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2013年6月5日 日刊ゲンダイ
<庶民にとっては死活問題>
やっぱりというか、年金の支給開始年齢の引き上げ話が出てきた。
政府の社会保障制度改革国民会議会長の清家篤氏(59)は「少なくとも67、68歳への引き上げはあってしかるべき」「できるだけ早く検討すべきだ」とか言っていた。
そりゃ清家氏はいい。父親が現代建築家の清家清氏で、本人も慶応義塾長。年金なんて必要ない“セレブ”だから、支給開始が68歳でも、知ったこっちゃないんだろう。が、庶民にとっては死活問題。絶望的な気分になる。
サラリーマンの厚生年金は段階的に引き上げられ、25年度(女性は30年度)から65歳支給になるが、一応、「65歳定年」も義務化された。それが68歳支給になったら、空白の3年間をどうやって埋めろというのか。
人事コンサルタントの菅野宏三氏は「月5万円の駐輪場の管理人に応募が殺到する。そういう実態を知らない学者が言いそうな机上の空論です」とこう続ける。
「私はもう70歳になりますが、同世代の友人10人のうち、仕事をしているのはタクシー運転手をしている1人と私の2人だけです。再就職は50代でも厳しいのに、65歳なんて絶望的。この先、雇用が改善する保証もどこにもありません。孫の教育資金が1500万円非課税になるとか言っていますが、そんなお金がある高齢者は一握り。ほとんどはヒーヒー言いながら生活している。それが68歳支給なんて、とんでもない話ですよ」
労働政策研究・研修機構の調査によると、7割近くの男性が「65歳以上も働きたい」と回答。意欲はある。でも仕事がない。それが現実だ。
「60代で再就職できたとしても、収入は2分の1どころか5分の1までダウンする。それでも仕事があるだけ幸運です。支給開始年齢の引き上げを言うのなら、まず60代の雇用を確保してから。それからでしょう。順序が逆だと思いますよ」(菅野氏=前出)
その通りだ。
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