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株価下落で円高の“特異現象” 投機勢も恐れなす相場乱高下 (週刊ダイヤモンド) 
http://www.asyura2.com/13/hasan80/msg/386.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 6 月 10 日 07:55:00: igsppGRN/E9PQ
 

調整を超えた円高への巻き戻しの可能性も出てきた。写真は東京の為替ディーラー
Photo:Bloomberg via Getty Images


株価下落で円高の“特異現象” 投機勢も恐れなす相場乱高下
http://diamond.jp/articles/-/37153
2013年6月10日  週刊ダイヤモンド編集部


 株式相場の乱高下に伴い、円高圧力が高まっている。対ドルの為替レートは、5月22日に1ドル103円まで円安が進んだが、23日の日経平均株価の暴落とともに反転した。

 足元の為替相場で特徴的なのは、株価との相関が高まっていることだ。株価が下落すると、円高が進む。6月3日には、日経平均の513円の下落を受け、ニューヨーク市場で1ドル98円台にまで入った。その後いったん円安方向に戻したものの、5日にはまたもや日経平均が519円下落。ドル円レートも一時98円台となった。

 だがこれは、一見すると奇妙な動きである。円高が株価の下落をもたらすということはしばしばあるが、逆はこれまであまり見られなかった現象だ。

 株式相場に変調をもたらした最大の要因は、米連邦準備制度理事会(FRB)の量的緩和(QE3)の縮小観測が高まったこととされる。投資家の懸念を反映して、5月22日には米10年債の利回りが2%を突破。28日以降は2.1%台で推移している。

 しかし、米国の金利上昇は、通常ならばドル買いを促し、ドル高円安圧力となるはずだ。

 一つの要因は、海外投資家の為替ヘッジだ。日本の株価高騰を主導した海外投資家の一部は、為替リスクの回避のために、日本株買いの際に、同時に円売りの為替ヘッジをかけていた。これが株価の上昇に並行して、円安の加速をもたらしていた一因だが、その流れが逆転した。

■100円を挟んだ攻防

 市場関係者がそろって指摘するのは、株価ボラティリティ(変動率)の高まりによる、投資家のポジション縮小だ。要は、株式、為替を問わず、相場の乱高下に恐れをなした投資家が、資金を引き揚げているのだ。

 またボラティリティの高まりを受けて、6月3日以降、株価先物の証拠金率が大幅に引き上げられており、「これが投資家のリスク許容度低下・ポジション縮小を招いているという技術的な要因も大きい」(高島修・シティグループ証券チーフFXストラテジスト)という。「ヘッジファンドが資産配分の調整を行うため、月末は円高に進む傾向がある。また6月はヘッジファンドの解約、日本の対外直接投資の利払いの時期でもあるため、円高に振れやすい」(星野昭・三菱東京UFJ銀行金融市場部副部長)という季節要因もある。

 今のところは、ドル円相場は“調整”の範囲内であり、世界的にリスクオフに転じたわけではないとの見方が大勢だ。世界の経済指標は強弱がまだら模様となっているものの、ことさら悲観すべき状況でもない。5月31日以降、日本のみならず米国を筆頭に世界の株価が下落に転じたのが気がかりだが、年後半の世界景気回復と米国の金利上昇が確認されれば、縮小された円売りのポジションは、いずれ再構築されるとの観測が多い。

 中長期的にはドル高円安というトレンドは、変わっていない。個人投資家の押し目買いもあり、100円を挟んだ攻防が続きそうだ。

 (「週刊ダイヤモンド」編集部 河野拓郎)


 

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コメント
 
01. 2013年6月10日 09:11:09 : nJF6kGWndY

行き過ぎた投機は巻き戻るが

底流の変化は止まらない


02. 2013年6月10日 09:30:59 : lqOPOFnyLE
>一見すると奇妙な動きである。円高が株価の下落をもたらすということはしばしばあるが、逆はこれまであまり見られなかった現象だ。

株価の下落がどうして円高を引き寄せるのか、そのメカニズムはわからないので知りたいものだ。経済の専門家の中にも以下に示すように、不思議に思う例がある。しかし、為替の専門家の中には以前から(2008年か2010年か)”株の下落は円高(買い)”局面という人がいるので、経験則によって広く知られてそのようになっているのではないか。つまり、あまり見られなかった現象どころか、一般的なのではないか。

...成長戦略の中身が大したものでなければ、円高になり、逆に人々を納得させるものであれば、円安になる、というのです。私は、どう考えても納得がいきません。日本の将来を高く評価するなら円を保有したい気持ちになりますが、日本の将来性を悲観するなら円を保有したいとは思わないからなのです。そうでしょ?それにも拘わらず、成長戦略の中身が乏しければむしろ円高になると予想しているマーケット。....投資の戦略を、現状がリスク・オンの状態か、リスク・オフの状態かに分けて考える、ということです。リスク・オンでイケイケどんどんの局面ならば、日本の潜在成長力は、世界の中で見劣りがするものでしかなく、誰も日本を見向きもしない。従って、円は、安くなることはあっても高くなることはない、と。従って、リスク・オンでは円安が起きやすい。.....
(小笠原誠治の経済ニュースに異議あり/矛盾している為替相場
http://www.gci-klug.jp/ogasawara/2013/06/05/019206.phpより)


03. 2013年6月10日 09:54:40 : niiL5nr8dQ

円の急反発、ヘッジファンドの頭痛の種に
2013年06月10日(Mon) Financial Times
(2013年6月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)


昨年秋からほぼ一本調子で下げてきた円相場が、急激に円高方向に振れている〔AFPBB News〕

 それは世界で最も簡単に儲かる取引のように思えた。ヘッジファンドはこれで莫大な利益を上げた。ほんの数カ月のうちに30%のリターンを得た投資家もいた。だが、このところ円売りは頭痛の種になっている。

 円の対ドル相場が2008年のリーマン・ブラザーズ破綻以降の最安値を付けてからわずか2週間後に、ドル円取引は攻撃を受けている。

 まず、円取引にとって非常に重要なことに、投資家はドルの上昇を見込んだ賭けに以前よりずっと慎重なアプローチを取っている。

 ドルは、米国経済が回復しているという兆候に沿って上昇してきた。景気回復を受け、米連邦準備理事会(FRB)に債券購入プログラムを「徐々に縮小する」という前提に基づいた動きだ。だが、このことは、統計数値があまりよく見えない時には、ドルがぐらつき、円が上昇することを意味する。

 第2に、世界の市場は、FRBが供給する流動性の減少がもたらす結果に対する不安から、荒っぽい動きを見せるようになっている。そして、そうした混乱が、日本国内の懸念を表面化させる一因になった。

 日銀は、日本の長引くデフレ不況と戦うために4月に導入した積極的な金融緩和策で大きな流れのきっかけを作った。円は下落した。

アベノミクスの経済改革に失望感

 ところが、最近になって、「アベノミクス」は投資家を失望させている。大いに期待された安倍晋三首相の経済改革――景気刺激的な財政支出と金融緩和政策に加わった「3本目の矢」と呼ばれる政策――は先日、金融市場を落胆させ、日本の株式と債券の振れを増幅させた。その結果、円が上昇した。

 実際、円はそれまでの下げの大部分を取り戻し、ドルは変動の激しい取引の中で、先月付けた高値の103円から6月6日には一時96円台を割り込む水準まで下落した。

 投資家の中には、円取引で簡単に稼げる利益は、もう稼ぎきったと考える向きもある。「ドル円取引は終わっていないが、これまでと比べると、簡単に儲かる取引は既に終わった」と欧州の投資会社アムンディの為替運用責任者、ジェームズ・クウォク氏は言う。

 スレッドニードルの債券・為替運用責任者、マシュー・コボン氏は言う。「これまで発表された『3本目の矢』の切れ味の悪さと市場全体の全般的なポジション調整からして、ドル取引は短期的にかなり値動きが激しくなるだろう。中でも荒っぽい動きになるのがドル円取引だ」

まだ根強いドル高・円安観測

 だが、投資家はまだアベノミクスを材料にした取引に「タイム」を宣告していない。多くの投資家は、ドル円取引は一時的な調整を経験しているだけで、この先、さらなる円安が待ち構えていると考えている。ブルームバーグが追跡している59人のアナリストの平均はまだドルが年末に106円を付けると予想している。

 「我々は値固めの段階にいるというのが私の見方だ」。インサイト・インベストメントの為替運用責任者、ポール・ランバート氏はこう話す。「私はまだ、実行に移されている政策的措置によりドル高・円安に振れると考えているが、どんなものも一直線には上昇しない」

 米国の統計数値が引き続き景気回復を裏付けるとすれば、円売りポジションは変わらないはずだ、とドイツ銀行の為替ストラテジスト、田中泰輔氏(東京在勤)は言う。

 米国経済の健全性を示すバロメーターとして広く使われている米国の雇用統計は、今後数日間、円がどのように取引されるかを決定する上で極めて重要だと見られている*1。

 通貨ヘッジファンド、SLJマクロ・パトナーズのマネジングパートナー、スティーブン・ジェン氏は、円売り取引に自信を持っており、6月初旬の投資家向けメモで、安倍氏の「3本目の矢」は期待外れにならないと今も楽観していると書いたが、その一方で、「過去2週間の日経平均の調整の大きさには驚いたし、慎重さが求められる」と付け加えた。

 三菱東京UFJ銀行の金融市場部次長、星野昭氏は、昨年10月に円安が始まった時は、ドル・円相場が株式市場を先導していたが、今では逆に株式市場がドル・円相場を先導していると話す。「市場は既に十分調整した。現時点では多くの人が多額の現金を持っているため、株式市場が落ち着きどころを見いだせば、ドル円もその後に続くはずだ」と星野氏は言う。

*1=7日に発表された5月の雇用統計については市場の見方が割れ、円相場が乱高下した

 だが、株式は引き続き圧力を受ける可能性がある。7月21日の参院選まで市場が下げ続ければ、自民党が圧倒的過半数を得る可能性が損なわれる恐れがある、とバンクオブアメリカ・メリルリンチの外国為替本部長、ジョセフ・クラフト氏(東京在勤)は言う。

7月の参院選まではボックス圏か

 「日経平均が下落し続け、ドルが対円で下落し続ければ、自民党にとって簡単に地滑り的過半数になるはずだったものが多少逆風になる可能性がある。これが自民党にとってプラスの環境でないことは明らかだ」

 通貨ヘッジファンド、FXコンセプツのボブ・サベージ氏は、今後数週間はドル円が狭いレンジで取引される可能性が高いが、7月の選挙後には再びドルが上昇する可能性が高いと考えている。

 一方、クラフト氏は「円に関する基本的な見方は変わっていない」と言う。「恐らくペースは少し減速するだろうし、恐らく夏まではさらにボックス圏の動きが強まるだろう。だが、中長期的な日本のリフレ展望はまだ全く損なわれていない」

By Alice Ross and Ben McLannahan


04. 2013年6月10日 10:17:42 : niiL5nr8dQ
4月の経常収支、2倍の7500億円に 貿易赤字拡大も所得収支の大幅増で
2013.6.10 09:38
 財務省が10日発表した4月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同月比2倍の7500億円になった。黒字は3カ月連続。貿易収支は火力発電用燃料の輸入拡大で、4月として最大の赤字となった半面、海外子会社からの配当金の増加で所得収支が単月として過去最大の黒字になったことで補った。

 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は8188億円の赤字、旅行や物流などのサービス収支も4405億円の赤字となり、貿易・サービス収支は1兆2593億円と、前年同月より赤字幅が拡大した。赤字は13カ月連続。

 これに対し、所得収支は前年同期比51・8%増の2兆1160億円の黒字となった。これは平成20年3月の1兆9973億円を上回り、過去最高だった。

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