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2013年7月5日 日刊ゲンダイ
美白化粧品 自主回収
ブランドイメージの低下は避けられない。
独自開発した美白効果成分「ロドデノール」を配合した化粧品で肌に「白斑」の症状が出るとして、4日、製品の自主回収に踏み切った「カネボウ化粧品」。夏坂真澄社長は会見で、「多大な迷惑を掛け申し訳ない」と謝罪したが、経営に与える影響は小さくない。
「肌が斑(まだら)に白くなった」「目の下、頬、フェースラインに白いブチができている」――。現時点で肌のトラブルが確認されているのは39人。自主回収の対象は「ブランシールスペリア」「トワニー」など54製品に上り、これまでに計436万個を出荷。愛用者は約25万人いるとみられる。すでに1日で1万5000件の問い合わせがあったという。
回収費は50億円程度を見込んでいるが、被害者が拡大した場合、治療費や補償費の大幅負担は免れない。
「カネボウ化粧品は、粉飾決算事件を起こした『旧カネボウ』の全売上高の4割を稼ぎ出していた化粧事業部門が分社化した会社です。産業再生機構の支援の下、06年に『花王』に約4000億円で買収され、現在、経営再建の途上にある。年間売上高は約1900億円で、今回、自主回収となった美白製品は60億円(約3%)だが、ブランドイメージの悪化が他の製品にも波及すれば大変なことになります」(経済ジャーナリスト)
<親会社「花王」も黙っちゃいない>
市場は敏感に反応した。親会社「花王」の4日の株価の終値は3415円で、前日比80円安となった。仮に被害者続出で集団訴訟なんて事態になれば、経営再建の大きな足かせになるのは間違いない。
粉飾事件で一度死んだ「カネボウ」。旧カネボウの本体はクラシエに社名が変わり、看板は化粧品が引き継いだが、今回のことが経営再建の重荷になれば、超優良企業の親会社も黙ってはいないだろう。
「花王は、ソフィーナという自分たちの化粧品ブランドがありますからね。カネボウのイメージダウンが激しければ、いろんな判断があるでしょう」(前出のジャーナリスト)
「カネボウ」は二度死ぬのか。
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