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黒田金融緩和が市場を破壊?年金給付削減、住宅ローン金利上昇、国債信認低下懸念も
http://www.asyura2.com/13/hasan80/msg/627.html
投稿者 金剛夜叉 日時 2013 年 6 月 27 日 21:28:34: 6p4GTwa7i4pjA
 


「週刊東洋経済 5/18号」の第1特集は『会計から投資まで知ればカンタン! 会社の数字』だ。「会社は数字の積み重ね。努力の結果は数字に表れる。会社の数字を把握することは、自社の製品やサービスの特徴を熟知するのと同じくらい大事なこと」という特集だ。

 <基本編>『(1)時間目 小宮一慶/経営コンサルタント 簡単な数字でここまでわかる。アノ会社のこんな内実!「ニュースになるような出来事は会社の数字に痕跡が残る」』では、手元流動性、流動比率、自己資本比率の重要性が解説されている。

 続いて『(2)時間目 木村俊治/公認会計士 決算書は目的を持って読む。過去や他社と比較しまくる』では、ROA(総資本利益率)を用いてコンビニ大手を比較する。『(3)時間目 國貞克則/経営コンサルタント いちばん大事なのはROE。3つに分解して吟味する』では、ROE(株主資本利益率)で会社の事業活動を見る。『(4)時間目 キャッシュフローが示すシャープ凋落への転換点』ではフリーキャッシュフローと棚卸資産回転期間からシャープの転落のきっかけを探っている。

 <応用編>では特別講義として『現場こそ必要な数字が学べる』と上野和典(バンダイ社長)などのインタビューを掲載し、<歪んだ数字編>では会社ぐるみの不正を防止する『不正リスク対応基準』が新たに誕生したことから、その会計現場への影響を検証している。また、<株式投資編>では『株価をぐっと押し上げる業界の指標はこれだ!』と不動産、海運など13業界の指標の見方を紹介している。このように、第1特集は経営分析入門といった内容になっていた。

 注目は第2特集の『異次元緩和の副作用 金融大波乱』だ。「日銀の国債大量買い入れで、金融機関が運用難に陥っている」。今後は「生保の保険料値上げや、年金の給付削減。銀行では住宅ローン金利が上昇」するなど市場機能が大きく損なわれる懸念をまとめた特集だ。

 長期金利の指標になるのは、満期10年の国債の流通利回りだ。国債価格が下落すれば、長期金利(国債の流通利回り)は上昇、反対に国債価格が上昇すれば、長期金利(国債の流通利回り)は下落する関係にある。日本銀行による異次元緩和では、国債の購入を加速させるために、国債価格は上昇し、長期金利(国債の流通利回り)は下落する。長期金利が低位に保たれるために企業の投資意欲も高まって、設備投資が増加するはずだった。

 ところが、日本銀行による異次元緩和発表から1カ月。5月10日〜15日にかけて債券金利が急騰(価格は下落)したのだ。10年物国債金利は10日に前日の0.590%から0.700%に上昇、その後も13日:0.800%、14日:0.855%、15日:0.920%となった。

 背景には、株価の上昇が続いていることから、債券を売って、より利幅の大きい株式市場に資金を移す動きが世界的に広がり始めていることがある。この動きは、「株価が上昇すれば、債券価格の下落(長期金利は上昇)する」という経済のセオリー通りで健全な経済の動きともいえる。日銀の黒田東彦総裁も「経済が成長し物価上昇率が2%に向けて上昇する中で、名目金利が上がるのは自然な形」だと述べている。

 しかし、そう健全ともいえなそうだ。東洋経済オンライン5月15日付『金利急騰! 債券市場を破壊した黒田緩和 日銀は管理不能、高まるリスク』によれば、4月4日以降、日銀は財務省が市場で発行する国債の4分の3を購入しており、市場の流動性は大幅に低下した。市場の売買注文が薄い状態にあるだけに、円安、株高、FRBのQE3の縮小観測などの材料が出てきて、金利先高感が強まると、金利上昇ペースが加速してしまうのだ。

 「日銀が4月4日に決定した金融緩和が日本国債市場にもたらした混乱は、日銀の国債買入れ方法の変更が一定の効果を発揮したことも含めて、4月中にとりあえず、いったん収束した」が、米国の景気回復期待から米国の長期金利が上昇(5月8日1.629%→14日1.976%)し、株価も上昇したことから、再び金利が上昇。

「日本の国債金利急騰の背景には、(異次元緩和以降)日本の債券市場が流動性が極端に低下した不安定な状態に置かれている」という事情がある。なんでも「『黒田緩和が債券市場を壊した』というのが債券市場関係者の共通認識」だというのだ。

 東洋経済オンライン5月17日付『日本の国債市場の混乱は、もっと激しくなる バーナンキ議長が、QE3の縮小を示唆したら要注意』では「日本政府のこれまでの安定的な国債大量発行は、市場の変動が小さいことが前提で可能となっていた。しかし、『バズーカ砲』緩和策によってその前提が崩れ、国債の最大の購入者である国内機関投資家にとって日本国債の安全度は低下してしまった」と分析。

続きはこちらへ
http://biz-journal.jp/2013/05/post_2165.html  

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コメント
 
01. 2013年6月27日 22:17:06 : nJF6kGWndY

>日本の国債金利急騰の背景には、(異次元緩和以降)日本の債券市場が流動性が極端に低下した不安定な状態に置かれている」という事情がある。なんでも「『黒田緩和が債券市場を壊した』というのが債券市場関係者の共通認識

良く聞く説明だが、少し考えれば怪しい話だ


QEで日銀が買わなかったら、FRBショックや株価上昇があっても、金利が下がらない(売りが出ない)というのは論理的に変

あり得るとしたら、日銀が買うから、財政規律が緩んで今後の発行が増えるリスクが増えるくらいだが、現実には、そんな心配は市場はしていない

それより黒田緩和のせいで、逆に、本来はもっと上昇していた金利が、あまり上がらなかった
そして、外部ショックがあれば、市場の要請に応じて、もっと緩和があると思っていたのに、そうではなかったので、失望売りと利益確定売りが増えた、と考えるのが妥当だろう

その場合、今後、国内金利の単独での上昇は続かない
そして米経済が回復していくなら、日米金利は開いていくことになる(円安が進む)し、そうでなければ、今の水準で変動する(ドル円はレンジ相場)ことになるだろう


02. 2013年6月27日 22:21:53 : nJF6kGWndY

もちろん、確率としては低いが、予想以上に米経済が低迷していく(または日本経済が回復していく)場合は、当然、円高になる


03. 2013年6月27日 22:23:41 : nJF6kGWndY

>>01 金利が下がらない=>金利が上がらない

04. 2013年6月27日 23:11:47 : KO4C9oEhYU
>01
話をひとつひとつ丁寧にしてもらわないと何が何だか分からない。つまり何を言いたいのか分からない。自分だけ分かったつもりになってもそれではコメントになりません。

05. 2013年6月28日 03:11:19 : 0UXNPR6wyo
週刊ポスト 国債暴落「アベマゲドン」
次に来るのは超円安

06. 2013年6月28日 07:09:15 : lqOPOFnyLE
異次元緩和は、結局市場を不安定化させたのではないか。それはどう見ても景気にマイナスであるとしか思えない。良し悪しにかかわらず先の見通しが悪いことが取引量や投資量を低くすることになろうから。世界景気そのものが低迷すれば、円安でも景気回復が危ぶまれる。
 日本には自ら世界の景気を引っ張ることが期待されているのであり、個々の企業が・経済主体が工夫努力することが望まれている。

07. 2013年6月28日 11:49:11 : niiL5nr8dQ

現状、日本の景気は改善し、CPIはマイナスを脱した

緩和の拡大で、インフレ期待とボラティリティが高まったのだから、長期国債を持つリスクも上昇し、金利が上昇するのは妥当な結果

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MP1FGZ07SXKY01.html
横浜銀頭取:国債投資見直し、安倍金利リスクで−5年超は売却

  6月28日(ブルームバーグ):地銀大手の横浜銀行 が最近の長期金利の不安定な動きを受け国債での資金運用方針を見直している。5年超については当面、投資を見合わせる。寺澤辰麿頭取は安倍晋三政権の下で日銀が進める異次元緩和を指し、「こういう大きな金融政策を実行したときはマーケットは荒れる」との判断があることを明らかにした。
寺澤頭取(66)はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、国債運用について4月に日銀がこの超緩和策を打ち出した前後数日で5年超の国債をすべて売却、短期も含めた全体の残高を3月末の8707億円から約1000億円減らしたと述べた。「金利の急上昇に備えたリスク回避だった」と振り返り、今後の国債投資は慎重に検討するとしている。
寺澤氏は2001年から03年7月まで財務省で理財局長を務め、国債の発行・管理を指揮した。在任中の03年6月に当時の量的緩和策の効果で長期金利 が0.43%に下がった後、反動で3カ月足らずの間に1.675%まで急騰した経験から、今回は金利が低下した後は「急騰(国債価格は下落)に備え売却するよう指示を出していた」という。
横浜銀ではもともと資金運用収益率を高めるため5年超の国債を買い増す方針だった。寺澤氏は当面は国債投資見直しの銀行収益への響はないとみている。同行の預貸率は85%と地銀の平均(69%)と比べ企業や個人向け融資の割合が大きく利息収入は安定している。国内債券以外への投資による資金運用の幅も広げていく方針だ。
寺澤氏は安倍政権の下で黒田東彦が進める異次元緩和について、日本経済再生にはデフレからの脱却が不可欠としている点で、「意図はとてもいいが、上手くいくかはまだ分からない」と述べた。長期金利 は4月5日に0.315%まで低下したが、5月中旬にかけ急上昇し、その後は0.8%から0.9%の間で方向感に欠ける動きとなっている。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 谷口崇子 ttaniguchi4@bloomberg.net;東京 油井望奈美 myui1@bloomberg.net;東京 下土井京子 kshimodoi@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chitra Somayaji csomayaji@bloomberg.net
更新日時: 2013/06/28 10:31 JST


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