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どうして証券アナリストの株価予想こんなにも外れるのか?
http://gendai.net/articles/view/syakai/142841
2013年6月11日 日刊ゲンダイ
全員がかすりもしない
<高値予想平均は1万1540円>
いやはや、これほど大きく外れるのも難しい。今年1月3日、日本経済新聞に載った「経営者が占う2013年」。企業トップが今年の株価を予想する恒例企画だ。
改めて紙面をめくってみると、信越化学の金川会長は「円高修正や(安倍政権の)政策転換への期待」で、高値を1万2000円と予想(別表2)。ところが、日経平均は4月8日に1万3000円を突破、5月22日には年初来最高値の1万5627円をつけている。現在は1万3500円台(10日終値)まで落ちているが、高値予想はすでに大ハズレ。他の経営者も似たり寄ったりで、ことごとく外しているのが分かる。大局的な視点で中長期でモノを見る経営者も形無しである。
そうはいっても彼らが予想した昨年末の日経平均は1万円前後だったし、そもそも株の専門家ではないから大目に見ることにしよう。そこでプロの予想はどうかと同じ日経新聞をめくってみたら、これが社長たちの予想より悲惨なのだ。彼ら10人の高値予想の平均は1万1540円(別表1)。これだけ誰も当たっていないと、逆に笑ってしまうしかない。まあ、素人予想と一緒なのだ。
だが、一般投資家は彼らプロの予想を参考に株や投資信託を買ったりしているのだから、笑ってばかりもいられない。誰とは言わないが、日経平均が1万5000円を超えた途端、「2万円をうかがう」とシレッと答えていた人もいた。
どうして彼らの予想は当たらないのか。10人のうちのひとりが絶対匿名を条件にこう答える。
「会社の肩書を背負って予想するわけだから、あまり突拍子もないこともいえない。ハッキリ言うと、将来の株価が分かるなら会社勤めはしていません。それくらい難しいのです。メディアに頼まれるから予想はするが、本当はやりたくない」
日本株で大儲けし、さっさと資金を引き揚げたハゲタカファンドの方がよほど賢いのかも……。
<表1>2013年日経平均の高値と安値とその時期
◇/肩書/高値/安値
◆A ちばぎんアセットマネジメント調査部長/1万1000円(6月)/9000円(9月)
◆B ミョウジョウ・アセット・マネジメント代表/1万800円(6月)/8700円(2月)
◆C SMBC日興証券チーフ株式ストラテジスト/1万1500円(6、12月)/9000円(8月)
◆D プルデンシャル・インベストメント・マネジメント・ジャパン株式運用部長/1万1000円(前半)/8700円(中から後半)
◆E アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパン取締役/1万1500円(5月)/9000円(11月)
◆F りそな銀行チーフ・ファンド・マネジャー/1万1300円(5月)/9600円(1月)
◆G 大和証券株式チーフストラテジスト/1万2500円(12月)/9500円(1月)
◆H トヨタアセットマネジメント投資戦略部チーフストラテジスト/1万2500円(12月)/9500円(1月)
◆I マネックス証券チーフ・ストラテジスト/1万2300円(5月)/9800円(1月)
◆J 三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資情報部長/1万1000円(12月)/9000円(7月)
※日経新聞では実名で登場(昨年12月26日掲載)
<表2>「経営者が占う2013年」
◇回答者/高値/安値
◆伊藤忠商事岡 藤正広社長/1万2000円/8500円
◆信越化学工業 金川千尋会長/1万2000円/9000円
◆東芝 佐々木則夫社長/1万1000円/9000円
◆東京海上HD 隅修三社長/1万1500円/8500円
◆日本電産 永守重信社長/1万1500円/9000円
◆大和証券グループ 日比野隆司社長/1万3500円/9500円
◆楽天 三木谷浩史社長/1万1500円/9000円
◆SMBC日興証券 渡辺英二社長/1万1500円/9000円
※1月3日付朝刊から抜粋
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