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2013年6月6日 日刊ゲンダイ ※記事全文
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株”異次元暴落” 6月20日「1万円割れ」 (日刊ゲンダイ)
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株式マーケットで日経平均の1万円割れが囁かれ出した。5日は前日比518円89銭安の1万3014円87銭まで下落。1万円割れまであと3000円強あるが、市場関係者は、「今のペースが続くと、6月中にも大台を下回りかねない」という。
どういうことか。
「日経平均は約2週間で3000円下げた。ということは、今後2週間で3000円下げても不思議はない。1万円割れもあり得るということです」(前出の市場関係者)
株式評論家の倉多慎之助氏はこう見る。
「上昇ペースが速すぎた反動でしょう。高値から2割近い下落ですが、相場の常識からいえば、2カ月ぐらいかかる下げ幅です。アベクロが無理やりつくった異次元相場だけに、常識が通用しなくなっている」
日経平均の下値メドは常識の範囲内だと、「異次元相場がスタートした4月4日終値の1万2634円」(株式アナリストの黒岩泰氏)となる。
ところが、いまや“異次元暴落”。成長戦略の第3弾が発表された5日の動きも妙だった。
「マーケットは成長戦略第3弾に期待しておらず、株価もそれを織り込み済み」(株式評論家の杉村富生氏)といわれていたが、実際には500円を超す暴落で引けた。予想以上に下方向へ振れたのだ。
しかもこの先2週間は、株価を左右する重要イベントが続く。今週末の7日(日本時間21時ごろ)は米雇用統計の発表がある。良い数字が出ると、米金融緩和の出口戦略が意識され、NYダウは下落する。日本株もつられて下げることになる。
逆に悪い数字だったら、米金融緩和の継続が見込まれるが、「ジャブジャブのドルが海外投資へと向かうのでドル売り(円買い)になる。つまり、円高=株安です」(大手金融関係者)。
どっちに転んでも日本株にはマイナスだ。実は、これが“異次元暴落”の根っこにある。
「経済指標がどんな結果であろうと、現状は公表後に円高へ向かう傾向があります。短期間に円安が進んだ影響でしょう」(第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)
今月19日(日本時間20日未明)には米FRBのバーナンキ議長が、今後の米金融政策について会見をする。このタイミングと、「株価1万円割れ」が囁かれる日程がピタリと重なる。2週間後の6月20日だ。
バーナンキ議長の影響力は超ド級。日本市場はトドメを刺される。
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