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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE95904C20130610?sp=true
[東京 10日 ロイター] - 内閣府が10日に発表した5月の景気ウォッチャー調査では、景気の足元も先行きもともに低下した。
天候要因などで消費が振るわなかったことや求人の伸び悩みが足を引っ張ったが、株価の急落や円安輸入コストが先行きへの懸念を招いている。現状DIは2カ月連続の悪化となり、まだ景気の別目の50を上回っているとはいえ、マインド改善に一服感が出ている。
景気の現状判断DIは55.7で、前月比0.8ポイント低下し、2カ月連続の低下となった。横ばいを示す50の水準は4カ月連続で上回った。企業動向関連は、円高是正の効果もあって、自動車生産の増加を主因に、売り上げや収益の増加が製造業を中心に見られ上昇した。「円安の影響で自動車関連の受注にはやや回復傾向がみられるものの、海外での現地生産や販売が加速する点を考慮すると、あまり多くは期待できない」(近畿・輸送用機械器具製造業)などの声があった。
他方で、家計動向関連は、4、5月とも足踏み感が出ている。5月は高額商品の好調やゴールデンウィークの人出は多かったが、低気温により衣料品の販売が低調だったことや、連休後の飲食店の販売が低下した。「ゴールデンウィークから気温が全般的に低く、衣料品の動きが非常に悪い」(南関東・スーパー)「母の日以降は通行量、来街数とも減っている」(四国・商店街)といったコメントが目立つ。
雇用関連でも、求人の伸び悩みが見られ、低下した。「自動車生産は上向き傾向でそれに合わせて求人数も増えている」(東海・アウトソーシング企業)とこちらも自動車関連は改善しているものの、「人材紹介や派遣ともに求人数が前年同月に満たず、増えていない」(北陸・民間職業紹介機関)など、全国的には冴えない。
2─3カ月先を見る先行き判断DIは56.2で、前月比1.6ポイント低下。2カ月ぶりの低下となった。もっとも、50の水準を6カ月連続で上回り、景況感は高水準にあることに変わりはない。
家計動向では夏のボーナスが増加することへの期待感がある一方で「円安により原材料が値上がりする商品もあり、買い物動向が活発になるとは思えない」(北海道・スーパー)や「景気回復期待を象徴していた株価が急落したほか、円安による輸入品価格上昇が生活に影響を及ぼし、家計支出が抑えられる懸念がある」(近畿・一般レストラン)といった懸念の声が浮上している。
企業では円安による仕入れ価格の上昇に言及する声が目立ち、受注量増加でカバーできるという見方と、受注量がそれほど増えるとは思えず悪くなるかよくなるか判断できず、という声もあり、先行きが不透明となっている。
内閣府は、景気ウォッチャー調査の判断の表現を「持ち直している」で据え置いた。
(ロイターニュース 中川泉 編集:内田慎一)
*内容を追加します。
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