と殻を破り、自分をさらけ出すことが大事なんです」」 一発芸は、実は過去の選抜試験でもたびたび行われている。もうひとり「伝説」に残っているが野口聡一氏だ。 「一発芸を見せて」と面接官の毛利衛氏に突然言われた野口飛行士は、目の前にいる本人の物まねをして見せるという“大勝負”に出た。毛利氏が宇宙から帰還後、手を振りながらさっそうと歩く場面を再現すると、面接官らは大爆笑したという。 「緊張する面接で、とっさに目の前の面接官の物まねをして笑いをとる。その状況判断力と度胸に驚いた」と毛利氏は語っている。 若田飛行士が”伸びた”理由 山口氏は宇宙飛行士の選抜基準を作るにあたり、極秘中の極秘とされる過去の資料を徹底的に読み込んだ。 山口にはひとつの狙いがあった。国内外でその能力が高く評価される宇宙飛行士界のエース、若田光一宇宙飛行士が選ばれた際の選抜手法を参考にしようと思ったのだ。 だが、意外なことに選抜時の若田飛行士は飛び抜けて高評価を得ていたわけではなかった。すべての項目で平均点以上をキープし、バランスのとれた成績と総合力で選ばれていたのだ。 宇宙飛行士に選ばれた当初、「それほど飛び抜けた存在ではなかった」若田飛行士がその後、日本のエースになったのはなぜか? 出展:JAXA なぜ、当初は「それほど飛び抜けた存在ではなかった」若田飛行士が、「日本のエース飛行士」と言われるまでに頭角を現したのか。
山口は、「与えられた訓練をこなす以上の、『自分で考える力』が重要」と言う。 自分がどうなりたいのか、そのために必要な能力は何か、自分に欠けているのは何か。若田飛行士はつねにどうしたら能力を上げられるか考え、自分が訓練官になったつもりで、訓練を自らの“意思で”構築する。そして自分に必要だと思ったら、「訓練を追加して欲しい」と訓練担当に頼み込む。だから宇宙で予定通りにいかないトラブルが起こったときの応用力が、ずば抜けて高い。 2009年に宇宙滞在から帰還後まもなく、若田飛行士は「次は船長を目指したい。そのための養成計画を考えて欲しい」と頼んできた。「もう次のフライトを考えているのか」と山口は驚きつつ、NASA宇宙飛行士室のグループ長やJAXA宇宙飛行士グループ長といったマネジメント業務を積極的に経験させた。そして船長に任命された後も、予定外の訓練を次々提案してくる。山口曰く、若田は「努力の天才」なのだ。 新しい訓練を自ら開拓していると言えば、野口聡一宇宙飛行士だ。 自ら新しい訓練を開拓する、野口聡一飛行士 出展:JAXA 「日本で、“機長”としての航空機操縦訓練をやりたいと提案してきたんです。NASAの操縦訓練では日本人宇宙飛行士はどうしても機長席に座らせてもらえず、船長の指示に従う訓練しかできない。船長として飛行機を操縦できる訓練をしましょうと」(山口)。
この提案にほかの日本人宇宙飛行士も賛同。野口飛行士は、機長資格で操縦訓練を行う日本人宇宙飛行士第1号になった。この操縦訓練では、NASA訓練では経験できない飛行プラン、トラブル対処、離着陸の決定権を日本人飛行士が持つことができる。「それは船長として必要な技量。おそらく野口は次の宇宙飛行でコマンダーになりたいと目指しているのでしょう」と山口は言う。 宇宙飛行士が「化ける」瞬間 こうして宇宙飛行士は、資質を磨き能力を開花させ、活躍できる宇宙飛行士に“育って”いく。 長年、宇宙飛行士たちを取材している筆者は、選抜試験を経て選ばれた記者会見からその成長を見ていると、ある時、内側から宇宙飛行士オーラが出て突然、「化ける瞬間」があるように思う。たとえば前回紹介した星出飛行士は、2回目の宇宙飛行を終えて、心身共に見違えるほどたくましくなったように感じた。 筆者は、星出飛行士も経験を積む中で大きく「化けた」一人だと感じる 出展:JAXA 山口さんは化ける理由をこう話す。「自分ひとりの力では限界がある。多くの支えがあって宇宙に行けるのだと、頭でなく、心で理解した瞬間に『本当の宇宙飛行士になる』のだと思います」。
世界一厳しい選抜で選ばれた日本人宇宙飛行士も、訓練初期はついていくのが精いっぱいで、周りを見る余裕がない。でも「訓練で行き詰まって自分一人でどうにもならないとき、インストラクターが親身にアドバイスしてくれたり、宇宙に行ってから管制官やエンジニアたちが自分の作業のために寝ないで手順書を書いてくれたり。そうして支えてくれる周囲の人たちの努力や苦しみがみえたとき、その期待に応えたいと心から思うようになるんです」。 確かに、人は「自分のため」という理由だけでは頑張れないのかもしれない。チームの支えに感謝し、その気持ちに報いろうと頑張り、力をふりしぼる。そのときはじめて、人は内在していた能力を爆発的に開花させ、「化ける」ことができるのだろう。(=敬称略=) (撮影:山内信也) 【関連記事】 35歳を超えても、モテる男の3つの共通点 今の若者はプライドが高すぎる 英語プアの日本人は、ますます下流化する 年収200〜400万円の 新中間層 が生きる道 35歳が”おじさん化”の分かれ道 最終更新日:2013/7/9 12:20 「三本の矢」が射落とす高齢者預金、若者の就職難解決するのかクリップする Bloomberg2013/6/27 07:02 日本製レクサスに中国リスクも、ライバル現地生産で関税回避クリップする Bloomberg2013/6/26 08:45 サムスン斜陽…日本と同じ道? 海外現地採用者の離職相次ぐクリップする SankeiBiz2013/6/24 09:00 なぜ?外国人技術者のサムスン離れ相次ぐ 日本企業の没落と似た傾向写真クリップする SankeiBiz2013/6/18 06:00 就活学生に急増する「海外ネタ作り」 同じ経験でも明暗クッキリクリップする SankeiBiz2013/6/17 10:05 http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130709-00014646-toyo-nb |