http://www.asyura2.com/13/hasan80/msg/486.html
Tweet |
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130617-00000302-dime-bus_all
@DIME 6月17日(月)8時14分配信
「アベノミクスで日経平均株価がどんどん上がり、自分だけ乗り遅れている気がしてなりません。やっぱり株式投資はやったほうがいいのか?」と悩む人も多い。そんな悩みに、会計士の山田真哉さんが答えてくれた。
アベノミクス効果で株価はどこまで上がるのか? 日経平均株価4万円を予想する専門家もいます。ネット証券各社には、数年間、取引をしていなかったユーザーから「自分のログインパスワードを知りたい」という問い合わせが急増していると聞きますから、とりあえずブームは本物と言えそうです。さて、会計士的な視点で見た場合、株式投資にはいくつかのメリットがあります。
第一は、資産を守るためのリスクヘッジ。現金、株、不動産など、手持ちの資産の構成をポートフォリオと言いますが、資産を100%銀行預金で持っていると、インフレになった時、一気に目減りしてしまいます。このリスクを回避するため、資産の一部を株や金(ゴールド)、外貨などの投資に回すことは、賢明な資産防衛術です。
とりわけ株は、わずかな資金で始めることができ、費用面でも、取引手数料が100円を切る会社もあり、圧倒的にローコスト。加えて、市場が開いている間はリアルタイムでの取引が可能で、売り時を逃しにくいという利点が挙げられます。
◎日本版ISAなら20%の税金も免除
さらに、2014年1月から新たな税制優遇制度が始まります。専用口座を開設すれば、そこで得た利益が非課税となる、日本版ISA(少額投資非課税制度)が導入されるのです。
通常、上場株式の取引で得た利益には20%の税金が課せられます(今年末まで特例で10%)。一方、日本版ISAでは年間100万円まで、総額では5年分の500万円まで、非課税での運用が可能になります。すでに株をやっている人も、絶対活用したい制度ですよね。
株式投資から得られる収益は、大きく分けて3つあります。1つ目は、保有している銘柄が値上がりし、それを売却して得られる「キャピタルゲイン」。2つ目は企業が株主に対して分配する配当金による「インカムゲイン」。そして3つ目は、私が独自にそう呼んでいる「優待ゲイン」です。これは企業が株主に自社製品や優待券などを配布する株主優待のことです。
私の基本スタンスは、インカムゲインと優待ゲインを期待しての中長期投資。攻めか守りかで言えば、リスクヘッジに重きを置いた守りの姿勢です。もちろん、キャピタルゲインで利益を狙うこともあります。その際、意識するのは自分なりのルールを決め、それを遵守すること。特に、初心者にとって難しいのが「損切り」です。
買った株の価格が予想に反して値下がりし、損失(キャピタルロス)が生じそうになった時にどう動くか。いつか上がるだろうと売り時を逃し、どんどん損失が膨らんでしまう悪循環は、ほとんどの投資家が通る道です。だからこそ「売却ルール」を定めたい。株を買うと同時に、上がろうとも下がろうとも、いくらで売るかを事前に決めておいてほしいのです。投資額にもよりますが、普通のビジネスマンの方なら、儲けも損失も5万円か3万円ぐらいに設定するのが妥当ではないでしょうか。
例えば、30万円の資金でA、B、C株をそれぞれ10万円分買ったとします。半年後、株価がA株14万円、B株11万円、C株7万円となったとしましょう。もし売却ルールを3万円に設定したなら、A株は利益を確定して売却、C株は損失を確定して売却、B株のみ継続保有との判断を下します。
◎判断が下しやすい金額重視主義を徹底
この売り時の判断をプラスマイナス5%、10%などとパーセンテージ(割合)で行なう人もいますが、私は金額重視主義をオススメしています。なぜなら、割合に比べて金額を尺度としたほうが、客観的で冷静な判断が下しやすいから。
例えば、100万円でD株と、10万円でE株を買ったとします。20%の利益か損失で売却しようと決めた場合、20%値上がりしてもE株の利益は2万円しかありません。しかし、D株が20%値下がりすると、損失は20万円にも膨らみます。
割合のほうが株価の上下を感覚的につかみやすいのですが、実際に稼ぐために必要なのは、割合よりも金額。D株の場合、「たった5%の下落」と思っていても、すでに5万円もの損失が出たことになります。割合は判断を迷わせます。一方、金額は絶対的な価値尺度ですから、決めた後に迷うこともなくなるでしょう。
一方、「買いのルール」ですが、決算書の分析など、いくつものテクニックはあります。しかし、一番大事なことは「この株は上がる」「○○社に有利な情報がある」といった噂を鵜呑みにせず、自らその企業の将来性などを調べる時間と労力を惜しまないこと。逆に言えば、その時間すら取れない忙しい人にも、株式投資は向いてないと思います。
山田真哉さん
一般財団法人芸能文化会計財団理事長・公認会計士・税理士。160万部突破の『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』ほか著書多数。最新刊『問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい』(小学館刊、1365円)も5万部突破。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。