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http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013070202000121.html
食品などの値上げと、価格は据え置き商品の中身だけを減らす「隠れ値上げ」が同時に進む中、スーパーなどはティッシュペーパーの特売も減らしている。客離れを恐れる小売店は五箱で二百円台後半〜三百円台の通常価格は変えずに、その「裏」で特売の回数を減らしたり特売価格を上げたりする「裏値上げ」を始めた。パソコンなどの価格も上昇傾向にあり、さまざまな値上げが家計を圧迫している。
東京都大田区のドラッグストア。山積みのティッシュを前に主婦(71)がため息をついた。
「前は百円台の特売品があったのに少しずつ高くなっている」
この日、最も安いティッシュは五箱二百二十八円。
主婦は「年金生活者には痛い。街頭で配られるポケットティッシュを積極的にもらってやりくりしないと…」と話した。
小売店のチラシを分析する「チラシレポート」(東京)によると「ネピア ネピネピティシュ」など、スーパーのチラシに載った四種類のティッシュ(五箱)の平均の特売価格は三月末、百九十四円前後だった。これが六月上旬には二百十円前後に上昇。同様に二百八十六〜二百九十六円だったトイレットペーパー(十二ロール)も二百九十一〜三百十七円にじわりと上がった。
◆特売自体見送りも 輸入材料・部品アップ響く
消費者に忍び寄るティッシュペーパーの「裏値上げ」。特売価格を五月から引き上げた大手スーパーの担当者は「消費者に迷惑を掛けないよう、通常価格は据え置いて特売価格だけを少しずつ上げている」と話す。別のスーパーは三月以降、特売自体を見送っている。広報担当者は「特売はプライベートブランド(自主企画)でしかやっていない」と明かした。
家庭紙の安値販売が減った背景には、パルプや木材チップの輸入価格上昇で製紙メーカーが四月以降、小売りに取引価格の10〜15%引き上げを要請したことがある。メーカーは生産も抑制。在庫は減り、小売り側は値上げを受け入れざるを得なくなった。
家庭紙以外では、円安に伴う輸入部品の価格上昇で、一部のパソコンの値段も上がっている。東芝の田中久雄社長は「これだけ円安が進んだのでパソコンはある程度、値上げさせていただいた」と公言する。
ただ、東芝は小売店との取引価格の上げ幅を明らかにしていない。家電量販店などでの店頭価格がどの程度、上がったか。見えにくい値上げ幅を、消費者は自らチラシなどでチェックする必要が出てきている。
身の回りで進むさまざまな商品の値上げ。消費者はどう乗り切ればいいのか。経済アナリストの森永卓郎さんは「郊外の店は比較的、モノが安い。出掛けたついでに買うとか、特売のチラシが比較できるインターネットサイトで安い店を探すとか、工夫するしかない」と話した。
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