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円急騰、2カ月ぶり高値=95円台後半に−株は変動、一時355円安・東京市場
円相場と日経平均株価の終値を示す電光ボード=7日午後、東京・丸の内 7日の東京外国為替市場の円相場は、欧米の金融政策への思惑から円が買われた海外の流れを引き継ぎ、急騰した。一時は1ドル=95円台後半と、日銀が新たな量的金融緩和を決定した4月4日以来約2カ月ぶりの高値となった。東京株式市場は円高を受けて全面安となり、日経平均株価は一時、前日比355円82銭安まで下落。ただ、その後は買い戻されて前日終値を上回る場面もあるなど変動が激しく、日経平均は26円49銭安の1万2877円53銭で取引を終えた。
外為市場では「当面は上下に振れやすい神経質な展開が続く」(大手邦銀)との見方が優勢だ。午後3時現在は96円77〜79銭と前日比2円49銭の大幅円高・ドル安。
株式市場では、午前中から自動車や銀行、鉄鋼など内外の景気動向に敏感な銘柄が大量に売られ、日経平均がほぼ2カ月ぶりの水準に値を下げた。午後、年金積立金管理運用独立行政法人が株式による運用比率を高めるとの観測が広まると、割安感の増した銘柄が急速に値を戻した。市場関係者の間では「来週以降も荒れ模様が続く」(国内運用会社)との声が出ている。
東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は13.82ポイント安の1056.95。出来高は43億9973万株、売買代金は3兆3421億円だった。(2013/06/07-16:21)
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