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日経平均1万3000円割れは割安な水準か 夜明け前が一番暗い、強気に転じる時が到来も
http://toyokeizai.net/articles/-/14240
2013年06月08日 藤尾 明彦 :「株式ウイークリー」編集長 東洋経済オンライン
■ファンダメンタルズでは割安ともいえる水準に
日経平均株価はPER約14倍台と、割安といってもよい水準まで下がってきた。
しかし短期的にはファンダメンタルよりも、需給が優先される。
5月31日時点の3市場(東京、大阪、名古屋)の信用倍率は6.1倍と、信用売り残に比べて信用買い残が圧倒的に多い。
年初の1月11日時点の同2.5倍からも大きく上昇している。
信用取引で手元資金にレバレッジを効かせて買った銘柄が下落すると、追加証拠金が必要となるいわゆる「追い証」や、強制的に売られる「強制ロスカット」が発生する。足元の急落は急増した信用買い残の追い証や強制ロスカットが続出していることが背景にありそうだ。
ザラ場で年初来最高値をつけた5月23日の前日である22日の終値から6月6日終値までの騰落率を調べると、10%以上上昇したのは上場会社3546社中31社と全体の0.9%しかない(表はそのうちの30社を掲載)。内訳を見ると赤字予想の銘柄や、ほとんど仕手化したものばかりだ。逆にいえば、そのほかは、どんな優良銘柄でも売られる極端な全面安状況だったといっていいだろう。
■何回かに分け、仕込む手も?
しかし、日経平均の1万3000円台から下は、中長期的には絶好の買い場である。6月第2週はメジャーSQを14日に控えて先物主導による荒れた展開が続きそうだが、大底は近そうだ。キャッシュポジションを高めていた投資家は、何回かに間隔をあけて仕込むと、激しい値動きの中でリスクを抑えることができる可能性がある。
また、保有株に含み損がある投資家は、振り落とされてはいけない。ここまで我慢して投げ売るのは売り方の思うツボである。信用ではなく現物買いをしている限り、追い証やロスカットは発生しない。信用買いの投げが一巡すれば、相場は急速に戻る可能性が高い。短期でプラスに持っていくことは難しいかもしれないが、少なくとも含み損の大幅な縮小は期待できるだろう。
(「株式ウイークリー」編集長 藤尾明彦)
*銘柄選択や投資の最終決定は、ご自身の判断・責任でなさるよう、御願いいたします。
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