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超金融緩和時代の終幕・・・
http://eagle-hit.com/a/post-4771.html
イーグルヒット管理者 (2013年6月13日 20:42)
円は一時93円台をつけ、「異次元緩和」で下げた分をすべて吐き出し、振り出しに戻った。
日経平均も今年2番目の下げ幅を記録し、"アベ相場"も風前の灯火となってきた。
だが、これは日本市場だけの問題ではない。
世界の金融市場で"地殻変動"が起きているのだ。
緩和ポジション巻き戻しでリスクオン逆回転、世界同時株安に
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE95C05P20130613
リスクオン・ポジションが世界的に逆回転している。米国の金融緩和の早期縮小観測を背景に、投資家がこれまでの金融緩和で膨らませてきた投資マネーを巻き戻しているためだ。
日本だけでなくアジアなど新興国でも株安が加速しているほか、円キャリートレードの回収により、新興国通貨が下落する半面で円高が進行。米国や日本の経済は比較的堅調でリスクオフが進む状況ではないが、量的緩和第1弾(QE1)以来続いてきた超金融緩和環境の転換に、投資家は神経をとがらせている。
<金融相場のターニングポイント、新興市場から資金流出>
株価が急落しているのは日本だけではない。日経平均.N225は一時800円を超える下落となり、黒田日銀が「異次元緩和」の導入を決定した4月4日以来、約2カ月ぶりに1万2500円を割り込んだが、休場明けとなった中国や香港でも株価は急落。上海総合指数.SSEC、香港のハンセン指数.HSIともに一時3%を超える下落となった。日本株下落の理由として迫力不足だった成長戦略などアベノミクスへの失望も挙げられているが、主因はグローバル投資家のポジション巻き戻しだ。
日本をはじめ新興国の株式市場が変調したのは、日経平均が1100円を超える下落を記録した5月23日前後。5月22日終値と比較して、日経平均は19%、タイ.SETIは12%。フィリピン.PSIは14%、インドネシア.JKSEは11%下落。ブラジル.BVSPは12%、ロシア.MCXは10%、それぞれ下落するなど世界の株式市場全体から資金が流出している。
「米株はいまやリスク資産ではなく、資金の一時的な逃避先としての位置づけになっている」(大手証券)ため、米ダウ.DJIは比較的底堅いが、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)のアジア太平洋株指数(日本を除く).MIAPJ0000PUSは5月22日以来、約10%下落。9カ月ぶり安値となっている。
株価急落のきっかけは5月22日のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言だ。同議長は「状況改善の継続を確認し、持続可能と確信できれば、今後数回の会合で資産買い入れを縮小することは可能だ」と発言。マーケットのQE3早期縮小観測が急速に強まった。「経済動向を見極め、買い入れを拡大することも縮小することも可能にしていく」とし、追加緩和・緩和縮小、両にらみのスタンスを示したが、米景気が改善する中で、投資家は「出口」をにらみ始めている。
「日本だけでなく新興国から資金が流出しているのは、QE3の早期縮小観測をきっかけに、投資家がこれまで積み上げてきたリスクオン・ポジションを巻き戻す動きを強めているためだ。QE3が終了すればQE4はないとみられていることから、QE1から始まった超金融緩和環境のターニングポイントが到来するのではないかと投資家が神経質になっている」と三菱UFJモルガン・スタンレー証券・投資情報部長の藤戸則弘氏は指摘する。
<円キャリートレードも逆回転か>
本来なら、米「出口」観測はドル高・円安要因であるため、流動性縮小懸念による株安が起きても円安が日本株を下支えるはずだった。しかし、リスクオン・ポジションの回収による円高と円キャリートレードの巻き戻しが予想以上に強く出ているもようであり、目論見ははずれている。
キャリートレードにとってボラティリティの低さは絶対条件だ。調達金利が低い通貨を借りて、高金利通貨などに投資するキャリートレードは、投資先の収益が安定していたとしても、為替のボラが上昇すれば為替差損が発生し、パフォーマンスが低下する可能性を高める。さらに投資家にとっては、リターンそのものだけでなく、リターンのバラつきもパフォーマンスを左右するため、ボラの上昇はキャリートレードを解消し、リスクオン・ポジションを巻き戻す要因となる。
昨年11月半ば以降、ドル/円のボラティリティは上昇傾向にあり、ボラ上昇を嫌う円キャリートレードが大きく積み上がっていたとは限らないが、南アフリカランド、インドルピー、ブラジルレアルなどが新興国通貨が下落する半面で円高が進んでおり、市場では「円キャリーの巻き戻しも円高要因のひとつである可能性が大きい」(IG証券マーケットアナリストの石川順一氏)との声が出ている。
<流動性相場の大きな反動>
昨年までマーケットを揺るがしてきた欧州債務問題は、いったん落ち着いている。米国や日本の経済は比較的堅調で、アジアも中国経済に不安はあるものの、全体的には成長トレンドを続けている。米国の「出口」観測が強まっているのも、米経済が着実に回復しつつあるためだ。1997─98年当時と比べ、アジア各国は豊富な外貨準備を保有しており、通貨危機が起きる可能性は大きくない。リスクオフが進む環境ではないため、キャリー巻き戻しなどポジション調整が一巡すれば、ドル高/円安基調に戻るとの見方も多い。
市場では「今の株価や為替などの市場の動揺は、現段階では単に行き過ぎた期待の修正にとどまっており、実需の部分の改善トレンドは変わっていない」(メリルリンチ日本証券チーフクレジットストラテジストの上田祐介氏)と、冷静な声も出ている。日経平均は急落したが、前場の東証1部売買代金は1兆3201億円と引き続き薄商いであり、パニック的な投げ売りが強まっているわけではない。
ただ、世界経済は回復しているとはいえ、そのスピードは緩やか。それゆえ、金融緩和の併存を許してきたといえる。株高による資産効果が少なからず景気を押し上げており、株安が一段と進行すれば、自己実現的に経済を冷え込ますおそれがあるため警戒が必要だ。「超」が付くほどの金融緩和による流動性相場をおう歌してきたマーケットだけに、その反動も大きい。【ロイター 14:59】
要するに、FRBのQEを皮切りとする主要国中銀の金融緩和→過剰流動性→株式、債券、資源→円キャリーによる新興国市場へと流れていた資金が、23日のFRBのQE縮小観測により巻き戻しが始まり、新興国市場→円買い・資産売り→株安、債券安、資源安→?
という逆回転が起きているというわけである。
最後の受け皿となっているのが、記事中では、米株式が一時的な逃避先と挙げられているが、それだけではないだろう。
実は、新興市場国やエマージング市場の国々は、このような急速な資金引き上げによる市場の動揺を抑えたり、投資環境保全のために外準備を積み上げ、大量の米国債を買っているのだ。(その顕著な例が、中国である)IMFの推計によると、こうした市場のドル資産は4兆ドルに達し、その大半が米国債だという。
従って、今後新興国やエマジーング市場でさらに金融危機や動乱が起きれば、市場安定のためにドル資産が売却され、米国債金利が暴騰する危険性が増しているのだ。
その極めつけが中国発の金融危機であろう。
むろん一国だけはなく、それが今回の巻き戻しのように全世界を巻き込み、怒濤のようにドル資産が売られ、米国が一気に破綻に追い込まれ、それが連鎖し、世界同時国家破産が現実のものとなろう。
これが資本主義経済最後の瞬間であることは言うまでもない・・・。
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