http://www.asyura2.com/13/hasan80/msg/676.html
Tweet |
http://ameblo.jp/hirohitorigoto/entry-11562182959.html
アベノミクス副作用? 金利上昇住宅ローンに不安 円安でiPadなど値上げ
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/470267.html
『安倍政権の経済政策「アベノミクス」の中心となる大胆な金融緩和。その「副作用」が、じわりと市民生活に広がり始めた。大手銀行による6月の住宅ローン金利引き上げの動きが明らかになり、円安も続く。米アップルは、日本で販売するiPadなどを値上げした。
住宅購入を考えている人や、留学など海外生活を計画する若者は、じっと先行きを見守るしかない。アベノミクスは、どこまで暮らしを揺さぶるのか。』
6月に入って住宅ローン金利が上昇した。庶民の生活が苦しくなっている。アベノミクスの副作用が〜。
と、マスコミが騒いでいます。
調べてみると大手銀の住宅ローン10年固定金利が6月に入って大体0.3%程上昇しています。
まあ、たった0.3%と言えども、住宅ローンのシミュレーションをされた方なら分かりますが、1%の金利上昇で返済までに支払わなければならないローン支払い総額は1割違ってきますので、結構負担は大きいかと思います。
ただ、この金利というものは物価と同様に需要と供給によって決まります。
住宅ローンの金利を引き上げるということは、住宅ローン商品の価格を引き上げる事と同義なのです。
もし、住宅需要の増加のない状態で銀行が金利を引き上げたりすれば住宅ローン商品が売れなくなりその銀行の経営は行き詰まってしまいます。
住宅需要については消費税増税前の駆け込み需要の影響もあるのですが(まだ増税するとは決まっていません)、次の日経の記事のように今年に入って住宅の着工件数が増えてきています。だから銀行は金利を引き上げても売れると判断したのです。
新設住宅着工戸数が8カ月連続増加 4月、5年ぶり高水準 2013/5/31 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC3100A_R30C13A5EE8000/
『 国土交通省が31日発表した4月の新設住宅着工戸数は7万7894戸と前年同月比で6%増えた。増加は8カ月連続。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」で個人の住宅購入意欲が回復している。歴史的低水準にある住宅ローン金利の反転上昇や来年4月の消費増税後の負担増を見込み、駆け込み的な住宅購入が増えている面もある。
4月としては、欧米の金融危機の余波で住宅市場が冷え込む前の2008年同月以来、5年ぶりの高水準だった。主な種類別では持ち家の増加が目立ち、17%増の2万8357戸だった。貸家は8%増の2万7842戸、分譲住宅は1年前に大規模物件の供給があった反動で7%減の2万1388戸になった。』
5月の貸出残高は2・1%増 住宅ローンが堅調
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130610/fnc13061012020006-n1.htm
『 日銀が10日発表した5月の貸出・預金動向(速報)によると、国内銀行の月中平均の貸出残高は前年同月比2・1%増の402兆8679億円だった。住宅ローンが堅調で、20カ月連続のプラスとなった。
日銀は「貸出金利の低さが後押しとなって住宅ローンの新しい需要が見込まれている。今後も緩やかな増加が続くだろう」と予測している。
大手銀行など「都銀等」は1・6%増の197兆8715億円だった。地方銀行と第二地銀の合計は2・7%増の204兆9964億円だった。
銀行に信用金庫を加えた平均残高は1・8%増となり、19カ月連続でプラスとなった。
都銀と地銀、第二地銀を合わせた実質預金と、企業などが決済で利用する譲渡性預金の残高は、前年同月から3・7%増え、587兆9618億円だった。』
量的緩和の目的は将来の期待インフレ率を引き上げて、実質金利を引き下げる事にあります。
つまり、将来インフレにより住宅ローン金利が上がると予想された場合、今のうちに住宅ローンを組んで住宅やマンションを購入した方がお得だ。 ということになり、住宅購入の需要が増えるわけです。
今、銀行では
「今後さらに金利が上昇するのか?」「今のうちにローンを組んだほうが良いのか?」といったような問い合わせが増えている様ですので、住宅ローンの資金需要は高まっていますよ。
消費税増税前の需要増という側面もあるかと思いますが、銀行の貸出を増やす、民間の資金需要を増加させるという量的緩和の目的は徐々に達成されつつあるのではないでしょうか?
これを「弊害だ!」とか言っているマスコミは一体なにを見ているのかと。
まあ、おそらくですが、もし量的緩和を実施後長期金利がベタッと0.5%かそれ以下に張り付いたままだったとしたら。マスコミはこの様に批判していたかもしれません。
「長期金利が低迷したままだということは、金融機関に供給された緩和マネーは、民間に貸し出される事無く、国債の購入に向かってしまっている事になる。量的緩和は不発に終わった。」
十分ありえる様な気がします。要するに批判のための批判です。
なんと言いますか、少々目先の金利の上昇に囚われすぎだと思います。
最初にも述べましたが、
低金利 = 資金需要がない
です。
つまり、金利が上昇していかないということは、アベノミクスを実施しても市場の資金需要が回復していないということ。
それこそ大問題であると思います。
今の日本の問題は民間がお金を借りず、借金を返済している事にあります。
ですから、金利の上昇=民間の資金需要の復調は、日本の内需、経済の回復の兆しであると言えるのではないですか。
徐々に民間の資金需要が回復しつつあるのだな と思われた方はクリックをお願い致しますm(_ _)m
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。